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運動学実習
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≪15レクチャーシリーズ 理学療法・作業療法テキスト≫

筆頭著者 石川 朗 (総編集)

神戸大学生命・医学系保健学域

その他の著者等 種村/留美 小島/悟 小林/麻衣

中山書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年12月20日

ページ数 200

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-521-73666-2

印刷版発行年月 2016年8月

DOI https://doi.org/10.18889/9784521736662

書籍・雑誌概要

運動学で学んだ内容をもとに実習を行うためのテキスト.大まかな体表解剖を取り上げ,機器を使った動作分析を扱う.
さらに,計測によって得られた数値をどう解釈すればよいかを学び,考察を述べられるよう理解を深める.
また,巻末に「レポート,プレゼンテーション」を掲載してあるので,必要なときに参照しながら学習を進めることができる.

目次

LECTURE 1 下肢帯および下肢の機能解剖 (中村宅雄・小島 悟)
 1.骨性ランドマークとその触察
  1)大腿骨
  2)膝関節
  3)脛骨
  4)腓骨
  5)足根骨および足部の骨
 2.筋の触察方法
  1)股関節の運動にかかわる筋
  2)膝関節の運動にかかわる筋
  3)足関節および足趾の運動にかかわる筋
 Step up
  その他の組織の触察方法

LECTURE 2 下肢帯および下肢の関節運動 (小島 悟)
 1.股関節の関節運動
  1)屈曲・伸展
  2)内転・外転
  3)内旋・外旋
 2.膝関節の関節運動
  1)屈曲・伸展
  2)内旋・外旋
  3)終末強制回旋運動
 3.足関節・足部の関節運動
  1)距腿関節
  2)距骨下関節
  3)横足根関節
  4)足部のアーチ
 実習
  実習課題1.下肢の関節運動における二関節筋の影響
  実習課題2.股関節内旋可動域における大腿骨前捻角の影響
  実習課題3.膝関節における終末強制回旋運動
  実習課題4.足アーチの観察
 Step up
  前額面における股関節の負荷とパウエルズの理論

LECTURE 3 上肢帯および上肢の機能解剖 (中村宅雄・小島 悟)
 1.骨性ランドマークとその触察
  1)鎖骨
  2)肩甲骨
  3)上腕骨
  4)前腕の骨
  5)手根骨
 2.筋の触察
  1)肩関節の運動にかかわる筋
  2)肘関節の運動にかかわる筋
  3)手関節および手指の運動にかかわる筋
 Step up
  その他の組織の触察

LECTURE 4 上肢帯および上肢の関節運動(1)-肩甲帯・肩関節 (中村充雄)
 1.肩甲帯の関節運動
 2.肩甲骨の運動(胸鎖関節・肩鎖関節・肩甲胸郭関節)
  1)胸鎖関節と肩鎖関節の関連性
  2)肩甲胸郭関節の運動
 3.肩関節の関節運動(肩甲上腕関節)
  1)屈曲・伸展
  2)内転・外転
  3)内旋・外旋
 4.肩甲上腕リズム
 実習
  実習課題1.肩甲上腕リズムの計測
  実習課題2.肩関節内外旋角度の計測(肩関節ポジションによる変化)
 Step up
  肩甲上腕リズムの崩れ

LECTURE 5 上肢帯および上肢の関節運動(2)-肘関節・前腕・手関節・手指 (中村充雄)
 1.肘関節・前腕の関節運動
  1)屈曲・伸展
  2)回内・回外
 2.手関節(手根骨を含む)の運動
  1)手根関節の運動:掌屈・背屈
  2)手根関節の運動:橈屈・尺屈
  3)手関節角度の変化による筋長の変化:握力との関連
 3.手指関節の運動
  1)母指の関節運動
  2)手指の関節運動
 実習
  実習課題1.カパンジーの手の模型作製
  実習課題2.手関節肢位の変化による握力発揮の違い
  実習課題3.テノデーシスアクションによる手関節角度の変化
  実習課題4.対象物の形状に応じた把握時の手のかたちの分析
 Step up
  絞扼神経障害

LECTURE 6 頭頸部・体幹の機能解剖 (佐藤香緒里)
 1.頭頸部の骨と筋の触察
  1)外後頭隆起
  2)乳様突起
  3)環椎横突起
  4)第7 頸椎棘突起
  5)胸鎖乳突筋
  6)僧帽筋上部線維
 2.胸部の骨と筋の触察
 1)胸骨頸切痕
 2)胸骨柄結合・第 肋骨
 3)剣状突起
 4)第10肋骨・第11肋骨
 3.腰部・骨盤の骨と筋の触察
  1)上前腸骨棘
  2)腸骨稜
  3)上後腸骨棘
  4)坐骨結節
  5)腹直筋
  6)外腹斜筋
  7)固有背筋
 Step up
  1. 横隔膜
  2. 内臓と椎骨の高さ
  3. 胸腰椎の棘突起

LECTURE 7 脊柱・体幹の関節運動 (佐藤香緒里)
 1.座位姿勢における骨盤肢位が脊柱カーブに及ぼす影響
 2.立位における骨盤の傾き
 3.前屈時の骨盤と腰椎の運動学的関係
  1)仙腸関節
  2)腰椎骨盤リズム
 実習
  実習課題1.座位における骨盤前後傾に伴う脊柱の動き
  実習課題2.安静立位における骨盤の傾き
  実習課題3.体幹前屈時および前屈位から安静立位までの体幹後屈時の骨盤の動き
  実習課題4.立位での股関節屈曲時の骨盤の動き
 Step up
  1.股関節-骨盤-脊椎症候群
  2.仙腸関節捻挫

LECTURE 8 筋力 金子秀雄
 1.力のモーメント
 2.関節トルクと関節角度
 3.筋の収縮特性
 4.ハンドヘルドダイナモメータ
 5.トルクマシン
 実習
  実習課題1.膝関節トルクの計測
  実習課題2.肘関節屈曲角度と肘関節屈曲トルクの関係
  実習課題3.遠心性・等尺性・求心性収縮時の膝関節伸展トルクの計測
  実習課題4.関節運動速度の違いが膝関節伸展トルクに及ぼす影響
 Step up
  1.重錘を負荷した膝関節伸展運動
  2.異なる肩関節屈曲角度で重錘を負荷した肘関節屈曲運動

LECTURE 9 筋活動 (永井宏達)
 1.筋電図の基本的概念
  1)筋電図のメカニズム
  2)電極のしくみ
  3)表面電極の種類
  4)双極誘導と電極間距離
  5)電極の設置部位
  6)筋電図の周波数帯域
  7)サンプリング周波数
  8)筋電図の評価項目
 2.筋活動と発揮筋力の関係
 3.筋電図の解析
  1)整流化
  2)平滑化
  3)正規化
 4.筋電図の解釈の注意点
 実習
  実習課題1.筋活動量と発揮筋力の関係
  実習課題2.肢位の違いによる筋活動の変化(上肢)
  実習課題3.肢位の違いによる筋活動の変化(下肢)
  実習課題4.立ち上がり動作における筋活動のタイミングの分析
 Step up
  筋疲労の評価

LECTURE 10 姿勢(1)-静止姿勢 (金子秀雄)
 1.身体の重心
  1)直接法
  2)間接法
 2.静止立位姿勢
 3.姿勢の安定性
 4.身体重心の視覚的評価
 実習
  実習課題1.身体重心の計測(直接法と間接法)
  実習課題2.安静立位姿勢のアライメント評価
  実習課題3.身体重心位置と支持基底面の関係(直立位からの体幹前傾姿勢)
 Step up
  身体各部の質量比と重心位置

LECTURE 11 姿勢(2)-姿勢制御 (金子秀雄)
 1.立位姿勢の制御
 2.重心動揺計と検査項目
  1)軌跡長
  2)動揺面積
  3)動揺中心
  4)ロンベルグ率
 3.静止立位時の重心動揺に影響する因子
 4.立ち直り反応・バランス反応
 実習
  実習課題1.感覚入力の違いによる立位時重心動揺の影響
  実習課題2.立位で外乱を加えた際の立ち直り・バランス反応の観察
 Step up
  パワースペクトル・ベクトル・振幅確率密度分布分析

LECTURE 12 生体力学 (小林麻衣)
 1.動作時における重心の求め方
  1)身体の位置座標から重心を求める方法
  2)写真から重心位置を推定する方法
 2.重心の速度・加速度の求め方
  1)計算で求める方法
  2)加速度計で計測する方法
 実習
  実習課題1.立ち上がり動作における重心線と支持基底面の関係
  実習課題2.スクワット動作の速度と加速度の関係
 Step up
  歩行時における重心の加速度と床反力の関係

LECTURE 13 動作分析 (小林麻衣)
 1.ビデオカメラ(動画)を用いた動作分析
  1)計測の留意点
  2)ソフトウェアの準備
  3)動画撮影の留意点
 2.ビデオカメラ(動画)を用いた動作分析の実際
  1)歩幅の算出
  2)歩行速度の算出
  3)一歩行周期の関節角度の算出
 実習
  実習課題 歩行速度が歩幅や下肢関節角度に及ぼす影響
 Step up
  片麻痺患者の歩行における歩行補助具の有無による歩幅および重複歩距離への影響

LECTURE 14 歩行 (小林麻衣)
 1.歩行分析
  1)歩行周期
  2)歩行における距離因子と時間因子
 2.メジャーとストップウォッチを用いた歩行分析
 3.動作解析装置などの機器を用いた歩行分析
  1)電気角度計による下肢関節角度の計測
  2)三次元動作解析装置による計測
 実習
  実習課題1.歩行の距離・時間因子の計測
  実習課題2.三次元動作解析装置を用いた歩行分析
 Step up
  歩行データの計測および計測データを比較するときの留意点

LECTURE 15 呼吸と循環 (森沢知之)
 1.エネルギー基質と供給機構
  1)運動時のエネルギー基質
  2)運動時のエネルギー供給源の変化
  3)エネルギー供給機構
  4)エネルギー代謝
 2.運動時の呼吸・循環応答
  1)運動時の換気応答
  2)運動時の循環応答
 3.運動負荷試験
  1)運動耐容能の指標
  2)運動負荷試験
  3)運動負荷のプロトコル
 実習
  実習課題1.6分間歩行テスト
  実習課題2.漸増シャトルウォーキングテスト
  実習課題3.心肺運動負荷試験
 Step up
  1.漸増負荷中の各パラメータの変化
   1)運動開始から嫌気性代謝閾値まで
   2)嫌気性代謝閾値から最高酸素摂取量まで
  2.心肺運動負荷試験データの活用法

レポート,プレゼンテーション (小島 悟)
 レポートの書き方
  1.レポートとは
  2.レポートの構成
  3.レポートを作成するうえでの注意点
  4.レポートの書式
 口頭発表(プレゼンテーション)のしかた
  1.プレゼンテーションとは
  2.発表原稿
  3.プレゼンテーションツール
  4.発表

索引

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