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胃炎の京都分類 改訂第3版
筆頭著者 春間 賢 (監修)
その他の著者等 加藤 元嗣井上 和彦村上 和成鎌田 智有
日本メディカルセンター
電子版ISBN 978-4-88875-825-3
電子版発売日 2023年5月29日
ページ数 208
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-88875-325-8
印刷版発行年月 2023年5月
書籍・雑誌概要
●胃粘膜の変化を語るうえで最も重要で,最も難解なのは正常の胃粘膜をどう定義するかである.改訂第3版では正常の内視鏡所見とともに,正常の胃粘膜の組織像についても取り上げた.正常胃粘膜の基本構造を理解することにより,内視鏡所見として表現される胃粘膜変化を正しく理解することができる.
●改訂第3版では白色光観察ともに画像強調(IEE)を提示し,その内視鏡所見を裏付ける病理組織像も加えた.
●本書から良く引用されている,表「胃炎の京都分類」も改訂.
★改訂第3版で追加・加筆修正された項目につきましてはホームページをご覧ください
ホームページ https://www.nmckk.jp/nmckk/bookDetail.php?bookkey=b0664
目次
第1 章 正 常 胃
1.正常胃の内視鏡所見/春間 賢,角 直樹,末廣満彦
1 内視鏡検査で診断する正常胃とは?
2 H. pylori 未感染粘膜
3 内視鏡的に正常胃と診断した症例は組織所見を反映しているか?
2.内視鏡所見の用語の解説/春間 賢,角 直樹,末廣満彦
第2 章 胃炎の内視鏡所見
1.総 論/鎌田智有,加藤元嗣
1 H. pylori 現感染胃粘膜(H. pylori-infected gastric mucosa)=慢性活動性胃炎
2 H. pylori 既感染胃粘膜(H. pylori-past infected gastric mucosa)(除菌後あるいは高度萎縮による菌の自然消失)=慢性非活動性胃炎
3 H. pylori 感染以外の胃粘膜所見
2.「胃炎の京都分類」所見の解説
1 RAC/八木一芳
2 スクラッチサイン/矢田智之
3 胃底腺ポリープ/井上和彦
4 地図状発赤/安田 貢
5 “フジツボ”様所見/砂金 彩,春間 賢,鎌田智有
6 びまん性発赤/寺尾秀一
7 粘膜腫脹/加藤隆弘
8 点状発赤/寺尾秀一
9 鳥 肌/鎌田智有,村尾高久
10 皺襞腫大,蛇行/平田喜裕
11 萎 縮/寺尾秀一
12 腸上皮化生/兒玉雅明,村上和成
13 腺窩上皮過形成性ポリープ/伊藤公訓
14 黄色腫/北村晋志
15 ヘマチン/増山仁徳,春間 賢,郷田憲一
16 稜線状発赤/大和田進,乾 正幸,乾 純和
17 隆起型びらん/河合 隆
18 多発性白色扁平隆起/鎌田智有,村尾高久
19 斑状発赤/川村昌司
20 陥凹型びらん/平田喜裕
21 体部びらん/中島滋美
3.「胃炎の京都分類」所見の解説(その2)
22 逆萎縮/加藤元嗣
23 残存胃底腺粘膜/丸山保彦
24 偽ポリープ/丸山保彦
25 固着粘液/寺尾秀一
26 白 点/西山典子
27 霜降り状/間部克裕
28 ひび割れ粘膜/瀧川英彦,北台靖彦
29 敷石状粘膜/鎌田智有,村尾高久
30 黒 点/綾木麻紀,春間 賢
31 蜘蛛の巣様粘液/金子裕明
4.H. pylori 関連以外の胃炎の所見
1 自己免疫性胃炎(A 型胃炎)/丸山保彦
2 自己免疫性胃炎の初期像/小寺 徹,九嶋亮治
3 PPI/P-CAB 関連胃症/加藤元嗣
4 PPI 関連胃症の病理学的所見/福田昌英,九嶋亮治
5 NSAIDs 潰瘍/小野尚子
6 好酸球性胃炎/石村典久,木下芳一
7 Helicobacter suis/胃炎 間部克裕
8 MALT リンパ腫/徳永健吾
9 感染性の胃炎(結核,CMV,梅毒,カンジダ)/蔵原晃一
10 炎症性腸疾患に伴う胃炎/垂水研一,石井 学,春間 賢
11 寄生虫(アニサキス)による胃炎/水上一弘,村上和成
[Side Note]急性胃炎(H. pylori の急性感染)/鎌田智有,村尾高久
[Side Note]新しいIEE による除菌後胃の鑑別/阿部清一郎
第3 章 病理組織像/二村 聡
1 正常の胃粘膜
2 H. pylori 感染胃粘膜
3 萎 縮
4 腸上皮化生
第4 章 胃癌リスクを考慮した内視鏡所見スコアの解説/加藤元嗣
1 胃癌と背景胃炎の関係
2 胃癌リスクに関連する内視鏡所見
3 胃癌リスクの内視鏡所見スコア
4 胃癌リスクスコアの評価
5 新たなリスクスコアの試み
第5 章 胃炎内視鏡所見の記載方法
1.解説ならびに症例/間部克裕
1 記載方法の基本
2 症例に基づく胃炎内視鏡所見の記載例
2.内視鏡的背景胃粘膜チェックシート/井上和彦,鎌田智有,春間 賢
─人間ドック・健診・胃がん検診での活用も期待して
3.病理診断と一致する内視鏡所見─胃粘膜萎縮の分類と記載法/中島滋美,九嶋亮治
1 内視鏡的萎縮境界とは?
2 内視鏡的萎縮境界が見えるメカニズム
3 木村・竹本の萎縮分類とその改訂版
4 胃角小彎は幽門腺領域ではない
5 改訂木村・竹本分類の記載法
6 萎縮診断のこれから
第6 章 診断に苦慮する症例
Case 1 H. pylori 現感染例にて集合細静脈が観察される例/川村昌司
Case 2 薬剤変更にてRAC がみられた症例 川村昌司
Case 3 RAC が不明瞭なH. pylori 未感染胃/増山仁徳,春間 賢,島田貴子 Case 4 インジゴカルミン色素散布がH. pylori 感染胃炎の診断に有用であった1 例/鎌田智有,春間 賢,末廣満彦
Case 5 腸上皮化生と鑑別を要する体部の多発性白色扁平隆起/川村昌司
Case 6 経過観察の内視鏡検査で腸上皮化生関連の灰白色粘膜がみられた例/川村昌司
Case 7 H. pylori 陽性の地図状発赤/加藤元嗣
Case 8 地図状発赤が消失した例/川村昌司
Case 9 分類不能型免疫不全症にみられた特異な内視鏡像/井上和彦
Case 10 サイトメガロウイルス(CMV)胃炎の1 例/福田健介,水上一弘,村上和成
Case 11 Collagenous gastritis の1 例 ①/蔵原晃一
Case 12 Collagenous gastritis の1 例 ②/小刀崇弘,伊藤公訓
Case 13 Gastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomach(GAPPS)/北村晋志,三井康裕
Case 14 壁細胞機能不全症の1 例/渡邊昌人,平澤俊明,中野 薫
Discussion 内視鏡的な正常幽門腺粘膜とは/加藤元嗣,寺尾秀一