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医学 歴史と未来
筆頭著者 井村 裕夫 (著)
その他の著者等 井村裕夫/著
羊土社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年1月8日
ページ数 192
判型 四六
印刷版ISBN 978-4-7581-2111-8
印刷版発行年月 2020年12月
書籍・雑誌概要
科学と共に進化を続ける医学.人生100年時代を迎える一方,パンデミックの脅威にも曝される人類.これからわれわれは何をなすべきか.長年医学の振興に携わってきた著者が全ての医学者へ贈る,変化の時代の羅針盤
目次
第1部 医学の歴史
第1章 観察と経験に基づく医学
「観察がすべてである」
薬とさじ加減
名医の条件
もっともっとフィジカル
第2章 病因・病態に基づく医学
病理医は裁判官
感染症との戦い――細菌学、免疫学の勃興
ラボラトリー検査と画像診断の発展
病因あるいは病態に基づく医学への転換
他
第2部 医学の現在――新しい医学の登場
第1章 証拠(エビデンス)に基づく医療(EBM)
臨床疫学からEBMへ
EBMの誕生
診療ガイドラインの普及と弊害
トランスレーショナル・リサーチの登場
第2章 ゲノム情報に基づく医学 そしてprecision medicineへ
ヒトゲノムの解読――神の言語の理解へ向けた挑戦
新しい千年紀(ミレニアム)の科学政策
次世代シークエンサーの登場とがんゲノム医学の進歩
がんの免疫療法とゲノム医学
他
第3章 ゲノム医学からみた多因子疾患
多因子疾患の成因――人は生まれか育ちか
見つからない遺伝率(missing heritability)
飢餓に学ぶ――早期環境の重要性
他
第3部 医学の未来
第1章 がんゲノム医学の確立 がん制圧の日をめざして
がん、その発生機構の解明と予防
注目を集める免疫療法
第2章 先天異常の治療の確立 ゲノム編集はどこまで許されるか
最近の治療法
遺伝子治療への期待と重い課題
第3章 多因子疾患へのアプローチ 残された最大の課題
ゲノムと環境の複雑な相互作用
重要なライフコース・データ
第4章 治療から予防へ、そして先制医療へ
重要な公衆衛生(パブリック・ヘルス)の視点
医療の最終目標――先制医療
第5章 果てしなき感染症との戦い 常に備えを
常にあるパンデミックの脅威
われわれがなすべきこととは――重要な感染症への備え
第6章 脳と心の研究 残された最大のフロンティア
脳研究の発展と障壁
臨床的に重要な脳研究の課題
第7章 再生医学 古くて新しい分野
組織工学から幹細胞医療へ
再生医療――残された領域
第8章 情報と医学の融合 医学の未来を拓くフロンティア
ビッグ・データ
人工知能とIoMT