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Dr.前島の膠原病論
筆頭著者 前島 圭佑 (著)
医療法人慈恵会西田病院リウマチ・膠原病内科部長
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年1月28日
ページ数 186
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-02716-9
印刷版発行年月 2022年1月
書籍・雑誌概要
噛めば噛むほど味が出る,けれど医学生や研修医にはとっつきにくい……そんな膠原病学の魅力や学び方を伝えるため,Dr.前島が独自のツール「膠原病マップ」を用いながら教科書的ではない考え抜かれた持論を展開します.学生・研修医はもちろん,膠原病学の指導にあたる先生方にも大いに役立つ一冊です.
目次
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 「膠原病論」のダイジェスト版
1 自己免疫と自己炎症
2 浅部臓器と深部臓器
3 自己免疫/自己炎症の病態イメージ
4 治療の考え方
5 まとめ
Chapter 3 本書で学ぶ上での心得
1 わかりにくい疾患領域であることを知る
2 膠原病疾患は一連のものである
3 浅部臓器と深部臓器に区別する
4 膠原病マップA・Bを活用する
5 本書での「自己免疫」と「自己炎症」の定義
6 暗記の際には優先順位を意識する
7 詳しい解説は教科書を参照して下さい
Chapter 4 膠原病総論~自己免疫と自己炎症の違い~
1 免疫疾患は「自己免疫」「自己炎症」「免疫不全」の3つで構成される
2 自己免疫(自己免疫疾患)とは
3 膠原病でみられる症状の考え方
4 自己炎症(自己炎症性疾患)とは
5 臨床像から免疫異常の位置付けを見定める
6 臓器特異的自己免疫疾患の考え方
Chapter 5 膠原病治療薬の考え方
1 膠原病病態のイメージ
2 膠原病治療薬の考え方
Chapter 6 膠原病治療の考え方
1 深部病変ありの場合
2 深部病変なしの場合
3 治癒に至る場合
4 病勢マーカーを理解する
Chapter 7 関節リウマチ治療の考え方(研修医向け)
1 薬剤の有効性から関節リウマチ病態をイメージする
2 JAK阻害薬とは
3 関節リウマチにおける各分子標的薬の位置付け
4 分子標的薬使用時のメトトレキサート併用について
5 有効性vs安全性
6 図7-1の注意点
Chapter 8 各論1:抗核抗体関連症候群
1 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)
2 多発性筋炎/皮膚筋炎(polymyositis/dermatomyositis:PM/DM)
3 全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)
4 混合性結合組織病(mixed connective tissue disease:MCTD)
5 シェーグレン症候群(Sjögren’s syndrome:SjS)
Chapter 9 各論2:関節炎症候群
1 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)
2 脊椎関節炎(spondyloarthritis:SpA)
3 リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica:PMR)
Chapter 10 各論3:血管炎症候群
1-1 ANCA関連血管炎総論
1-2 顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA)
1-3 多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis:GPA)
1-4 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA)
2 高安動脈炎(Takayasu arteritis:TAK)
3 巨細胞性動脈炎(giant cell arteritis:GCA)
4 結節性多発動脈炎(periarteritis nodosa:PAN)
Chapter 11 自己炎症性疾患
1 家族性地中海熱(familial mediterranean fever:FMF)
2 原発性免疫不全症(primary immunodeficiency disease:PID)(専門医向け)
Chapter 12 各論4:自己免疫─自己炎症の境界領域疾患群
1 ベーチェット病(Behçet’s disease:BD)
2 成人スティル病(adult Still’s disease:ASD)
Chapter 13 各論5:その他の膠原病
1 再発性多発軟骨炎(relapsing polychondritis:RP)
2 抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)
3 IgG4関連疾患(IgG4-related disease:IgG4RD)
4 (番外編)線維筋痛症(fibromyalgia:FM)(研修医向け)
Chapter 14 膠原病マップBを極める
1 深部病変の有無で分ける
2 高炎症の有無で分ける
3 その他の絞り込み方
4 疫学の傾向を知る
Chapter 15 おわりに~膠原病診療の魅力~
1 モチベーションが尽きない
2 治療が楽しい
3 診断が楽しい
4 発展途上(伸び代が無限大)だから楽しい
5 研究が楽しい
参考文献
謝辞
索引