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腫瘍崩壊症候群(TLS)診療ガイダンス 第2版
筆頭著者 公益社団法人日本臨床腫瘍学会 (編)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80425-7
電子版発売日 2021年2月22日
ページ数 84
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-20425-5
印刷版発行年月 2021年2月
書籍・雑誌概要
多数の新規分子標的治療薬の登場により、腫瘍崩壊症候群(TLS)は大きく変貌した。造血器腫瘍だけでなく、様々ながん腫においてTLS診療の重要性が高まっている。新規治療薬の導入毎にリスクを再検討する必要が生じたこと、また2015年に英国においてTLS panel consensusを踏まえた新たなガイドラインが公表されたこと、さらにTLSの治療薬であるラスブリカーゼの臨床導入によりTLSの病態が高尿酸型から高リン型へ質的に変化したことなどから、8年ぶりの大改訂が行われた。
目次
I 総論
II TLSの定義・病態
1.定義
2.病態
1)高尿酸血症
2)高カリウム血症
3)高リン血症・低カルシウム血症
4)高サイトカイン血症
III TLSリスク評価の流れ
1.TLSリスク評価の手順
1)TLSリスク評価の実際
IV 各疾患におけるTLSリスク評価
1.固形腫瘍におけるTLSリスク評価
1)TLSリスク分類
2)固形腫瘍におけるTLSの現状
3)固形腫瘍におけるTLSの予防と治療
2.多発性骨髄腫におけるTLSリスク評価
1)はじめに
2)多発性骨髄腫におけるTLSの発症頻度とリスクの考え方
3)多発性骨髄腫におけるTLSリスク評価と予防
3.白血病におけるTLSリスク評価
1)TLSリスク分類
4.悪性リンパ腫におけるTLSリスク評価
1)TLSリスク分類
5.小児科領域におけるTLSリスク評価
1)固形腫瘍におけるリスク分類
2)白血病におけるリスク分類
3)リンパ腫におけるリスク分類
4)腎障害、腎浸潤によるリスク変更
5)分子標的治療薬、免疫制御薬等の新規治療薬に伴うTLS
6)小児におけるフェブキソスタットの使用について
7)小児におけるラスブリカーゼ適正投与について
V TLSの予防と治療
1.TLSの治療法
1)大量補液
2)利尿剤
3)尿のアルカリ化の是非
4)高尿酸血症の治療
5)高リン血症と低カルシウム血症の治療
6)高カリウム血症の治療
7)腎機能代行療法
2.TLS予防・治療の実際
1)リスク別推奨TLS予防処置
2)TLSの治療について
VI Clinical Question
CQ1 TLS予防のために尿のアルカリ化は必要か
CQ2 TLSの管理における血清リン値の評価は必要か
CQ3 TLS予防においてアロプリノールと比べラスブリカーゼは有効か
CQ4 TLS予防における尿酸生成阻害薬としてフェブキソスタットは推奨されるか
CQ5 TLS予防においてラスブリカーゼの適切な投与法はなにか
CQ6 ラスブリカーゼの使用歴のある症例に対して再投与は可能か
CQ7 Hyperleukocytosisに合併したTLSに対するLeukocytapheresis/Exchange transfusionは推奨されるか
CQ8 固形腫瘍においてTLSのモニタリングや予防は必要か
付録1 15歳以上の固形腫瘍におけるTLSの報告
付録2 15歳未満の固形腫瘍(良性腫瘍を含む)におけるTLSの報告
付録3 15歳未満の稀な造血器腫瘍におけるTLSの報告
付録4 分子標的治療薬等の新規治療薬に伴うTLSの報告
索引