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≪救急・集中治療アドバンス≫
敗血症 感染症と臓器障害への対応
筆頭著者 松田 直之 (専門編集)
名古屋大学
中山書店
電子版ISBN
電子版発売日 2023年1月30日
ページ数 512
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-521-74336-3
印刷版発行年月 2023年1月
書籍・雑誌概要
敗血症の原因となるさまざまな細菌やウイルスなどによる感染症の管理と、敗血症性ショックや急性腎障害などの臓器障害の管理について解説。抗菌薬のTDM、血液浄化法などの敗血症を管理するための工夫を取り上げ、「日本版敗血症診療ガイドライン」やCOVID-19についても盛り込んだ。
本書の特長として
(1)
集中治療の現場で対応が求められる急性期の病態を中心に取り上げ、実際の診療をサポート。
(2)
写真・イラスト・フローチャート・表を多用し、視覚的にも理解しやすく構成。
(3)
ポイントを簡潔かつ具体的に提示。
(4)
関連する診療ガイドラインの動向を踏まえた内容。
(5)
最近の傾向、最新のエビデンスに関する情報もわかりやすく解説。
(6)
専門医からのアドバイスや注意点などを適宜コラムで紹介。
(7)
サイドノートや補足情報も充実。
が挙げられる。
敗血症をより深く理解して、敗血症による臓器障害を早期発見し重症化させない、これからの敗血症診療を見据える1冊。
目次
1 章 総論
1-1 敗血症の歴史(丸藤 哲)
1-2 感染症の歴史(長友安弘,二木芳人)
1-3 敗血症の病態生理(平澤博之)
1-4 感染症における自然免疫(保倉祥太,竹内 理)
2 章 敗血症と感染症の診断
2-1 敗血症の定義と診断(吉村旬平,梅村 穣,小倉裕司)
2-2 感染症疾患の定義と診断(藤田次郎)
2-3 細菌診断におけるグラム染色(朝野和典,濱口重人)
2-4 微生物診断における特殊検査(奥田菜緒,笠原 敬)
2-5 感染症と敗血症のバイオマーカー(志馬伸朗)
3 章 感染症の管理
[3-1 総論]
3-1-1 院内感染で注意するべき微生物(中嶋一彦)
3-1-2 細菌培養検査/薬剤感受性の適正評価(草野展周)
3-1-3 ドレーンを用いた感染症管理(小林美奈子)
[3-2 各論]
3-2-1 ブドウ球菌属:MSSA,MRSA,MRCNS(山本善裕,兼田磨熙杜)
3-2-2 エンテロコッカス属(土戸康弘,藤田直久)
3-2-3 クレブシエラ属(岡 祐介,青木洋介)
3-2-4 アシネトバクター属(萩原真生,山岸由佳,三鴨廣繁)
3-2-5 緑膿菌(荒川宜親,伊藤亮太)
3-2-6 エンテロバクター属(詫間隆博,時松一成)
3-2-7 大腸菌(西 順一郎)
3-2-8 結核菌(御手洗 聡)
3-2-9 肺炎球菌(藤田次郎)
3-2-10 溶血性レンサ球菌(飯沼由嗣)
3-2-11 レジオネラ属(宮良高維)
3-2-12 クロストリジウム属(中村 敦)
3-2-13 ウイルス感染症:COVID-19 を念頭においた対応(関 雅文)
3-2-14 深在性真菌症(大森慶太郎)
3-2-15 ダニ媒介感染症(山岸由佳)
4 章 ベーシック:敗血症性臓器障害の管理
4-1 日本版敗血症診療ガイドライン(矢田部智昭,西田 修)
4-2 モニタリング(水口義規,谷口 巧)
4-3 鎮痛・鎮静・せん妄・睡眠の管理(鶴田良介,藤田 基)
4-4 ARDS の病態と管理(松田直之)
4-5 敗血症性ショックの管理:血管障害と心臓障害(松田直之)
4-6 急性腎障害の管理(齋藤尚二,丸山彰一)
4-7 播種性血管内凝固の管理(早川峰司)
4-8 神経・筋障害の管理:PICS への対応(中西信人,井上茂亮)
4-9 急性期栄養管理(中村謙介,小谷穣治)
4-10 電解質/内分泌の管理(江木盛時)
4-11 臨床工学機器の管理(相嶋一登)
4-12 早期リハビリテーションの実際(髙橋佑太,高橋哲也)
5 章 アドバンス:敗血症管理の工夫
5-1 災害時における感染症と敗血症への対応(高野知憲,山﨑行敬,國島広之)
5-2 敗血症の早期発見のためのシステム(中川 聡)
5-3 抗菌薬のTDM の工夫(松元一明)
5-4 敗血症における神経集中治療(黒田泰弘,河北賢哉)
5-5 敗血症における人工呼吸管理の工夫(木庭 茂,則末泰博)
5-6 敗血症におけるβ遮断薬の適正使用法(垣花泰之)
5-7 敗血症における血液浄化法の工夫(森山和広,西田 修)
5-8 ステロイド療法の工夫(黒田浩光,升田好樹)
5-9 経腸栄養管理の工夫(佐藤格夫,沖田光雄,小川史朗)
5-10 ビタミン投与の評価と検討(矢田部智昭)