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ペコリーノがんの分子生物学 第4版

メカニズム・分子標的・治療

ペコリーノがんの分子生物学 第4版
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筆頭著者 日合 弘 木南 凌 (訳)

MEDSI

電子版ISBN 978-4-8157-0332-5

電子版発売日 2024年9月9日

ページ数 472

判型 B5変

印刷版ISBN 978-4-8157-3113-7

印刷版発行年月 2024年8月

DOI https://doi.org/10.19007/9784815731137

書籍・雑誌概要

これなら最後まで読める! わかりやすさに定評あるロングセラー、大幅改訂

がんのメカニズムを分子・遺伝子レベルで解き明かし、分子標的治療など臨床に関連づけてわかりやすく懇切丁寧に解説した世界的に定評ある入門書、7年ぶりの改訂。全章にわたりきめ細やかに内容をアップデート。基礎知識と最新知見をバランスよくコンパクトに収載し、とくに近年研究の進展著しい代謝に関する項目を大幅に加筆、更新。読者を飽きさせないコラムもさらに充実。がんの基礎を学ぶ初学者の1冊目として、またがんプロフェッショナル養成プログラムの教科書、がん治療認定医試験の対策書や分子病理専門医の基盤知識の習得にも最適。

目次

第1 章 がんの分子生物学への入門
1.1  がんとは何か?
1.2  がんは細胞レベルでのゲノムの異常として発生する
1.3  全身病としてのがん
1.4  ヒトの発がんに影響する因子
1.5  がん治療法の原理
1.6  臨床試験
1.7  がん治療における分子標的の役割
第2 章 がんのゲノム:変異と修復
2.1  遺伝子の構造:調節領域とアミノ酸コード領域
2.2  変異
2.3  発がん物質
2.4  DNA 修復とがん素因
◎治療戦略
2.5  従来の治療法:化学療法と放射線治療
2.6  エストロゲンを標的とする薬
2.7  薬剤耐性と不均一な細胞感受性
2.8  DNA 修復系の標的治療戦略
第3 章 遺伝子発現の調節
3.1  転写因子と転写の調節
3.2  クロマチンの構造
3.3  転写のエピジェネティックな調節
3.4  発がんにおけるエピジェネティクスの役割に関する科学的証拠
3.5  長鎖非コードRNA
3.6  マイクロRNA とmRNA 発現の調節
3.7  テロメアとテロメラーゼ
◎治療戦略
3.8  エピゲノムとヒストンに作用する薬
3.9  診断に利用される非コードRNA
3.10  大腸がんスクリーニングのためのDNA メチル化マーカー
3.11  テロメラーゼ阻害薬
第4 章 増殖因子のシグナル伝達とがん遺伝子
4.1  上皮細胞増殖因子シグナル伝達:重要なパラダイム
4.2  がん遺伝子
◎治療戦略
4.3  薬物標的としてのキナーゼ
第5 章 細胞周期
5.1  細胞周期の概要
5.2  細胞周期の概念
5.3  CDK 制御機構
5.4  細胞周期開始の調節
5.5  G2 期チェックポイント
5.6  有糸分裂(M 期)チェックポイント
5.7  細胞周期とがん
◎治療戦略
5.8  低分子のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬
5.9  その他の細胞周期キナーゼ標的
5.10  有糸分裂紡錘体の阻害薬
第6 章 がん抑制遺伝子
6.1  がん抑制遺伝子の定義
6.2  網膜芽細胞腫遺伝子
6.3  RB 経路の変異とがん
6.4  p53 経路
6.5  p53 経路の変異とがん
6.6  DNA ウイルス性タンパク質産物のRB やp53 との相互作用
◎治療戦略
6.7  p53 経路の標的化
第7 章 アポトーシス
7.1  アポトーシスの分子機構
7.2  アポトーシスとがん
7.3  アポトーシスと化学療法
◎治療戦略
7.4  アポトーシス誘導薬
第8 章  がん幹細胞,自己複製と分化の経路の制御:大腸がんと白血病に焦点をあてて
8.1  がん幹細胞
8.2  遺伝子発現による分化の制御
◎治療戦略
8.3  WNT 経路の阻害薬
8.4  ヘッジホッグ(HH)経路の阻害薬
8.5  ポリコーム群(PcG)タンパク質の阻害薬
8.6  白血病と分化誘導療法
第9 章 転移
9.1  腫瘍はどのように広がるか
9.2  転移のプロセス
9.3  浸潤と上皮‒間葉転換(EMT)
9.4  脈管内侵入
9.5  輸送
9.6  脈管外遊出
9.7  転移巣形成
◎治療戦略
9.8  メタロプロテアーゼ阻害薬(MPI)
9.9  転移抑制因子を回復させるための戦略
9.10  転移の複数の段階を一度に標的にする
第10 章 血管新生
10.1  血管新生スイッチ
10.2  血管新生発芽の機序
10.3  腫瘍血管新生の他の方法
◎治療戦略
10.4  抗血管新生療法
10.5  脈管破壊薬により脈管を標的にする
第11 章 代謝の再プログラミングと食事
11.1  がん細胞にみられる代謝の再プログラミング
11.2  代謝産物はエピジェネティックスを介して影響を及ぼす
11.3  食事に関するイントロダクション
11.4  原因因子
11.5  食事から得られる予防因子
11.6  遺伝的多型と食事
11.7  ビタミンD:栄養素,がん,ホルモン作用との関連
◎治療戦略
11.8  代謝経路を標的とした薬剤戦略
11.9  がんの化学的予防に向けた“強化”食品とサプリメント
11.10  NRF2:予防と治療の標的
第12 章 がん免疫と免疫療法
12.1  リンパ球:B 細胞とT 細胞
12.2  免疫系のがん抑制の役割
12.3  免疫チェックポイント
12.4  がんの免疫編集と腫瘍の促進
12.5  免疫による破壊を回避するメカニズム
◎治療戦略
12.6  治療用抗体
12.7  がんワクチン
12.8  免疫チェックポイント阻害薬
12.9  養子T 細胞移入,修飾T 細胞受容体,キメラ抗原受容体
12.10  腫瘍溶解性ウイルスとウイルス療法
12.11  自然免疫を標的とした戦略
第13 章 炎症,感染,微生物
13.1  炎症とがん
13.2  発がん物質としての感染性因子
◎予防と治療戦略
13.3  炎症の抑制
13.4  がん予防のためのワクチン接種
13.5  Helicobacter pylori の除菌と胃がん予防との関係
第14 章  研究と臨床応用に向けた戦略と技術(研究戦略と技術および臨床開発)
14.1  染色体外DNA を理解する過程で用いられた科学的手法
14.2  マイクロアレイと遺伝子発現プロファイル
14.3  診断と予後判定用のバイオマーカーの解析
14.4  CRISPR‒Cas9 を用いたゲノム編集
14.5  がんナノテクノロジー
14.6  イメージング
14.7  薬剤開発の戦略
14.8  改良された臨床試験のデザイン
14.9  精密医療と個別化医療
14.10  本当に進歩しているのだろうか
付録1:細胞周期の調節
用語解説
索引

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