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≪がん看護実践ガイド≫
分子標的治療薬とケア
筆頭著者 一般社団法人日本がん看護学会 (監)
その他の著者等 遠藤 久美/本山 清美
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62810-5
電子版発売日 2017年3月13日
ページ数 308
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-02810-3
印刷版発行年月 2016年11月
書籍・雑誌概要
適応が広がる分子標的治療薬において、治療の継続には看護師による副作用ケアが重要である。本書は、分子標的治療薬の基礎的な知識を概説したうえで、各薬剤の概要と作用機序、特徴的な副作用のケアを解説。難解な作用機序については、統一した構成で図解し、作用の流れを理解したうえで、副作用ケアや患者指導、緊急時に対応できるようにした。また、チームでの支援も欠かせないため、多職種での連携・取り組みも紹介。
目次
第1章 分子標的治療薬とは
1 がんの増殖と進展-分子標的治療薬を理解するために
2 分子標的治療薬とは
3 分子標的治療薬の種類と作用
第2章 分子標的治療薬の種類と特徴
1 抗HER2抗体・TKI-乳がんを中心に
1 抗HER2抗体・TKIの概要と作用機序
2 抗HER2療法薬の特徴
2 抗EGFR抗体薬-大腸がんを中心に
1 抗EGFR抗体薬の概要と作用機序
2 抗EGFR抗体薬の特徴
3 VEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(VEGFR-TKI)
1 VEGFRチロシンキナーゼ阻害薬の概要と作用機序
2 VEGFRチロシンキナーゼ阻害薬の特徴
4 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)-肺がんを中心に
1 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の概要と作用機序
2 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の特徴
5 ALK阻害薬-肺がんを中心に
1 ALK阻害薬の概要と作用機序
2 ALK阻害薬の特徴
6 VEGF阻害作用をもつTKI-腎がんを中心に
1 チロシンキナーゼ阻害薬の概要と作用機序
2 VEGF阻害作用をもつTKIの特徴
7 BCR-ABL阻害作用をもつTKI
1 BCR-ABL阻害作用をもつTKIの概要と作用機序
2 BCR-ABL阻害薬の特徴
8 抗CD20モノクローナル抗体薬
1 抗CD20モノクローナル抗体薬の概要と作用機序
2 抗CD20モノクローナル抗体薬の特徴
9 抗CD30抗体薬
1 抗CD30抗体薬の概要と作用機序
2 抗CD30抗体薬の特徴
10 抗CD33抗体薬
1 抗CD33抗体薬の概要と作用機序
2 抗CD33抗体薬の特徴
11 抗CD52抗体薬-慢性リンパ性白血病を中心に
1 抗CD52抗体薬の概要と作用機序
2 抗CD52抗体薬の特徴
12 抗CCR4抗体薬
1 抗CCR4抗体薬の概要と作用機序
2 抗CCR4抗体薬の特徴
13 プロテアソーム阻害薬
1 プロテアソーム阻害薬の概要と作用機序
2 プロテアソーム阻害薬の特徴
14 mTOR阻害薬-腎がんを中心に
1 mTOR阻害薬の概要と作用機序
2 mTOR阻害薬の特徴
15 免疫チェックポイント阻害薬-悪性黒色腫を中心に
1 免疫チェックポイント阻害薬の概要と作用機序
2 免疫チェックポイント阻害薬の特徴
第3章 分子標的治療薬の副作用とケア
1 インフュージョンリアクション
2 皮膚障害
3 間質性肺疾患
4 消化管出血・穿孔/高血圧/創傷治癒遅延(主に血管新生阻害薬による副作用)
5 消化器毒性
1 悪心・嘔吐
2 下痢
3 口腔粘膜炎
6 甲状腺機能障害/重症筋無力症・筋炎/眼障害/1型糖尿病
1 甲状腺機能障害
2 重症筋無力症・筋炎
3 眼障害(ぶどう膜炎)
4 1型糖尿病
第4章 チームで取り組む分子標的治療
1 チーム医療で新薬導入や副作用マネジメントに取り組む
2 チームで行うアドヒアランスを高める患者教育
3 副作用症状評価と情報処方
4 経済的側面への支援-高額治療に対する制度の活用
資料:治療費用例(代表的な薬剤を例に)
索引
Column
分子標的治療薬の名称
免疫グロブリンの構造
臨床試験(新規薬剤における)
使用量の目安:1フィンガーチップユニット