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CLINICAL NEUROSCIENCE Vol.40 No.08

ノーベル賞の神経科学

CLINICAL NEUROSCIENCE Vol.40 No.08
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中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2022年8月1日

ページ数 130

判型 AB判

印刷版ISSN 0289-0585

印刷版発行年月 2022年8月

書籍・雑誌概要

ノーベル賞の神経科学 ノーベル生理学・医学賞を受賞した神経科学に関連する業績について,その研究内容と,現在に至るまでの発展を紹介する特集です.1904年のPavlovの条件反射の「発見」から,2021年のJuliusとPatapoutianの温度と触覚の受容体の発見に至るまで,ときには背景の人間ドラマにまで踏み込んで,神経科学の全貌と歴史をお伝えします.

目次

Ivan Petrovich Pavlov(1904)
 条件反射を“発見”した,記憶神経生物学の先駆者●吉原基二郎

Camillo Golgi, Santiago Ramón y Cajal(1906)
 神経系の構造研究●小林 靖

Robert Bárány(1914)ヒト内耳前庭器官の生理とその臨床病理の研究●篠田義一
 Christiaan Eijkman(1929)抗神経炎ビタミンの発見
 ―ビタミンB1をめぐるエイクマン博士とそのライバルたちの影像●荒井綜一

Sir Charles Scott Sherrington, Edgar Douglas Adrian(1932)
 神経細胞の機能に関する発見●大木 紫

Sir Henry Hallett Dale, Otto Loewi(1936)
 神経刺激の化学伝達に関する発見●鈴木秀典

Joseph Erlanger, Herbert Spencer Gasser(1944)
 神経軸索活動電位の伝導速度と直径の関係●望月仁志 他

Walter Rudolf Hess(1949)間脳による内臓の制御●西条寿夫 他

Georg von Békésy(1961)内耳蝸牛の基底板の生理学●太田 岳 他

Sir John Carew Eccles, Alan Lloyd Hodgkin, Andrew Fielding Huxley(1963)
 神経興奮のイオン機構の発見●岡村康司

Ragner Granit, Haldan Keffer Hartline, George Wald(1967)
 視細胞,視神経の感覚生理学●三好智満

Sir Bernard Katz, Ulf von Euler, Julius Axelrod(1970)
 伝達物質の量子放出の発見●川口真也

Karl von Frisch, Konrad Lorenz, Nikolaas Tinbergen(1973)
 個体行動および社会行動の様式の機構と誘発刺激に関する発見●長谷川寿一

Roger Guillemin, Andrew V. Schally(1977)
 脳のペプチドホルモン産生に関する研究●山中章弘

Roger W. Sperry(1981)大脳半球の機能分化に関する発見●武田克彦

David H. Hubel, Torsten N. Wiesel(1981)
 大脳皮質視覚野における情報処理,機能構築,可塑性●藤田一郎

Rita Levi‒Montalcini, Stanley Cohen(1986)
 神経成長因子の発見:神経栄養因子のさきがけ●小原圭吾

Erwin Neher, Bert Sakmann(1991)
 パッチクランプ法による単一イオンチャネルの機能の解明●高橋智幸

D. Carleton Gajdusek(1976),Stanley B.Prusiner(1997)
 プリオン病における伝達性の証明と感染因子の同定●雑賀玲子 他

Arvid Carlsson, Paul Greengard, Eric R.Kandel(2000)
 学習・記憶のメカニズム●大野駿太郎 他

Allan M.Cormack ,Godfrey N.Hounsfield(1979)/
Paul C.Lauterbur, Peter Mansfield(2003)
 CTの開発/MRIの開発●佐藤香菜子 他

Richard Axel, Linda B.Buck(2004)
 嗅覚受容体遺伝子の発見による匂い識別の神経基盤の解明●東原和成

Shinya Yamanaka(2012)iPS細胞の樹立●岡野栄之

Thomas C. Südhof(2013)神経伝達物質放出の分子機構の解明●畑 裕

John O'Keefe, May‒Britt Moser, Edvard I. Moser(2014)
 場所ニューロンの発見●水関健司

Jeffrey C. Hall, Michael Rosbash, Michael W. Young(2017)
 概日周期を制御する分子機構の発見●山本 洵 他

David Julius, Ardem Patapoutian(2021)温度と触覚の受容体の発見●富永真琴



連載

細胞のメカニズムと神経疾患
 細胞内シグナル伝達の基礎(2)JNK,p38●久本直毅

臨床中枢神経生理A to Z
 [運動誘発電位(8)]経頭蓋直流電気刺激法(tDCS),経頭蓋交流電気刺激(tACS)●松本英之

臨床医のための神経病理 再入門(編集協力:冨本秀和)
 Fabry病●三輪佳織 他

分子から迫る神経薬理学(編集:櫻井 隆)
 クラスA GPCRの構造生物学(1)●加藤英明

神経疾患の新しい治療
 片頭痛●柴田 護

ニューロサイエンスの最新情報
 線条体の領域で異なるD1受容体シグナリング●杉山慶太 他

検査からみる神経疾患
 抗ミトコンドリア抗体陽性筋炎●前田明子

素顔のニューロサイエンティスト
 Adi Mizrahi●田坂元一

Q&A―神経科学の素朴な疑問
 食後に眠くなるのはどうしてですか?●鈴木圭輔

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