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ワンポイントノートで学ぶ透析療法の基本 改訂第2版
筆頭著者 木村 玄次郎 (著)
名古屋市立大学心臓・腎高血圧内科学
東京医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年7月9日
ページ数 132
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-88563-187-0
印刷版発行年月 2009年4月
書籍・雑誌概要
●透析療法に初めて携わる医師,ナース,臨床工学士,さらに透析患者と,だれもが興味をもって読破,学習できるよう格別に配慮しました。
●重要事項を「聴診器=図」,「カルテ=表」とそれぞれ名付け,ノート形式に簡潔に記載しましたので,この部分を眺めるだけで,全容が把握できます。
●難解で高度な理論を臨床的な立場から話し言葉で平易に解説しました。
目次
I.透析療法のコントロール基準
A.溶質のコントロール
1.尿素を指標として
(1)TACBUN(時間的に平均した BUN)の意味するところ
(2)TACBUN と蛋白摂取量の関係
(3)蛋白異化率の求め方
(4)標準化透析量 Kt/V の考え方
2.その他の溶質
B.体液量のコントロール
1.基礎体重の概念と曖昧さ
2.水分バランスと体液の分布
3.基礎体重を設定するための原理
4.現実的な基礎体重の考え方
C.コントロール基準のまとめと実際
II.透析療法の体液生理
A.体液の基本的な役割
1.体液と生命の誕生
2.体液コンパートメント
B.溶質除去
1.透析中の溶質の動き
2.細胞内物質のマーカー
3.不均衡症候群
C.体液除去
1.体液除去と循環血漿量の変化
2.循環血漿量の経時的変化
3.透析中の血圧低下
4.循環血漿量と血圧の関係
III.食事療法と栄養状態の評価
A.食事摂取量の求め方
1.蛋白摂取量
2.食塩摂取量
3.カリウム摂取量
4.エネルギー摂取量
B.栄養状態の鑑別
IV.透析患者の Na+バランス
A.透析中の Na+バランス
1.血清 Na+濃度の変化
2.細胞膜を介する体液移行
3.Na+除去量
B.透析間の Na+バランス
1.血清 Na+濃度の変化
2.細胞膜を介する体液分布
3.摂取 Na+/水比率の重要性
C.透析液 Na+濃度を決定してきた歴史的背景
1.透析液 Na+濃度の歴史
2.至適濃度に関する未来像
V.透析患者の高血圧と降圧療法
A.透析患者における高血圧の特徴
1.腎不全の高血圧
2.透析患者の高血圧
3.長期維持透析患者におけるrenin-angiotensin 系の経年変化
B.透析患者の降圧療法
1.体液量依存性高血圧の治療
2.血管抵抗依存性高血圧の治療
C.薬物療法の実際
1.作用持続時間からの選択
2.作用機序からの選択
3.排泄経路からの選択
4.短時間作用型カルシウム拮抗薬の有用性
5.最終的な長期的降圧療法
VI.短時間透析
A.溶質コントロールの問題点
1.小分子量物質のコントロール
2.細胞内外不均一を考慮した透析指標の必要性
B.体液量コントロールの問題点
1.透析中低血圧―非透析時高血圧
2.透析中の血行動態を安定させる工夫
C.エンドトキシンの逆限外濾過
VII.透析療法の原理
A.基本原理
1.透析=拡散+限外濾過
2.装置の構成
B.クリアランスの概念
1.自然腎のクリアランス
2.ダイアライザーのクリアランス
3.必要なクリアランスの概算法
C.限外濾過
1.限外濾過量の決定因子=Starling の法則
2.除水量制御装置
D.透析導入基準と透析量
1.慢性腎不全の透析導入基準
2.糸球体濾過量と透析量の関係
3.透析量と生命予後
4.糸球体濾過量と生命予後
参考文献
索引