書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

食道・胃静脈瘤 改訂第4版

食道・胃静脈瘤  改訂第4版
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 小原 勝敏 (監修)

その他の著者 近森 文夫入澤 篤志於保 和彦中村 真一

日本メディカルセンター

電子版ISBN 978-4-88875-942-7

電子版発売日 2021年6月7日

ページ数 366

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-88875-321-0

印刷版発行年月 2021年6月

DOI https://doi.org/10.19020/9784888753210

書籍・雑誌概要


 本書の内容は、門脈圧亢進症学に取り組んでいるエキスパートの先生方の総力を結集したものであり、食道・胃静脈瘤のみならず異所性静脈瘤を含めた門脈圧亢進症患者の病態から新たな診断技術や治療技術などを惜しみなく網羅しているのが大きな特色であり、門脈圧亢進症学のすべてが本書1冊に凝縮されている。

目次


日本における静脈瘤治療の変遷と「食道・胃静脈瘤(改訂第4版)」への流れ/近森文夫
第Ⅰ部 食道・胃静脈瘤の病態生理
 Ⅰ. 食道・胃静脈瘤の発生機序と病態生理/於保和彦・豊永 純
 Ⅱ. 食道・胃静脈瘤の門脈および全身血行動態/近森文夫・河島孝彦・高瀬靖広
第Ⅱ部 門脈圧亢進症の病理
 Ⅰ.門脈血行路の解剖/佐藤達夫・坂本裕和
 Ⅱ.食道・胃静脈瘤の病理/荒川正博
 Ⅲ.脾臓の病理/鹿毛政義・近藤礼一郎・緒方俊郎
第Ⅲ部 食道・胃静脈瘤の診断
 Ⅰ.静脈瘤内視鏡所見の記載法/林 星舟
 Ⅱ.食道・胃静脈瘤出血・再出血のリスクファクター/於保和彦
 Ⅲ.体外式USによる病態診断
  1 .左胃静脈血行動態の診断/松谷正一・水本英明・福沢 健
  2 .造影超音波による診断/古市好宏
  3 .肝硬度診断/西村貴士・飯島尋子
 Ⅳ.EUS による食道・胃静脈瘤局所の病態診断/永島一憲・入澤篤志
 Ⅴ. 門脈圧亢進症の大局的診断
  1 .3D-CT/村島直哉
  2 .非造影MRA/斎藤 聡
 VI. 画像強調観察でみる食道・胃静脈瘤/林 星舟・古本洋平
  Column)MR エラストグラフィ/小川祐二・今城健人・中島 淳
  Column)3D-EUS による診断/中村真一
  Column)RDI で見る食道・胃静脈瘤/古市好宏
第Ⅳ部 食道・胃静脈瘤治療に必要な知識
 Ⅰ.治療薬剤の薬理作用と作用機序/小原勝敏
 Ⅱ.治療後の病理(EIS/EVL)/荒川正博
 Ⅲ.治療法の選択(治療指針)
  1 .食道静脈瘤/小原勝敏
  2 .孤立性胃静脈瘤/小原勝敏
 Ⅳ.静脈瘤患者の重症度分類/中村真一
 Ⅴ.抗血栓薬服用者に対する内視鏡治療時の対応/入澤篤志・永島一憲
  Column)血液透析患者への対応/中村真一
第Ⅴ部 食道静脈瘤治療の実際
 Ⅰ.出血例への対応
  1 .保存的治療法(バルーンタンポナーデ法)/太田正之・平下禎二郎・猪股雅史
  2 .内視鏡治療/土田幸平・入澤篤志
 Ⅱ.待期・予防例への対応
  1.待期・予防例におけるEIS,EVL の現況/中村真一
  2.各種治療法
   a.薬物療法/日高 央・魚嶋晴紀
   b.内視鏡治療
    ① 内視鏡的硬化療法(EIS)(治療成績,偶発症を含む)
     1)EO・AS 併用法,EVIS を含む/小原勝敏
     2)地固め法 小原勝敏
     3)内視鏡的硬化療法結紮術併用療法(EISL)/近森文夫
    ② 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)/荒木寛司
 Ⅲ 難治性食道静脈瘤に対する治療法
  1.巨木型食道静脈瘤/近森文夫・高瀬靖広
  2.食道壁外シャントを有する食道静脈瘤/竹中一央・入澤篤志
  3.肝癌合併食道静脈瘤/内山 明・國分茂博
  Column)Aethoxysklerol(AS)の血管外注入法のコツ/澁川悟朗・入澤篤志
  Column)EVL における撲滅結紮法/中野 茂
  Column)Ethanolamine oleate(EO)時間差注入法のコツ/澁川悟朗・入澤篤志
  Column)F0 静脈瘤への血管内注入/矢崎康幸
  Column)門 脈腫瘍塞栓(Vp3/4)肝細胞癌に合併する食道・胃静脈瘤に対する経皮経肝的門脈ステントの効果/石川 達・本間 照・吉田俊明
第Ⅵ部 孤立性胃静脈瘤治療の実際
 Ⅰ 出血例への対応
  1.保存的治療法(バルーンタンポナーデ法)/小原勝敏
  2.内視鏡治療(内視鏡的組織接着剤注入法)/小原勝敏
 Ⅱ 待期・予防例への対応
  1.内視鏡的組織接着剤注入法を中心とした治療法/引地拓人・高木忠之・小原勝敏
  2.バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)
   a.実際の手技,治療成績,偶発症,予後など/清末一路・丸野美由希
   b.BRTO の手技の工夫(foam)/小泉 淳
 Ⅲ 難治性胃静脈瘤に対する治療法
  1.内視鏡治療困難例に対する対処法-腎静脈系短絡路閉塞下硬化療法(SO-EIS)/引地拓人・高木忠之・小原勝敏
  2.BRTO 難治例に対する対処法/和栗暢生・大﨑暁彦・渡邉雄
第Ⅶ部 食道・胃静脈瘤治療に対するIVR(BRTO を除く)/吉田 寛・清水哲也・谷合信彦
第Ⅷ部 門脈圧亢進症の外科的治療
 Ⅰ 門脈圧亢進症に対する腹腔鏡下脾臓摘出術と胃上部血行遮断兼脾摘術(Hassab 手術)/赤星朋比古・橋爪 誠
 Ⅱ シャント手術/金子順一
 Ⅲ 肝移植/金子順一
第Ⅸ部 食道・胃静脈瘤患者における門脈血栓/小嶋清一郎・渡辺勲史
第Ⅹ部 食道・胃静脈瘤治療における栄養管理/中西啓祐・瓦谷英人・吉治仁志
第XI部 異所性静脈瘤の診断と治療
 Ⅰ 十二指腸静脈瘤/松井繁長・樫田博史・工藤正俊
 Ⅱ 小腸静脈瘤,結腸・直腸静脈瘤/小原勝敏
 Ⅲ 胆管静脈瘤,胆管空腸吻合部静脈瘤/高木忠之・小原勝敏・大平弘正
第XII部 食道・胃静脈瘤の現況と今後の展望
 Ⅰ 各種治療法と保険適用の基礎知識/中村真一
 Ⅱ 経口直接作用型抗ウイルス薬(DAA)と静脈瘤/早川優香・玉城信治・泉 並木
 Ⅲ 食道・胃静脈瘤研究最前線
  1.食道・胃静脈瘤出血予測に関する研究の温故知新/中村真一
  2.NAFLD/NASH と静脈瘤/戸張真紀・橋本悦子
  3.門脈圧亢進症における分子生物学的検討/赤星朋比古・橋爪 誠
 Ⅳ 集学的治療と今後の展望/田尻 孝・吉田 寛・谷合信彦
資料 門脈血行異常症の診断と治療に関するガイドライン/古市好宏