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作業療法カウンセリング

作業療法カウンセリング
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筆頭著者 大嶋 伸雄 (編著)

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2020年11月23日

ページ数 352

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-89590-668-5

印刷版発行年月 2020年7月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895906685

書籍・雑誌概要

日本の「作業療法の夜明け」を一緒に創ろう!

作業療法カウンセリングとは、作業療法を円滑に進めるため、作業(意味のある生活行為)的存在であるクライエントの「気づき」と「意欲」を引き出して意味のある活動へと導き、主体的な生活が営めるように援助する双方向的な一連の意思疎通をいう。
これは、「治療」を主たる役割とするのではなく、障害があっても「できる」を支援する専門職として、クライエントの心と向き合える作業療法という新たな(本来あるべき)概念を前提に置いた認知作業療法の中核的技術である。
今の日本の作業療法の教育と臨床実践には、これらの概念と技法を早期に定着させる必要がある。

目次

第1部 日本人のための認知作業療法
A 米国から日本の作業療法への転換を媒介する認知作業療法
 1.日本人の作業療法を構築する
  (1)日本人の思考特性・・・景山洋平
  (2)日本人の行動特性・・・大嶋伸雄
  (3)米国の作業療法から日本の作業療法へ・・・大嶋伸雄
 2.認知作業療法による日本の作業療法への再編
  (1)日本の作業療法史レビュー・・・中本久之
  (2)パラダイムシフトが必要な作業療法教育・・・中本久之
  (3)心と身体を科学する認知作業療法・・・大嶋伸雄
 3.「できる」を支える自助ファシリテーションの仕組み
  (1)作業療法士が自ら行うパラダイムシフト・・・大嶋伸雄・高橋章郎
  (2)リハビリテーションを行うのは誰ですか?・・・大嶋伸雄
  (3)活動のための行動変容と患者教育・・・大嶋伸雄
B 認知作業療法の臨床モデル
 1.認知作業療法の理論・・・大嶋伸雄
  (1)作業療法と認知作業療法の関係性
  (2)モデル理論の目的と開発の方向性
  (3)作業療法カウンセリングと活動
 2.認知作業療法の評価
  (1)ナラティブによる評価(情報収集)・・・大嶋伸雄
  (2)身体領域系評価・・・大嶋伸雄
  (3)精神科領域系評価・・・高橋章郎
  (4)高齢者・地域系評価・・・大嶋伸雄
 3.認知作業療法の介入モデル
  (1)認知作業療法理論(COTIT)・・・大嶋伸雄・中本久之
  (2)介入の基本モデル・・・大嶋伸雄
  (3)身体領域介入モデル・・・大嶋伸雄
  (4)精神科領域介入モデル・・・高橋章郎
C 各系別の認知作業療法の意義と役割
 1.身体領域系
 (1)脳卒中・・・大嶋伸雄
 (2)脊髄損傷・・・山本正浩
 (3)整形外科疾患・・・稲熊成憲
 (4)内部障害・・・生須義久
 (5)がん(緩和ケア)・・・大嶋伸雄
 2.高次脳機能障害系・・・大嶋伸雄
 3.精神科領域系・・・高橋章郎
 4.高齢者・認知症系・・・岩切良太
 5.生活行為向上マネジメント(MTDLP)系・・・小林隆司
 6.就労支援・学校・行政系・・・大嶋伸雄

第2部 作業療法カウンセリング―基礎編
 1.意図的関係モデル―作業療法におけるコミュニケーションの基盤・・・Renee R
Taylor(訳:小林隆司)
 2.カウンセリングにおけるuse of self・・・岡本利子
 3.グループ・サイコセラピー・・・岡本利子
 4.認知行動療法・・・山本正浩
  (1)作業療法カウンセリングにおける認知行動療法の位置付け
  (2)認知的技法と行動的技法
  (3)症例の概念化・定式化
  (4)セッション
  (5)集団認知行動療法
 5. ナラティブセラピー・・・竹内幸子

第3部 作業療法カウンセリング―実践編
A 作業療法カウンセリングの中核技法
 1.作業療法カウンセリングのフレームワーク・・・大嶋伸雄
  (1)作業療法カウンセリング
  (2)作業療法カウンセリングの用いられ方
  (3)作業療法カウンセリングにおける症例の概念化
 2.カウンセリングの基本型・・・下岡隆之
  (1)リレーション
  (2)カウンセリングの段階
  (3)処置
  (4)カウンセリングの学習方法
 3.作業療法におけるセッションの構築・・・大嶋伸雄
  (1)セッションをデザインする
  (2)セッションをマネジメントする
  (3)作業療法とセッションの関係性
 4.作業療法カウンセリングと職場マネジメント・・・中澤紀子
B 作業療法カウンセリングとともに用いる心理的技法
 1.認知的技法と行動的技法・・・大嶋伸雄
  (1)認知的技法
  (2)行動的技法
  (3)認知行動療法における認知的技法と行動的技法の用いられ方
 2.認知作業療法における認知的技法と行動的技法・・・大嶋伸雄
  (1)認知作業療法の現状
  (2)作業療法カウンセリングと心理的技法の関係
  (3)認知作業療法における認知的技法と行動的技法の用い方
  (4)心理的技法の開発
  (5)認知作業療法と関連する心理的技法の材料とヒント
 3.作業療法カウンセリングを支える周辺技術
  (1)精神科作業療法のコミュニケーションスキル・・・谷村厚子
  (2)ソクラテス・メソッド(誘導的発見法)・・・山本正浩
  (3)傾聴・・・下岡隆之
  (4)ライフヒストリー法・・・竹内幸子
  (5)セルフ・カウンセリングの技法「日記」・・・丸 達也
  (6)見える化の技法「写真とノート」・・・大嶋伸雄
  (7)iPadカウンセリング・・・大嶋伸雄

第4部 作業療法カウンセリング―事例編
 1.脳卒中片麻痺・・・萱野幸治
 2.パーキンソン病・・・清水拓人
 3.高次脳機能障害(病院)・・・中村 彩
 4.高次脳機能障害(地域・就労支援)・・・宮原智子
 5.整形外科疾患・・・稲熊成憲
 6.慢性疼痛・・・許山勝弘
 7.循環器疾患・・・生須義久
 8.精神病水準?・・・高橋章郎
 9.うつ病・・・高橋章郎
 10.認知症・・・岩切良太

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