改訂版 医療従事者のための災害対応アプローチ
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改訂版 医療従事者のための災害対応アプローチ

筆頭著者 佐々木 勝 (著) 東京都立広尾病院 院長 新興医学出版社 電子版ISBN 電子版発売日 2020年4月13日 ページ数 180 判型 B5 印刷版ISBN 978-4-88002-756-2 印刷版発行年月 2015年3月

書籍・雑誌概要

救急医療と災害医療の基本的概念の違いとは何か。災害発生時、医療職はいかにして救急医療から災害医療へと対応を切り替えるべきなのか。本書は、この「救急医療から災害医療への理念の転換」を軸に、災害医療対応活動の基礎から応用までをかわりやすく、簡潔にまとめている。改訂版では、実践書としてより使いやすいよう、「時系列対応」と「職種別対応」の2つのカテゴリーに章分けし、さらに災害用語集と略語表を付け加えた新しい構成となっている。

目次

第1章 災害用語
1 災害用語の定義
①ハザード(hazard)とは
②危機(risk)とは
③脆弱性(vulnerability)とは
④災害(disaster)とは
⑤安全(safe)とは
⑥人道主義的危機(humanitarian crisis)とは
⑦難民(refugee)とは
⑧「災害対応と危機管理」とは
⑨災難(calamity)とは
⑩災害医学とは
⑪災害文化(disaster culture)とは
⑫多数傷病者発生事故(MCI)とは
⑬トリアージ(triage)とは
⑭ロジスティックス(logistics)とは
⑮マスギャザリング(mass gathering)とは
2 災害医療用語
第2章 災害対応のパラダイム
1 災害医療とは
①救急医療と災害医療の基本概念の違い
②災害対応のパラダイム
③時系列的災害対応の流れ
④病院前ケアのパラダイム
⑤初療に関するパラダイム
⑥限られた環境下で許容される最低限の治療
⑦病院前および病院内の連携
⑧災害拠点病院の役割8
⑨行政機関の点・面・層の災害対応
⑩ボランティアへの対応
2 準備
①災害サイクルの4相
②災害対応の目標
③災害に対する予防と準備
④災害医療の予防と準備
⑤災害時の医療資源
⑥PICEシステム
3 指揮命令系統
①指揮命令系統とは
②指揮命令系統の限定合理性
③指揮命令系統における5C
④指揮命令系統の5つの問題点
⑤指揮と統制
4 評価
①評価
5 情報伝達
①情報の語源と情報伝達方法1
②情報収集
③情報伝達と共有
④警報情報に対する信頼
⑤情報に対する人間の処理
6-1 トリアージ ─概念と種類─
①トリアージとは
②救急医療と災害医療におけるトリアージの理念の違い
③事故種別にみるトリアージの目的と特徴
④トリアージ区分
⑤トリアージの種類
⑥一次トリアージ法
⑦二次トリアージ法
⑧小児のトリアージ
6-2 トリアージ ─使用の実際と課題─
①トリアージの実際
②トリアージ・タグの使用法
③トリアージの信頼性・有効性
④トリアージに使用される観察所見項目の課題
⑤トリアージをめぐる法的な課題
7 救出
①救出
②建物の崩壊によって生じるコンファインド・スペースのタイプ
③救出される傷病者の状況
④救出者の生存曲線
⑤瓦礫の下の傷病者の生存率に影響を与える2大要因
⑥救出現場の安全確認
⑦救出救助部隊
⑧救出救助の5つの段階
⑨瓦礫の下の医療(confined space medicine : CSM)
⑩救出救助の優先順位の判断
⑪救出時の傷病者への対処
⑫救出現場での四肢切断について
⑬救出後の治療
8-1 治療 ─災害時の医療活動─
①災害現場において必要とされる医療活動
②時系列的災害医療対応
③災害医療チームの種類と機能
④災害時の医学的な関連事項
⑤疾病内訳と外傷機転
⑥損傷タイプと来院数の予測
8-2 治療 ─現場のPS─
①災害時におけるPSの理念
②災害医療におけるPSと蘇生
③PSで念頭に置くべき損傷、病態
④災害現場でのABCDEアプローチ(災害医療のPS)
⑤Improvisation:即興で作る代用品
8-3 治療 ─各種損傷・疾患への対応─
①災害時にみられやすい病態と特異な疾患
②創処置
③破傷風の治療
④四肢切断
⑤クラッシュ症候群
⑥外傷性窒息
⑦爆風損傷(BI)
8-4 治療 ─マスギャザリング医療─
①マスギャザリングの定義
②疾病発生の側面
③集団災害発生の側面
9 搬送
①搬送の目的
②災害医療における搬送の特徴
③搬送の優先順位の決定とトリアージ
④戦略的搬送体制
⑤各搬送路の利点・欠点
⑥搬送に際してのメディカルコントロール
⑦搬送における医学的配慮や必需品
⑧航空搬送の適応装備と人員の要件
⑨航空搬送機の種類と陸路搬送との比較
⑩生物的動力学
10 撤収
①撤収とは
②患者のステージング
11 回復 ─災害時の精神的ケア─
①災害の「こころ」への影響
②安心が失われた時
③災害のフラッシュバルブメモリー
④災害時の心理的反応の経時的変化
⑤被災者のこころのケア
⑥救援者のこころのケア
⑦支援者にできるこころのケア
⑧こころのトリアージ
第3章 災害対応チームの体制と役割
1 災害時のロジスティックスの役割
①災害時のロジスティックスとは
②災害時のロジスティックスの役割
③後方支援体制
④情報収集と伝達
⑤個人のロジスティックス
2 災害時のDMATの役割 ─東京DMATを中心に─
①DMATとは
②局地型と広域型
③東京DMATの役割
④DMATの課題とMDR(Medical Disaster Response)企画
3 災害時の看護師の役割
①災害看護とは
②救急看護と災害看護の違い
③救護所における看護師の具体的活動
④災害看護における日常からの対応
⑤個々の看護師に求められるもの
4 災害時の救急隊・救急救命士の役割
①災害現場での活動体制
②災害時の救急隊員の役割
③災害時の救急救命士の役割
5 災害時の薬剤師の役割
①災害時に薬剤師は必要か
②災害時の薬剤師の役割
付録
災害関連法規
参考文献
索引
Column
災害時の必要人材に関する計算例
特殊な状況のトリアージ
災害時の死傷の要因を知る
Surge capacityからMedical Surgeへ
災害情報の要件

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