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当事者に聞く 自立生活という暮らしのかたち
筆頭著者 河本 のぞみ (著)
三輪書店
電子版ISBN
電子版発売日 2020年7月13日
ページ数 320
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-89590-688-3
印刷版発行年月 2020年3月
書籍・雑誌概要
それは可能なのだ
動かないからだ、ゆらぐ存在のままで。
重度障害の当事者たちが、医療・福祉施設を出て切り拓いた、地域の暮らしがここにある。
「できない」まま暮らす暮らしのありようがあるということ、それを知っておく必要があると思った。「できない」部分は介助者にやってもらうという自立のかたち。それはだめなことでも、情けないことでもない。ひとつの積極的な暮らしのかたちで、障害のある当事者たちがリハビリテーションへの批判とともに必死で打ち出した態度表明であり、資源確保への体当たり作戦だったのだが、知られていない。(「はじめに」より)
目次
第一章 暮らしのかたちを当事者に聞く
一 施設を出るということ――水島秀俊さんの場合
二 ケーキ出前という発信がある――実方裕二さんの場合
三 道具を使いこなす人――茉本亜沙子さんの場合
四 路地奥で試みられていること――甲谷匡賛さんの周辺
五 「三・一一」を経験した人――鷲見俊雄さん、そして千葉修一さん
六 女性障害者という立場――南雲君江さん
七 人工呼吸器をつけて、普通に暮らす――佐藤きみよさん
八 エレクトーンとジム――宮武由佳さん
九 それぞれの地域で
第二章 もうひとつの暮らし方――その先駆者たち
一 全身性障害者といわれる人々
二 脳性麻痺者と「青い芝の会」
三 生きのびる方法
四 彼らの声に耳を傾けた役人
五 自立生活運動
六 自立生活センター(CIL)
第三章 介助する人
一 介助と介護
二 どんな人が介助に入るか
三 介助を仕事とする
第四章 リハビリテーションのこと
一 やっかいな言葉「リハビリ」
二 取材した当事者が受けてきたリハビリテーション
三 専門家と当事者
四 障害について
五 障害学という分野
六 そして、リハビリテーション
最終章 旅の終わりに
*第一章第一~五節、第九節、第四章第二節は、『作業療法ジャーナル』二〇一三年七~一二月号に連載された「当事者に聞く 自立生活という暮らしのかたち」を加筆・修正したものです。
*本書に記載されているデータ、制度、施設名、当事者の状況等は基本的に取材時のものであり、現在は異なっている場合があります。