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カンボジア医療の歴史,現在,そして未来
世界で役に立ちたいあなたへ
筆頭著者 岩田 健太郎 林 祥史 (著)
MEDSI
電子版ISBN 978-4-8157-0267-0
電子版発売日 2022年10月10日
ページ数 196
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8157-3057-4
印刷版発行年月 2022年9月
書籍・雑誌概要
みんな 人の役に立ちたくて,何かがしたい。しかし現実には・・・
本書の著者、岩田健太郎先生はなぜカンボジア医療とかかわるようになったのか。医師を志したきっかけや、世界で役に立つ人間になりたいと考えた背景、留学時、若手医師時代のエピソードなど自身の経験を踏まえ、軽快な語り口で話を進めていく。また危機感を抱いているとおっしゃるカンボジア医療の現状を、現地の第一線で活躍してきた医師、林祥史先生との対談を交え明らかにする。「人の役に立ちたくて、何かがしたい」医学生、医療従事者へ贈る書。
目次
Part 1
アンジェリーナ・ジョリーと「最初に父が殺された」
アンジェリーナ・ジョリーとカンボジア
カンボジアと新型コロナ
アンジェリーナ・ジョリーとぼくが注目するカンボジアとは?
ウクライナの難民を考えながら,カンボジア難民問題を振り返る
ぼくがカンボジア難民を考えるようになったきっかけ
日本の積極的な「カンボジア難民」対策
1920 年代のロシア飢饉における難民
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
なぜ,今,カンボジアなのか
なぜイワタがカンボジアに行くのか。個人的な話
差別感情とは何だろう?
それは差別表現の形式化である(ブログより)
フラットな価値観
世界で通用する人物になりたい
イギリス留学と医学部進学
「世界で通用する」とはどういうことか
アメリカに対する憧れゼロからスタートしたアメリカ研修
アメリカ研修後の次のステップ
カンボジアとのニアミス,そして途上国の医療に対するぼくの立ち位置
2005 年のシハヌーク病院
シハヌーク病院のER
シハヌーク病院にいる外国人ドクターたち
寄稿:臨床研修をカンボジアで行う新たなパラダイム構築を目指して
途上国臨床研修の意義
モデルとなったフィリピンでのフェローシップ・プログラム
シハヌーク病院の変化と,医学部での学生教育の開始
カンボジアの基本知識
カンボジアの地理,気候,民族
カンボジアの言語
カンボジアの宗教
カンボジアの文化
カンボジアの国王
カンボジアの歴史
プレ・アンコール(西暦802 年まで)
アンコール(802 ~ 1431 年)
ポスト・アンコール(1431 年以降)
フランス植民地時代
20 世紀以降
日本の影響
反仏独立運動,そしてカンボジア王国の独立
ベトナムの話を少し
ジュネーブ協定後,シハヌーク統治下
カンボジアとベトナム戦争,ロン・ノルの無血クーデター
ベトナム人のいない,真にカンボジア人による内戦
クメール・ルージュによる,プノンペン住民の強制移住
クメール・ルージュによるカンボジア人の大虐殺
ベトナムの侵攻とカンボジア難民の大量発生
カンボジア和平交渉
カンボジアの現在
カンボジアの医療
カンボジアとHIV
カンボジアの結核
カンボジアのマラリア
カンボジアのハンセン病
カンボジアの医療費
カンボジアの医療近代史
現在のカンボジア医療制度
カンボジアの医学教育
聞き取り調査
カンボジアのコロナ対策
Part1引用文献
Part 2
対談: 世界で役に立ちたいあなたへ 岩田健太郎×林祥史
まずは林先生の自己紹介から
カンボジアに行き着いたのはまぐれだった
日本とカンボジアの医学生はある意味似ている
カンボジアでの病院経営について
カンボジアにはいろんな国からの支援がある
コロナ禍のカンボジアの状況
帰国後の林先生
コロナ診療は特殊なのか?
今のところ,リベラルじゃない国のほうがコロナ対策はうまくいっている
医療が成熟途上にあるという意味で,日本とカンボジアは似ている
岩田先生のカンボジアでの活動,そして現在
カンボジアの今の状況,そして未来
今の日本の若手医師では,国際的な活動をする人が減っているのは滅びの道? 茹でガエルにはなるな!
国際的な舞台に出ようと思えば出られる,議論ができるようにしておくことが必要
世界の中心にいるというのは勘違い
IT の世界はものすごく進んでいるのに,日本の感染対策の時計は止まったまま!
アジアの医療者が日本にやってきたら,日本の医療者はあまりの優秀さに青ざめるかも
林先生の海外志向
今後,岩田先生は世界のどこで活動するのか?
日本と海外の働き方の違い
日本で可能性があるのは女性の人材活用
週に1 時間や2 時間で大成できるものはない
語学は,のめり込みさえすれば,たいていの人は習得できる
To the Happy Few
参考文献
あとがき