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救急超音波テキスト
−point of careとしての実践的活用法
筆頭著者 亀田 徹 木村 昭夫 (編)
安曇野赤十字病院救急科第一救急部長/国立国際医療研究センター病院救命救急センター長
その他の著者等 児玉貴光/山口嘉一/野村岳志/本多英喜/神山直久/紺野 啓/尾本きよか/長沼裕子/石田秀明/丹保亜希仁/鈴木昭広/二階哲朗/福原信一/濱野雄二朗/山田直人/谷口隼人/坂東美佳/山田博胤/常松尚志/竹内一郎/吉田拓生/方波見謙一/八塩章弘/出雲昌樹/佐々木 亮/田口 大/東 秀律/石井浩統/大西新介/竹井寛和/入江 仁/伊藤亜紗実/川本英嗣/今井 寛/小室哲也/石田亮介/森 崇晃/東 裕之/多田祐介/福島英賢/瀬良 誠/小淵岳恒/真弓俊彦/畠 二郎/松本 敬/早川達也/木澤晃代
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年12月10日
ページ数 360
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-16602-8
印刷版発行年月 2018年11月
書籍・雑誌概要
超音波検査の近年のトレンド「point-of-care ultrasound(POCUS)」の原理から各臨床応用まで
網羅的に解説した待望の成書。
救急の現場での超音波検査は「必要な時にその場で行う」POCUSとして、一定の手技を習得した
救急医が自ら行うのが最も効率的である。本書は、臓器横断的診療を行う救急医にとって必要
となる超音波の知識を、幅広く実践的に整理した。超音波検査においてこれまであまり目立た
なかった領域にも言及し、一般診療医にとっても有用な内容である。
※WEB動画が見られるシリアルコード付き
目次
目 次
本書の動画視聴方法
第I章 総論
1 Point-of-care ultrasound (POCUS) 〈亀田 徹〉
1 POCUSの概念
2 POCUSのフレームワーク
3 POCUSの課題
2 ACEP(American College of Emergency Physicians)超音波ガイドラインの概説 〈児玉貴光〉
1 ガイドラインの成り立ち
2 ガイドラインの構成
3 ガイドラインの実践
4 ガイドラインの今後
3 SCCM(Society of Critical Care Medicine)超音波ガイドラインの概説 〈山口嘉一 野村岳志〉
Part I 一般超音波検査
Part II 心臓超音波検査
4 救急超音波による緊急度・重症度評価 〈本多英喜〉
1 救急診療における緊急度評価
2 「緊急度」を意識した救急診療
3 救急超音波検査における「重症度」の評価
4 「緊急度」と「重症度」は,いつでも,どこでも評価する
5 救急超音波検査のピットフォール
6 緊急度と重症度を適確に素早く評価するー「救急超音波診」とは?
第II章 超音波検査の基礎
1 臨床で役立つ音響工学 〈神山直久〉
1 超音波の周波数と強さ
2 伝搬と減衰
3 超音波音場と分解能
4 エコー:反射と散乱
5 反射と透過
6 波の干渉とスペックルパターン
2 プローブ操作と画像の描出 〈亀田 徹〉
1 プローブの選択
2 画像の表示
3 マーカー
4 プローブの操作
5 プローブの保守・管理
3 検査の実際と超音波診断装置の取り扱い 〈紺野 啓〉
1 超音波診断装置の取り扱い
2 超音波断層法
4 ドプラ法 〈尾本きよか〉
1 ドプラ法
2 ドプラ効果
3 カラードプラ法・カラーフローマッピング
4 血流速度の測定方法
5 アーチファクト 〈長沼裕子 石田秀明〉
1 Mirror image
2 多重反射(reverberation)
3 Ring-down artifact
4 Twinkling artifact
第III章 気道
1 気道超音波の基礎と気管挿管の確認 〈丹保亜希仁 鈴木昭広〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 気管挿管・食道挿管の確認法
2 ガイド下輪状甲状靱帯切開・気管切開 〈二階哲朗〉
1 経皮的気管切開(PDT)におけるPOCUSの活用
2 外科的気管切開について
3 輪状甲状靱帯穿刺と切開におけるPOCUSの応用
第IV章 肺と胸膜
1 肺超音波の基礎 〈福原信一〉
1 走査と画像の描出
2 基本画像
2 気胸 〈濱野雄二朗〉
3 胸水・血胸 〈山田直人〉
1 病態別の解説
2 超音波ガイド下胸腔穿刺
4 心原性肺水腫と鑑別疾患 〈谷口隼人〉
1 B-lines
2 呼吸不全患者における肺エコー
3 B-linesを用いた鑑別
4 Diffuse multiple B-linesを呈する病態の各論
5 Diffuse multiple B-linesを呈する疾患の鑑別フローチャート
5 細菌性肺炎 〈福原信一〉
疾患・病態別の解説
1 細菌性肺炎における超音波検査の適応・走査
2 細菌性肺炎における超音波検査所見
第V章 心臓
1 FOCUSの概要 〈坂東美佳 山田博胤〉
1 現代の心エコー図検査とFOCUSの誕生
2 FOCUSと包括的心エコー図検査の差異
3 FOCUSのターゲット
4 FOCUSが活用されるシナリオ
5 FOCUSの実際
2 収縮不全 〈常松尚志 竹内一郎〉
1 FOCUSの国際的エビデンス
2 救急におけるFOCUSの役割 左室全体の収縮機能の評価について
3 ショックの場合の評価法
4 視覚的評価の妥当性に関するエビデンス
3 肺塞栓症 〈吉田拓生〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態別の解説
4 心嚢液貯留と心タンポナーデ 〈方波見謙一〉
1 疾患・病態別の解説
2 走行と画像の描出
3 ガイド下手技と解説
5 下大静脈 〈八塩章弘〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態の解説
6 Advanced FOCUS 〈出雲昌樹〉
1 急性冠症候群
2 大動脈解離
3 急性肺塞栓症
第VI章 腹部
1 腹腔内出血・腹腔穿刺 〈佐々木 亮〉
1 走査と画像の描出
2 疾患・病態別の解説
3 ガイド下手技と解説
2 胆嚢 〈田口 大〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態別の解説
3 尿路 〈東 秀律〉
1 正常解剖
2 各臓器の超音波走査と正常画像の描出
3 疾患・病態別の解説
4 腹部大動脈 〈石井浩統〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 腹部大動脈瘤
4 大動脈解離
5 消化管 〈大西新介〉
1 正常解剖
2 操作と画像の描出
3 疾患・病態別の解説
6 小児腹部 〈竹井寛和〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態の解説
第VII章 血管
1 下肢深部静脈血栓症〜2-point ultrasonography 〈入江 仁〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
2 ガイド下血管穿刺 〈伊藤亜紗実 川本英嗣 今井 寛〉
1 中心静脈穿刺
2 末梢動静脈穿刺
第VIII章 神経
1 視神経鞘と頭蓋内圧亢進 〈小室哲也〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態別の解説
2 超音波ガイド下神経ブロック 〈石田亮介〉
1 総 論
2 各 論
第IX章 運動器・軟部組織
1 骨折 〈森 崇晃〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
2 軟部組織感染・異物 〈東 裕之〉
1 正常解剖
2 走査と画像の描出
3 疾患・病態別の解説
4 ガイド下手技と解説
第X章 病態・症候別活用
1 外傷初期診療 〈多田祐介 福島英賢〉
1 外傷初期診療
2 FAST(focused assessment with sonography for trauma)
3 EFAST(extended FAST)
4 症例呈示
2 呼吸困難 〈瀬良 誠〉
1 初期評価
2 超音波検査による呼吸困難鑑別診断
3 呼吸困難診断プロトコル
3 ショック 〈小淵岳恒〉
1 ショックと認識し,応援を呼ぶ
2 超音波診断装置を準備し実施する
3 ショックの原因は何か?
4 では実際に「RUSH」ってどうやるの?
5 PUMP
6 TANK
7 PIPE
4 心停止 〈亀田 徹〉
1 蘇生時のFOCUS活用法
2 FOCUSにおける評価項目
5 急性腹症 〈真弓俊彦 畠 二郎〉
1 診療アルゴリズム
2 急性腹症でも既往歴,現病歴,身体所見を必ず確認する
3 超音波検査は急性腹症のどのような場合に施行するか?
4 腹部全体を痛がる場合,ショック
5 腹痛部位が不明確の場合,POCUS急性腹症プロトコル
第Ⅺ章 救急超音波の新たな活用
1 ポケットエコー 〈松本 敬〉
1 ポケットエコーの活用場面
2 ポケットエコーに求められる機能
3 ポケットエコーの現状
4 ポケットエコーのこれから
5 院内での活用事例
2 病院前救急での活用 〈早川達也〉
1 病院前救急診療の実際
2 病院前における超音波検査の活用
3 病院前における超音波検査施行にあたっての留意点
3 災害現場での活用 〈児玉貴光〉
1 災害と災害医療
2 Disaster ultrasoundの成り立ち
3 災害現場での利用例
4 テロ現場での利用例
4 看護師による超音波機器の活用 〈木澤晃代〉
1 諸外国における救急領域での看護師による超音波の活用
2 看護師が超音波機器を扱うことに関する障壁
3 看護師の特定行為に係る研修制度における超音波の活用
4 超音波ガイド下穿刺に関する教育プログラムの開発
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