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CLINICAL NEUROSCIENCE Vol.40 No.05

片頭痛診療のパラダイムシフト

CLINICAL NEUROSCIENCE Vol.40 No.05
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中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2022年5月1日

ページ数 146

判型 AB判

印刷版ISSN 0289-0585

印刷版発行年月 2022年5月

書籍・雑誌概要

片頭痛診療のパラダイムシフト 日本人の約8%が悩まされているという片頭痛.患者は仕事や家事に支障をきたす場合も多く,生産性の低下による経済的損失は非常に大きい一方で,患者受診率の低迷,社会の頭痛に対する認識の低さ,予防治療の欠如など片頭痛診療の課題は多いとされます.しかし2021年以降,抗CGRPモノクローナル抗体薬をはじめとする新薬の登場や,刷新された「頭痛の診療ガイドライン2021」など,片頭痛診療は新たなステップに立ったと言えます.その現在と未来を展望する特集です.

目次

A.片頭痛診療の変遷と課題
  片頭痛病態理論の変遷●竹島多賀夫
  片頭痛治療の変遷―急性期治療および予防療法●北川泰久
  社会的問題としての片頭痛の変遷●横山雅子 他
  片頭痛のアンメットニーズ●椎名智彦 他

B.新たな片頭痛治療―CGRP関連片頭痛治療薬
 1.カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)
  カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)とは●鈴木則宏
  三叉神経血管説におけるCGRPの位置づけ●清水利彦
 2.抗CGRPモノクローナル抗体・抗CGRP受容体モノクローナル抗体の特性と臨床効果
  ガルカネズマブ(Emgality(R))●柴田 護
  フレマネズマブ(Ajovy(R))●海野佳子
  エレヌマブ(Aimovig(R))●飯ケ谷美峰
  エプティネズマブ(Vyepti(R))●永田栄一郎
 3.抗CGRP受容体拮抗薬の特性と臨床効果
  ウブロジェパント(Ubrelvy(R))●下畑敬子
  リメジェパント(Nurtec(R))●滝沢 翼 他
  アトジェパント(QuliptaTM)●今井 昇
  ザベジェパント(BHV-3500)●松森保彦

C.セロトニン受容体刺激薬の現状と今後の展開
  トリプタン治療の現状と展望●立岡良久
  ラスミジタン(Reyvow(R))●古和久典 他

D.頭痛診療の新たな拠所―「頭痛の診療ガイドライン2021」の全容
  頭痛の診療ガイドライン2021の概要●荒木信夫
  頭痛一般●團野大介
  片頭痛―診断・疫学・病態・誘発因子・疾患予後●粟木悦子
  片頭痛―急性期治療●菊井祥二 他
  片頭痛―予防療法●西郷和真
  緊張型頭痛●辰元宗人
  三叉神経・自律神経性頭痛●島津智一
  その他の一次性頭痛●工藤雅子
  薬剤使用過多による頭痛●高橋牧郎
  小児・思春期の頭痛●山中 岳 他
  二次性頭痛●橋本洋一郎 他

E.地域医療・医療連携・遠隔医療における新たな頭痛診療と今後の展望
  頭痛と地域医療と医療連携●岩下達雄
  頭痛と遠隔医療●寺山靖夫
  COVID-19と頭痛診療●下畑享良

連載
  臨床中枢神経生理A to Z
   [運動誘発電位(5)]脳梁機能と小脳機能 ●松本英之
  臨床医のための神経病理 再入門(編集協力:冨本秀和)
   CADASIL●植田明彦
  細胞のメカニズムと神経疾患
   我が国での神経系繊毛症候群の現状(ジュベール症候群)●伊藤雅之
  分子から迫る神経薬理学(編集:櫻井 隆)
   GPCRシグナル検出系の開発●川上耕季 他
  素顔のニューロサイエンティスト
   Robert L. Martuza●河村陽一郎 他
  検査からみる神経疾患
   Diffusion-weighted image高信号からみた神経疾患とその鑑別●原田雅史
  ニューロサイエンスの最新情報
   感覚刺激により潜在的保護能力を誘導する感覚創薬技術●小早川 高
  神経疾患の新しい治療
   アルツハイマー病●井原涼子 他
  Q&A―神経科学の素朴な疑問
   耳の中を触ると咳が出るのはどうしてですか?●堀向健太
  BOOK REVIEW
   医って何だろう?(岩田 誠・著)●下畑享良