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地域理学療法学
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≪15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト≫

筆頭著者 石川 朗 (総編集)

神戸大学生命・医学系保健学域

その他の著者 鈴木/英樹

中山書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年12月20日

ページ数 192

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-521-74814-6

印刷版発行年月 2021年1月

DOI https://doi.org/10.18889/9784521748146

書籍・雑誌概要

医療機関を退院した後に自宅や施設で患者がよりよく生活するために行われる「地域理学療法」を15回のレクチャーで解説.
その概念や対象,実践するうえで重要な関係制度や社会情勢,姿勢保持や移動・食事・排泄などの日常生活における動作や活動への介入方法,社会参加のための具体的な介入方法を説明.
さらに,国民の健康寿命を延ばすための重要課題となっている介護や認知症の予防介入についても解説.
教科書として最適.

目次

LECTURE 1 地域理学療法および地域リハビリテーションの概念 (井上和久)
 1.地域理学療法について
  1)地域理学療法の概念
  2)地域理学療法の歴史
  3)地域理学療法と入院理学療法との違い
 2.地域リハビリテーションについて
  1)地域リハビリテーションの概念
  2)地域リハビリテーションの意義
  3)地域リハビリテーションと入院リハビリテーションの違い
  4)地域リハビリテーションにかかわる職種
  5)地域理学療法と地域リハビリテーションとの関係
 3.地域理学療法の展開
  1)ヘルスプロモーションを目的とした展開
  2)予防的介入を目的とした展開
  3)ノーマライゼーションや社会参加を目的とした展開
 Step up 保健医療2035に向けて
  1)保健医療2035とは9
  2)保健医療2035の概要9
 3)今後の課題と展望

LECTURE 2 地域理学療法の視点 (鈴木英樹)
 1.生活とライフステージ
  1)生活とは
  2)生活の成り立ち
  3)ライフステージと生活障害の特徴
 2.退院後の生活
  1)退院後に生じる問題
 3.地域理学療法実践の視点
  1)生活における各要因の関係性の把握
  2)生活の成り立ちと多様性への着目
  3)多職種連携への意識
  4)公衆衛生的な視点
 4.視点の養い方
  1)姿勢や動作のとらえ方
  2)姿勢や動作,行動そして地域への興味関心
  3)各年齢層の生活理解
 Step up
  1.なぜ地域理学療法を学ぶのか
  2.「生活を支援する」という視点の養い方
  3. 学んだことをどのように活かしてゆくのか

LECTURE 3 地域理学療法と社会情勢 (樋口由美)
 1.人口構造の変化と課題
  1)人口動態の将来推計
  2)家族の変化
 2.高齢者,障害者の健康状態,疾病の変化
  1)平均寿命と健康寿命の推移
  2)加齢と医療
  3)死亡原因の変化
  4)要介護要因の変化
  5)障害者数の推移
 3.地域包括ケアシステムの構築
  1)地域包括ケアシステムへの変遷
  2)地域包括ケアシステムとは
  3)リハビリテーション専門職の役割
 4.医療提供体制と将来展望
  1)地域医療構想
  2)看取り場所の変化
 Step up 地域理学療法施策関連サイト
  1)厚生労働省web ページ
  2)内閣府web ページ
  3)情報センター
  4)研究機関

LECTURE 4 地域理学療法と制度 (齋藤正美)
 1.諸制度を学ぶ意義
  1)地域理学療法に関する制度
  2)介護保険法および障害者総合支援法
 2.介護保険制度
  1)介護保制度の仕組み
  2)介護保険サービスの体系と種類
  3)訪問・通所系サービス
 3.障害者総合支援法
  1)障害者総合支援法の体系
  2)サービス利用の手続き
  3)児童福祉法による障害児支援
 Step up
  1.理学療法士のジェネラリストとしての側面
  2.リハビリテーション実施計画書
  3.必要な情報を収集するために

LECTURE 5 地域理学療法の対象と支援方法 (鈴木英樹)
 1.地域理学療法の対象
 2.年齢や健康状態からみた対象
 3.支援方法
  1)直接的支援
  2)間接的支援
 Step up 地域の健康課題に対応した関係機関との連携活動

LECTURE 6 理学療法的支援(1)起居動作・良肢位 (野尻晋一)
 1.生活期における起居動作と良肢位
  1)生活期における起居動作と良肢位,良姿勢
  2)起居動作制限の因子
  3)起居動作制限による心身機能への影響
 2.起居動作および関連動作の評価とアプローチ
  1)ベッド上での臥位姿勢,移動
  2)車椅子座位姿勢の評価とシーティング
 3.起居動作制限への介入
  1)施設系サービスにおける介入
  2)通所系サービスにおける介入
  3)訪問系サービスにおける介入
 4.生活期での起居動作,座位姿勢,睡眠における理学療法士の役割
 Step up
  1.ベッド背上げの制御
  2.マットレスの選定

LECTURE 7 理学療法的支援(2)移乗・移動動作 (赤羽根誠,石川 朗)
 1.生活期における移乗・移動動作
  1)生活期における移乗・移動動作とは
  2)移乗・移動動作の環境因子・個人因子
  3)移乗・移動動作の制限因子(ICF 分類)
 2.移動動作の基本事項
  1)杖の種類
  2)歩行器・歩行車の種類
  3)歩行パターン
 3.移乗・移動動作および関連因子の評価
  1)評価の留意点
  2)移乗・移動動作および関連因子の評価
  3)生活環境の評価
 4.移乗・移動動作制限への介入
  1)施設系サービス,通所系サービス,訪問系サービス
  2)施設系サービスにおける介入
  3)通所系サービスにおける介入
  4)訪問系サービスにおける介入
 Step up
  1. 屋内移乗・移動,屋外移動についてのグループ学習
  2. 排泄と食事の移乗・移動動作制限による影響・評価

LECTURE 8 理学療法的支援(3)食事 (内藤麻生)
 1.生活期における食事
  1)食事の意義
  2)食事動作の制限
  3)食事動作の制限へのかかわり
 2.食事動作の評価と介入
  1)評価の視点
  2)評価と介入
 3.食事動作の制限と関連事項
  1)多職種との連携
  2)介入事例
  3)経口摂取が困難な場合
 Step up 摂食嚥下障害への在宅生活支援
  1)食事動作の制限が生じてきた事例への介入
  2)重度の摂食嚥下障害事例への多職種での介入

LECTURE 9 理学療法的支援(4)排泄 (長尾 俊)
 1.生活期における排泄
  1)全生物共通の生理現象
  2)排便と排尿
  3)排泄の姿勢,習慣と男女差
 2.行為としての排泄
  1)自立と尊厳
  2)失禁
  3)自宅での排泄
  4)外出先での排泄
  5)学校や仕事先での排泄
 3.排泄動作の評価
  1)排泄の一連動作
  2)移動と移乗
  3)立位姿勢と座位姿勢
  4)排泄器官の適切な位置
  5)準備と後始末
 4.排泄動作への介入
  1)排泄における自立
  2)生活の場
  3)在宅支援施設
 Step up 当事者の現実から学ぶ
  1)理学療法士は病院は非日常の異常な生活環境であることを心得る
  2)提言─障害者が,この世の中で当たり前に生きること

LECTURE 10 理学療法的支援(5)社会参加 (浅川康吉,信太奈美)
 1.生活期における社会生活
  1)生活範囲
  2)社会的交流
  3)社会的役割
 2.参加と参加制約
  1)参加,参加制約とは
  2)介護予防事業「通いの場」への参加
  3)障害者とスポーツ
 3.社会参加への支援
  1)生活範囲を広げる
  2)交流を増やす
  3)役割をつくる
 Step up 理学療法士による行動変容支援
  1)行動変容理論
  2)自己効力感
  3)事例
  4)理学療法士による行動変容支援

LECTURE 11 理学療法的支援(6)フレイル,ロコモティブシンドローム,サルコペニア (長谷川純子)
 1.生活期における介護予防
 2.フレイル
  1)歴史的背景と定義
  2)スクリーニングおよび診断方法
  3)フレイルの現状
  4)介入方法
 3.ロコモティブシンドローム(ロコモ)
  1)歴史的背景と定義
  2)ロコモのスクリーニングおよび評価方法
  3)ロコモの現状
  4)介入方法
 4.サルコペニア
  1)歴史的背景と定義
  2)スクリーニングおよび評価方法
  3)サルコペニアの現状
  4)介入方法
 5.フレイル,ロコモ,サルコペニアの関係
 Step up サルコペニア判定方法のUp to Date

LECTURE 12 理学療法的支援(7)認知症,軽度認知障害 (牧迫飛雄馬)
 1.生活期における認知症,軽度認知障害
  1)認知症と軽度認知障害の定義
  2)予防の必要性
 2.危険因子と保護因子
  1)危険因子
  2)保護因子
 3.認知症およびMCIの評価
  1)症状,徴候
  2)評価方法と解釈
 4.認知症およびMCI の予防
  1)予防のメカニズム
  2)運動による介入
  3)運動以外による介入
  4)生活習慣からの支援
 Step up WHOによる認知症予防のためのガイドライン

LECTURE 13 理学療法的支援(8)環境的側面 (鈴木英樹)
 1.環境的側面とはなにか
  1)環境的側面が及ぼす影響と環境的側面にかかわる意義
  2)日本の生活環境の特徴
  3)環境的側面の具体例(ICF に基づいて)
  4)在宅生活者および施設入所者に対する支援ポイント
 2.福祉用具を介した支援
  1)理学療法士が取り扱う福祉用具
  2)福祉用具選定と導入
  3)他職種との連携
  4)事例紹介
 3.生活居住環境を介した支援
  1)退院後に生じる生活居住環境に関する問題
  2)生活居住環境の評価
  3)事例紹介
 4.まちづくりに関連した働きかけ
 Step up
  1.福祉用具を提案する際の説明方法
  2. 住宅改修について考える際に「住宅改修理由書」が役に立つ

LECTURE 14 地域の仕組み (田中康之)
 1.市町村に勤務する理学療法士の役割
  1)市町村とは何か
  2)市町村における勤務の実際
  3)市町村における勤務の役割
 2.地域理学療法にかかわる事業
  1)都道府県地域リハビリテーション支援体制整備推進事業
  2)市町村地域リハビリテーション活動支援事業
 3.地域ケア会議を通した「地域」とのかかわり
  1)地域ケア会議
  2)理学療法士としてのかかわり方
 4.地域理学療法と災害
  1)災害リハビリテーションとは
  2)災害時の生活支援
  3)理学療法士のかかわり方
 Step up 地域リハビリテーション支援体制整備推進事業と理学療法士の課題
  1)事業概要
  2)ちば地域リハ・パートナーの概要
  3)ちば地域リハ・パートナーの活動
  4)理学療法士が「地域」にかかわるための課題

LECTURE 15 世界の地域リハビリテーション 地域社会に根ざしたリハビリテーション(CBR) (久野研二)
 1.CBR(地域社会に根ざしたリハビリテーション)の誕生
 2.CBRとは
  1)CBRの方法:地域社会に根ざしたアプローチとしての“CB”
  2)CBRの活動:包括的な取り組みとしての“R”
 3.CBRの変遷:CBR から地域社会に根ざしたインクルーシブな開発(CBID)へ
  1)初期のCBR:安価な機能回復サービス提供プログラムとして
  2)過渡期のCBR:障害に関する総合的な戦略へ
  3)現在のCBR:包括的な地域社会開発戦略へ
 4.CBRの実践
  1)どう取り組むか:「力の獲得」と「社会・環境可能性の拡大」
  2)誰が,どのように,参加するか:「決めている」のは誰か
  3)CBRにおける理学療法(士)の役割と可能性
 5.日本での取り組み:日本の地域リハビリテーションはCBR か
 6.まとめ
 Step up CBRをより深く理解するための基礎:国連障害者権利条約と障害の社会モデル
  1)「障害者の権利に関する条約(障害者権利条約)」
  2)障害の社会モデル

TEST 試験 (鈴木英樹)

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