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緩和医療薬学 改訂第2版
筆頭著者 日本緩和医療薬学会 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-20813-5
電子版発売日 2023年5月29日
ページ数 230
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-23435-6
印刷版発行年月 2023年4月
書籍・雑誌概要
日本緩和医療薬学会の「緩和薬物療法認定薬剤師制度」の資格取得のための学会公式テキスト改訂版.初版からの内容更新に加え,19の症状や病態・がん以外の特定集団のマネジメントの解説をメインとした項目立てに大幅に変更.主要がんの治療・支持療法についても盛り込み,資格取得を目指す薬剤師だけでなく,緩和医療に携わる医療従事者,初学者にも役立つ一冊.
目次
【内容目次】
第1章 緩和医療総論
1 緩和医療の歴史と変遷,定義
1.ホスピスと緩和ケアの歴史
2.日本におけるホスピスと緩和ケアの歴史
3.ホスピスと緩和ケアに共通する4つのエッセンス
4.日本緩和医療薬学会の誕生と学会としての姿勢
5.人生の最終段階における医療のあり方をめぐって
6.緩和ケアと地域包括ケアシステムの統合に向けて
2 全人的苦痛
1.患者・家族がもつ全人的苦痛
2.患者・家族の視点に立った全人的苦痛のアセスメント
3.苦痛のアセスメントの実施
4.患者・家族の全人的苦痛に配慮した薬物療法やその他のケア
5.患者・家族の全人的苦痛に対する多職種連携
3 緩和ケアの実践
1.緩和領域の薬剤情報,最新のエビデンスの収集方法
2.エビデンスを活用した緩和ケアの実践のためのガイドライン
3.個々の患者の状況(臓器機能障害,合併症など)に合わせた投与設計
4.緩和ケアにおける院内製剤の手続きと使用
5.緩和医療の課題と問題点
第2章 緩和医療に携わる薬剤師に必要な基本的姿勢
1 プロフェッショナリズム
1.プロフェッショナリズムとは
2.緩和医療に従事する薬剤師に求められるプロフェッショナリズム
3.緩和医療における薬剤師の役割
2 緩和医療に求められる倫理
1.生命・医療倫理の四原則
2.薬剤師の職業倫理と医療情報の取扱い
3.倫理事例の検討方法
4.医学系研究における倫理
3 緩和医療に関連する制度/法規
1.安全かつ適正な薬剤の使用
2.医療用麻薬・向精神薬や習慣性医薬品に関する法令
3.医療用麻薬・向精神薬や習慣性医薬品の適正な取り扱いと啓発,普及
4.緩和医療を取り巻く制度や保険診療
4 自己研鑽と教育・研究
1.緩和薬物療法に関する標準的な知識の取得と実践
2.緩和医療に関連するガイドラインの読み方
3.症例報告の書き方
4.研究デザイン,エンドポイント,統計学的解析法の理解
5.緩和医療に関連する研究方法
6.人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
7.緩和医療の普及・啓発活動
8.教育技法の学習方法
第3章 緩和医療に関する知識と実践能力
1 疼痛マネジメント
1.痛みのメカニズムと病態生理
2.がん疼痛治療の概要
3.がん疼痛や症状のアセスメント
4.オピオイド鎮痛薬
5.非オピオイド鎮痛薬
6.鎮痛補助薬
7.注意すべき全身状態での鎮痛薬/鎮痛補助薬の使用
8.疼痛マネジメントの実践
2 悪心・嘔吐マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法
3 食欲不振・悪液質マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法
4 がん関連倦怠感マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.マネジメント(病態に応じた治療,薬物療法,非薬物療法)
5 便秘マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
6 下痢マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法(薬物療法の注意)
7 消化管閉塞マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法,ケア
8 腹水・腹部膨満感,黄疸マネジメント
A 腹水・腹部膨満感
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
B 黄 疸
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
9 呼吸困難,胸水マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法
10 咳嗽マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
11 気道分泌過多(死前喘鳴)マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法
12 高カルシウム血症マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法
4.非薬物療法
13 せん妄マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬学的管理
4.非薬物療法
14 不眠マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
15 不安マネジメント
1.概 要
2.アセスメント
3.薬物療法
4.非薬物療法
16 口腔の問題,嚥下障害,吃逆マネジメント
A 口腔の問題
1.概要とアセスメント
2.薬物療法
3.非薬物療法
B 嚥下障害
1.概要とアセスメント
2.薬物療法
3.非薬物療法
C 吃 逆
1.概要とアセスメント
2.薬物療法
3.非薬物療法
17 生活機能マネジメント(がんのリハビリテーション診療)
1.生活機能とリハビリテーション診療
2.がんのリハビリテーション診療
3.症状マネジメントとしてのリハビリテーション治療
4.がんのリハビリテーション診療の実際
18 スピリチュアルペインマネジメント/家族ケア/グリーフケア
1.スピリチュアルペインマネジメント
2.家族ケア
3.グリーフケア
19 苦痛緩和のための鎮静
1.苦痛緩和のための鎮静の概要と意義
2.苦痛緩和のための鎮静を行うまでに考えるべきこと
3.苦痛緩和のための鎮静の方法(使用される薬剤)
4.苦痛緩和のための鎮静の評価
5.家族への説明
第4章 がんに関する基礎知識
1 がんに関する基礎知識
1.がん治療の概要と緩和ケアの位置づけ
2.主要ながんの概要と各病期における治療方針
3.外科的療法および放射線療法の適応基準
4.放射線療法に伴う副作用とその発症時期
5.集学的治療における化学療法の位置づけ
2 がん支持療法総論
1.支持療法の目的と意義,症状マネジメントの重要性
2.主ながん治療における支持療法
3.支持療法の多職種連携
第5章 がん以外の特定集団への緩和医療に関する知識と実践能力
1 非がん慢性疼痛
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な治療法
4.非がん慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の使用
2 心不全
1.概 要
2.アセスメント
3.標準的な薬物療法(緩和ケアの視点から)
4.治療抵抗性の症状
5.非薬物療法
6.アドバンス・ケア・プランニング(ACP), 意思決定支援
3 小 児
1.概 要
2.症状緩和(評価と薬物療法)
3.コミュニケーション
4.意思決定支援
5.小児緩和医療における薬剤師の役割
第6章 緩和医療に必要な対?およびチーム医療での実践能力
1 コミュニケーションスキル
1.コミュニケーションの重要性
2.コミュニケーションスキルとは
3.ケースに学ぶコミュニケーションの実際
2 多職種連携,薬薬学連携
1.緩和ケアチーム(多職種連携)における薬剤師の役割と問題解決に向けた取り組み
2.在宅緩和ケア(多職種連携)における薬局薬剤師の役割と問題解決に向けた取り組み
3.病院薬剤師,薬局薬剤師,薬学研究者の連携
4.薬学教育における緩和ケア
3 在宅緩和ケア
1.地域における薬局薬剤師の役割
2.在宅(自宅・介護施設)における医療用麻薬の管理
3.在宅緩和ケアにおける注射剤の対応
4.在宅における患者・家族の支援
4 包括的アセスメント
1.妥当性のある最善策の選択/提案
2.人生の最終段階の医療・ケアの支援
3.アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
4.患者・家族を取り巻く課題の問題解決
付 録:緩和医療薬学における便利ツール一覧
痛みの強さの評価法:Numerical Rating Scale(NRS),Visual Analogue Scale(VAS),Verbal Rating Scale(VRS),Faces Pain Scale(FPS)
オステオトーム,デルマトーム
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