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≪整形外科手術イラストレイテッド≫
脊髄の手術【動画付き】
筆頭著者 馬場 久敏 (専門編集)
福井大学
その他の著者等 戸山/芳昭 井樋/栄二 黒坂/昌弘 高橋/和久
中山書店
電子版ISBN
電子版発売日 2024年9月9日
ページ数 200
判型 A4
印刷版ISBN 978-4-521-73253-4
印刷版発行年月 2014年2月
書籍・雑誌概要
高い専門性が要求される脊髄手術の手技の習得に役立つ実践書
上衣腫、星細胞腫、神経鞘腫、髄膜腫、頚椎dumbbell腫瘍、馬尾腫瘍、脊髄空洞症などの主な脊髄疾患の手術手技を、第一線で活躍するエキスパートが簡潔な文章と精緻なイラスト、別枠で取り上げるポイント、さらに動画を用いて分かりやすく解説!手術を安全に行うための脊髄モニタリングについてもミニレクチャーとして加えた。
電子版ではワンタッチで収録動画再生が可能です。
目次
大後頭孔腫瘍の手術−transcondylar approachによる (吉田一成)
1 手術体位
2 皮切
3 筋層を切開し、静脈を処理する
4 開頭し、椎弓切除と硬膜切開を行う
5 腫瘍を切除する
6 閉創する
髄内腫瘍の手術:上衣腫 (中村雅也、戸山芳昭)
1 手術体位、皮切
2 椎弓を処理する
3 硬膜、くも膜を処理する
4 後正中溝を展開する
5 髄内腫瘍を剥離し、摘出する
6 硬膜、くも膜を縫合する
7 椎弓を還納して閉創する
髄内腫瘍の手術:星細胞腫 (飛騨一利)
1 周術期の管理と術中モニタリング
2 手術体位
3 皮切
4 椎弓切除あるいは脊柱管拡大術を行う
5 腫瘍の存在部位を同定する
6 硬膜とくも膜を切開する
7 myelotomyを行う
8 腫瘍を摘出する
9 脊髄のmyeloplastyを行い、閉創する
髄内腫瘍の手術:海綿状血管腫 (石井 賢、中村雅也)
1 手術体位
2 マーキングと皮切
3 脊髄を展開する
4 腫瘍へアプローチする
5 腫瘍を全周性に剥離し、摘出する
6 軟膜縫合と硬膜・くも膜縫合を行う
7ドレーンを留置し、閉創する
頚椎dumbbell腫瘍の手術−被膜内摘出術 (内田研造、中嶋秀明、杉田大輔、馬場久敏)
1 手術体位と皮切
2 浅層を展開する
3 深層を展開する
4 片側椎弓切除を行う
5 腫瘍を外側へ引き出す
6 硬膜および腫瘍被膜を切開する
7 腫瘍を摘出する
8 再建する
硬膜内髄外腫瘍の手術:神経鞘腫 (播广谷勝三)
1 手術体位
2 マーキングと皮切
3 傍脊柱筋を剥離し、椎弓を展開する
4 椎弓切除を行う
5 硬膜・くも膜を切開する
6 腫瘍を摘出する
7 くも膜・硬膜を縫合する
8 閉創する
硬膜内髄外腫瘍の手術:髄膜腫 (大河昭彦、山崎正志)
1 手術プランニングとモニタリング
2 手術体位と皮切
3 椎弓切除を行う
4 硬膜を切開する
5 硬膜のテンティングを行う
6 腫瘍を摘出する
7 硬膜形成を行う
8 閉創する
脊柱管内髄膜嚢腫の手術 (前田 健)
type Ia:extradural spinal meningeal cyst
1 手術体位と皮切
2 椎弓を展開し、切除する
3 嚢腫を剥離し、摘出する
4 摘出椎弓を還納する
type III:intradural spinal arachnoid cyst
1 手術体位と皮切
2 椎弓を展開する
3 椎弓切除を行う
4 硬膜を切開する
5 嚢腫を摘出する
馬尾腫瘍の手術 (小澤浩司)
1 手術体位と皮切
2 椎弓、椎間関節を展開する
3 片側椎弓切除を行う
4 硬膜を切開する
5 腫瘍のすくい出しを行う
6 腫瘍を摘出する
7 硬膜縫合を行う
脊髄動静脈奇形の手術 (高安正和、竹内幹伸)
脊髄硬膜動静脈瘻
1 手術体位とマーキング、皮切
2 傍脊柱筋の剥離、片側椎弓切除を行う
3 硬膜を切開する
4 硬膜動静脈瘻を確認する
5 dural AVF を遮断する
6 硬膜外操作を行う
7 閉創する
脊髄辺縁部動静脈瘻
Chiari 奇形に伴う脊髄空洞症に対する大孔部減圧術 (阿部俊昭)
1 手術体位
2 皮切
3 後頭骨と第1頚椎を展開する
4 後頭骨と第1頚椎後弓を切除する
5 硬膜を切開する
6 硬膜形成術を行う
7 閉創する
脊髄空洞症に対する手術−SSバイパス術 (植田尊善)
1 手術体位と皮切
2 椎弓切除あるいは椎弓形成術を行い、硬膜を展開する
3 硬膜を切開する
4 くも膜の処置を行う
5 バイパスチューブを挿入し、留置する
6 硬膜縫合を行う
7 閉創する
[参考動画] syringomyelia のsyrinx-subarachnoidal shunt 手術 (提供者:内田研造、小久保安朗、竹浦直人、馬場久敏)
Lipomyelomeningoceleの手術 (坂本敬三)
1 手術器具と手術準備
2 手術体位
3 皮膚切開
4 脂肪腫茎部露出
5 傍脊椎筋剥離
6 傍脊椎筋剥離完了
7 Zig-Zag椎弓切開(Zig-Zag laminotomy)
8 Zig-Zag 椎弓切開後、硬膜内脂肪腫の透見
9 硬膜切開法
10 脂肪腫−硬膜間剥離完了
11 脂肪腫茎部切断、脊髄係留解除と脊髄背側脂肪腫減量
12 脊髄背側脂肪腫減量後、脊髄中心管の探索
13 脊髄円錐再建術
14 硬膜縫合、硬膜吊り上げ、椎弓復元準備
15 硬膜吊り上げおよび硬膜縫合完了
16 椎弓復元
17 椎弓欠損部へ筋膜補填、軟部組織縫合
18 皮膚埋没縫合
小児のspinal cord tetheringに対するuntethering (里見和彦)
1 手術体位、ドレーピングとマーキング
2 皮切
3 椎弓を展開し、脂肪腫を剥離する
4 椎弓切除と脂肪腫の部分切除を行う
5 硬膜、くも膜を切離し、脊髄、神経根、終糸を確認する
6 脊髄終糸を切離し、 脊髄を解離する(untethering の確認)
7 脂肪腫の可及的切除と硬膜修復を行い、閉創する
[参考動画]小児lipomeningomyelocele のdistal untethering (提供者:内田研造、中嶋秀明、吉田 藍、馬場久敏)
spinal cord tethering に対するuntethering (波呂浩孝、四宮謙一)
1 手術体位
2 術前の脊椎高位確認、皮切、皮下展開
3 椎弓切除を行う
4 脂肪腫と脊髄を解離する
5 硬膜の欠損部分を人工硬膜で補填する
6 閉創する
特発性脊髄ヘルニアの手術−いわゆる欠損孔拡大術 (今城靖明、田口敏彦)
1 手術体位
2 マーキングと脊椎ドレナージ
3 皮切
4 傍脊柱筋を椎弓から剥離する
5 椎弓切除を行う
6 硬膜切開を行う
7 欠損孔拡大を行う
8 硬膜を縫合する
9 閉創する
Mini Lecture 脊椎脊髄手術を安全に行うための脊髄モニタリング (松山幸弘)
脊髄後根進入帯破壊術(DREZ 手術) (齋藤洋一)
1 手術体位と皮切、モニタリング
2 凝固する髄節レベル、椎弓切除のレベルを決定する
3 頚椎を片側椎弓切除し、硬膜を展開する
4 くも膜を展開し、凝固部位を決定する
5 瘢痕組織を熱凝固する
6 閉創する
腰椎レベルでの手術手技
Mini Lecture脊髄損傷に対する機能的電気刺激(FES)の実際 (島田洋一、松永俊樹、佐々木香奈)
腫瘍脊椎骨全摘術 (川原範夫、富田勝郎、村上英樹、出村 諭、松本忠美)
1 手術計画
2 血管塞栓術
3 手術体位
4 皮切と展開
5 一塊とした椎弓切除(en bloc laminectomy)を行う
6 椎体周囲を剥離する
7 後方インストゥルメンテーション
8 腫瘍椎体を切除する
9 脊柱を再建する
脊椎硬膜外膿瘍の手術 (川口善治)
後方手術:椎弓切除術
1 手術体位と皮切
2 椎弓を露出し、黄色靱帯を切除する
3 椎弓切除を行う
4 膿瘍を除去する
前方手術:前方除圧固定術(腰椎)
1 手術体位
2 皮切
3 腹筋を切離し、腹膜を露出する
4 後腹膜腔を展開し、前縦靱帯を露出する
5 椎間板を切除する
6 膿瘍の除去、椎体終板と腐骨の除去、デブリドマンを行う
7 移植骨を打ち込む
胸椎における化膿性椎体椎間板炎の外科治療
脊髄硬膜外血腫の手術 (彌山峰史、杉田大輔、吉田 藍)
1 手術体位
2 皮切
3 開創する
4 部分椎弓切除を行う
5 黄色靱帯を切除する
6 血腫を除去する
7十分に洗浄して閉創する