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がんと認知機能障害 気づく,評価する,支援する

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筆頭著者 谷向 仁 (編著)

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻作業療法学講座

その他の著者 華井明子/平本秀二/小川朝生/佐伯吉規/川原玲子/岡本禎晃/足立浩祥/倉田明子/岡本泰昌/奥山 徹/山田了士/井上真一郎/小橋美月/松岡真里/平井 啓/桜井なおみ/前田留里/小川真寛/田畑阿美/馬場千夏

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2020年9月23日

ページ数 202

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-22922-8

印刷版発行年月 2020年9月

書籍・雑誌概要

「がんとの共生」が当たり前になるなか,社会復帰を阻む新しい問題の一つとされているのが認知機能障害だ.近年,がんへの罹患や治療などに起因する認知機能障害の報告が増えてきている.しかし,本邦での認知度は決して高くなく,医療者の中でも知識に差があると言える.そのような現状を踏まえ,がん医療における認知機能障害のあれこれを1冊にまとめた.これからのがん治療・ケアをステップアップさせる新バイブルだ.

目次

1章●がん医療における認知機能障害の重要性 〈谷向 仁〉
  1.がん医療における認知機能障害の現状
  2.がんに伴う認知機能障害とケモブレイン

2 章●がん医療における認知機能障害の文献レビュー 〈華井明子〉
  1.がん関連認知機能障害の背景・症状評価
  2.認知機能障害に関する代表疾患別の研究
  3.認知機能障害に対する介入研究

3 章●認知機能障害を示す様々な背景
 3-1 高齢者および認知症〈谷向 仁〉
  1.がん医療における現状(疫学や意義など)
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入法と注意点(特にがん患者に関して)
 3-2 がん薬物療法に伴う認知機能障害〈平本秀二〉
  1.がん薬物療法における認知機能障害の現状と機序
  2.がん薬物療法における認知機能障害の特徴
  3. がん薬物療法における認知機能障害の評価のポイントと注意点
  4. がん薬物療法における認知機能障害に対する介入法とこれから
 3-3 放射線療法に伴う認知機能障害〈小川朝生〉
  1.現状,疫学
  2.放射線障害の特徴
  3.放射線障害と認知機能障害
  4.評価のポイントと注意点
  5.介入と注意点
 3-4 身体的苦痛が認知機能に与える影響〈佐伯吉規,川原玲子〉
  1.がんに伴う身体的苦痛と認知機能障害,その現状と意義
  2.疼痛が認知機能に及ぼす影響と特徴
  3.倦怠感,睡眠障害が認知機能に及ぼす影響と特徴
  4.呼吸困難と認知機能障害の関連,特徴
  5.身体的苦痛が精神的苦痛に与える影響とそのメカニズム
  6.評価および鑑別のポイントと注意点
  7.介入法と注意点
 3-5 支持療法に伴う認知機能への影響〈岡本禎晃〉
 A.医療用麻薬
  1.がん医療における現状
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入方法と注意点
 B.抗精神病薬
  1.がん医療における現状
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入法と注意点
 3-6 睡眠障害に伴う認知機能への影響〈足立浩祥〉
  1.がん医療における現状(疫学や意義など)
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入法と注意点(特にがん患者に関して)
 3-7 精神的問題(不安,抑うつ)に伴う認知機能への影響〈倉田明子,岡本泰昌〉
  1.がん患者の不安・抑うつによる認知の質的な障害
  2.がん患者の不安・抑うつによる認知機能低下(量的障害)
 3-8 せん妄に伴う認知機能への影響〈奥山 徹〉
  1.がん医療における現状(疫学や意義など)
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入法と注意点(特にがん患者に関して
  5.せん妄の予防
 3-9 てんかん,中枢神経病変に伴う認知機能への影響〈山田了士〉
 A.てんかん
  1.がん医療における現状
  2.高齢発症てんかん
  3.非けいれん性てんかん重積(NCSE)
 B.他の中枢神経病変
 3-10 ADHDによる認知機能への影響〈井上真一郎〉
  1.がん医療における現状
  2.認知機能障害の特徴
  3.評価のポイントと注意点
  4.介入法と注意点

4 章●認知機能障害の存在による様々な影響
 4-1 就学・就労の問題〈小橋美月,松岡真里〉
 4-1-1 就学
  1.小児およびAYA 世代とがん
  2.晩期合併症と認知機能障害
  3.就学における認知機能の影響
  4.認知機能障害に気づくために
  5.認知機能障害に対する取り組みの現状と課題
 4-1-2 就労〈平井 啓〉
 4-2 意思決定の問題.〈小川朝生〉
  1.認知機能障害と意思決定能力
  2.意思決定支援の流れ
 4-3 体験者の声
 A.体験者の声 ①〈桜井なおみ〉
 B.体験者の声 ②〈前田留里〉

5 章●認知機能障害の特徴と評価
 5-1 認知機能障害の特徴
 5-1-1 成人・高齢者における認知機能障害の特徴.〈小川真寬〉
 5-1-2 小児における認知機能障害の特徴〈田畑阿美〉
 5-2 認知機能障害の評価
 5-2-1 認知機能評価の目的〈小川真寛〉
 5-2-2 成人・高齢者に対する認知機能評価
 A.質問紙評価〈小川真寬〉
  1.FACT-Cog
  2.Cognitive Symptom Checklist Work 21(CSC-W21)
 B.スクリーニング評価(MMSE, MoCA)〈小川真寬〉
  1.Mini-Mental State Examination(MMSE)
  2.Montreal Cognitive Assessment(MoCA)
 C.知能〈馬場千夏〉
 D.記憶機能〈馬場千夏〉
 E.注意機能とワーキングメモリー〈馬場千夏〉
 F.遂行機能〈馬場千夏〉
 5-2-3 小児に対する認知機能評価〈田畑阿美〉
 A.観察・面接
  1.観察
  2.面接
 B.知能の評価
  1.日本版WISC- Ⅳ知能検査
  2.日本版WPPSI- Ⅲ知能検査
 C.認知機能の評価
  1.日本版KABC-Ⅱ
  2.日本版DN-CAS 認知評価システム
 D.記憶の評価
  1.言語性記憶の評価
  2.視覚性記憶の評価
  3.包括的な記憶の評価
 E.注意とワーキングメモリーの評価
 F.視知覚・視覚認知の評価
  1.日本版フロスティッグ視知覚発達検査
  2.WAVES

6 章●介入法(主に,ケモブレインを中心に)
 6-1 がん患者の認知機能障害に対する薬物療法〈貞廣良一〉
  1.認知症治療薬
  2.中枢神経刺激薬
  3.骨髄機能補助薬
  4.その他の薬剤
 6-2 非薬物療法
 6-2-1 成人や高齢者を対象とした非薬物療法〈小川真寬〉
  1.患者教育
  2.認知トレーニング
  3.代償的方法
  4.ストレスマネジメント
 6-2-2 小児を対象とした非薬物療法〈田畑阿美〉
  1.患者本人への介入 -認知機能障害に気付く・評価する-
  2.家族への情報提供・指導 -支援する-
  3.教育機関への情報提供・指導 -支援する-

7 章●今後の展望 〈谷向 仁〉
  1.概念,診断基準の整備
  2.簡易なスクリーニング法の開発
  3.医療者および患者,家族への啓発
  4.相談体制の整備
  5.対応やケアの開発
  6.多職種連携とリハビリテーションスタッフの配置・育成
  7.病態解明に向けての研究促進

8 章●評価尺度と啓発パンフレット
  ■ MoCA-J の評価用紙
  ■ Rey-Osterrieth 複雑図形
  ■ がん医療 認知機能障害啓発パンフレット

索引

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