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IBD診療のすべて

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筆頭著者 渡辺 守 (編)

東京医科歯科大学教授

その他の著者等 岩男泰/長堀正和

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-28524-2

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 126

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-524-26073-7

印刷版発行年月 2011年10月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524260737

書籍・雑誌概要

炎症性腸疾患(IBD)は近年増加傾向にあるが,その原因はいまだ解明されておらず,標準治療が奏効しないケースもある.また若年層の患者が多いことからQOLへの対処などにおいて苦慮することも多い.本書では,IBD診療のノウハウについて疾患の特徴から診療の実際まで,臨床ですぐに役立つ内容をわかりやすく解説する.専門医のみならずIBDの患者を診る機会のある一般医にもお勧め.

目次

【内容目次】
I章 IBDってなんだろう?
 A 広義のIBD,狭義のIBDとは?
 B 潰瘍性大腸炎(UC)とは?
 C クローン病(CD)とは?
 D そのほかの類縁疾患は?

II章 IBDの患者さんはどれくらいいる?(疫学)
 A 患者さんの数はどれくらい?
 B 性別による違いは?
 C 発症年齢,患者さんの年齢分布は?
 D 地域による違いは?
 E 海外との違いは?
 F IBDは家族内発症する?

III章 IBDはどのように発症する?(病因・病態)
 A 発症原因はどこまでわかってきたか?
 B 食生活の発病への影響は?
 C 腸内細菌との関連は?
 D 遺伝的素因はどの程度関与する?
 E 精神的ストレスの影響は?
 F 喫煙の影響は?
 G NSAIDsの影響は?
 H C.difficile感染,CMV感染とIBD増悪
 I IBDでの腸粘膜の免疫異常とは?
 J CDとUCの病因・病態は同じか,異なるのか?

IV章 IBDはどうやって診断する?(診断)
 A 症候,症状からどのようにアプローチする?
 B 診断に有用なX線所見は?
 C 大腸内視鏡検査の注意点は?
 D UCの内視鏡所見の特徴は?
 E CDの内視鏡所見の特徴は?
 F バルーン小腸内視鏡検査は有用か?
 G カプセル内視鏡検査は有用か?
 H 診断に有用な病理組織所見は?
 I そのほかの重要な鑑別診断は?

V章 IBDの治療を知ろう!(治療)
A 潰瘍性大腸炎(UC)
 A 重症度分類と治療選択は?
 B アミのサリチル酸製剤の使い方は?
 C 副腎皮質ステロイドの使い方は?
 D 免疫調整薬の使い方は?
 E 白血球除去療法とは?
 F カルシニューリン阻害薬とは?
 G 抗TNF-α抗体療法とは?
 H UC治療薬の副作用と対策は?
 I 小児のUCの治療は成人とどこが違う?
 J 腸管(外)合併症の治療は?
 K 寛解維持療法とは?
 L 外科的治療とその適応は?

B クローン病(CD)
 A 重症度分類と治療選択は?
 B アミノサリチル酸製剤の使い方は?
 C 副腎皮質ステロイドの使い方は?
 D 免疫調節薬の使い方は?
 E 抗TNF-α抗体療法とは?
 F 栄養療法はどうしたらよい?
 G CD治療薬の副作用と対策は?
 H 小児のCDの治療は成人とどこが違う?
 I 腸管(外)合併症の治療は?
 J 顆粒球除去療法とは?
 K 寛解維持療法とは?
 L 外科的治療とその適応は?
 M 痩孔,肛門病変への対処は?

VI章 IBDの経過は?(予後)
 A UCの自然経過・予後は?
 B UCの治療効果・予後を予測できる因子はある?
 C CDの自然経過・予後は?
 D CDの治療効果・予後を予測できる因子はある?
 E どのような患者さんが予後不良か?
 F どのくらいの患者さんで外科手術が必要になる?
 G 発癌の頻度は?

VII章 患者さんからよくある質問
 A 食事で気をつけることは何ですか?
 B 妊娠や出産に影響はありますか?
 C プレバイオティクス,プロバイオティクスは有効ですか?
 D ATM療法は有効ですか?
 E 漢方薬は有効ですか?

索引