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石井先生に聞いてみよう患者の気持ち
糖尿病診療よろづ相談
筆頭著者 石井 均 (著者)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年12月16日
ページ数 243
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-0165-7
印刷版発行年月 2010年6月
書籍・雑誌概要
糖尿病患者が食事療法や運動,また薬物療法を続けることは決して容易ではない。「患者さんのためを思って治療しているのに,どうして患者さんは治療をやめてしまうのだろう」,そう感じたことのある医師必読の書である。「食事療法を続ける自身がありません」「薬は必要だと思うが飲みたくない」,こういった患者の言葉にはどんな気持ちが隠されているのか。それに医師はどう答えれば治療がうまくいくのか。また,なぜその治療が必要なのか,医師は患者に正しく情報を伝えられているだろうか。
糖尿病治療において,医師と患者のコミュニケーションは治療継続の重要な鍵である。臨床心理に基づく糖尿病治療の第一人者である石井均先生が,長年の経験に基づき,豊富な症例とデータから,医師と患者のコミュニケーションを明快に解説する。
目次
I 告知
1 糖尿病であることを告げる時に
II 療養法
2 糖尿病のイメージは食事制限?−食事療法を考える−
3 食事療法をする気はありませんと言われたら
4 運動療法−運動は楽しいですか?−
5 運動はしていない、続かないという人へのカウンセリング法
6 診療に来なくなる中断症例への対応
7 お酒はどれくらい飲めますか?
8 適正飲酒が続けられるでしょうか?
9 ちょっと食べた(飲んだ)ことが罪悪感になって−再発予防を考える−
III 医師−患者関係を考える
10 先生は脅すばっかりじゃないですか
11 治療同盟を作る
12 自律性を育てる
IV 経口血糖降下薬治療
13 薬は飲みたくないです
14 きちんと服用することの難しさ
15 服用を正しく継続するための関係と工夫
V 糖尿病と合併症
16 まさか自分が
17 腎症はわからない
18 眼が一番心配です
19 大血管症−糖尿病が悪かったからでしょうか−
VI 低血糖
20 低血糖が怖いです
21 低血糖症状がありません。気がついたら病院でした
22 インスリンが変わってから夜の低血糖が怖くなくなり、活力がでてきました
VII 血糖自己測定(SMBG)
23 糖尿病がやっと自分のものになりました
24 血糖値を見たくない、見せたくない
25 セルフモニタリング、うまく利用して糖尿病をコントロール
VIII インスリン治療
26 インスリン治療が始まるとき、患者にとってのその意味
27 2型糖尿病患者へのインスリン治療導入−納得できましたから始めます−
28 ずいぶん便利になりました。これならば続けられます−インスリン治療とQOL−
IX こころの問題
29 なぜ私が糖尿病に−Why me?−
30 何を楽しみに生きていけばいいのですか
エピローグ −もう25年になりますな−