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一歩進んだ緩和医療のアプローチ
その難しい症状,どう緩和する?
筆頭著者 大坂 巌 佐藤 哲観 新槇 剛 角田 貴代美 (編著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-20409-0
電子版発売日 2022年8月29日
ページ数 240
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-23126-3
印刷版発行年月 2022年7月
書籍・雑誌概要
薬物療法のほか,従来のガイドラインやテキストではあまり記載されてこなかった神経ブロックや放射線治療,IVRなどの非薬物療法まで,一歩進んだ緩和ケアのアプローチを包括的に紹介.フローチャート化された症状別の治療戦略,難治例におけるチャンピオンケースを読み進めることで,“標準治療でうまくいかない場合の次の一手”が身につく.各専門科のエキスパートによる実践知と工夫を結集し,緩和医療の可能性を広げるヒントとなる一冊.
目次
【内容目次】
第1章 難しい症状の緩和に役立つ治療法
1.薬物療法
2.神経ブロック
3.放射線治療
4.IVR(画像下治療)
第2章 その難しい症状,どう緩和する?
A.痛み
1.頭蓋底骨浸潤による痛み
2.三叉神経領域の腫瘍による痛み
3.胸壁浸潤による痛み
4.腕神経叢浸潤による痛み
5.骨盤内・骨盤底の病変による痛み
6.がん誘発性骨痛
7.悪性腸腰筋症候群
8.筋筋膜性疼痛
9.化学療法誘発性末梢神経障害
B.痛み以外の症状
1.消化管閉塞
2.腹水貯留
3.オピオイドによる消化器症状(悪心・嘔吐,便秘)
4.呼吸器症状(呼吸困難・咳嗽)
5.浮腫
6.出血
7.皮膚・軟部組織の病変
8.不眠
第3章 こんな難治例,エキスパートはどう対処する?
Case 1.やっぱりメサドン
Case 2.μオピオイド+dual action analgesicの併用療法で鎮痛の質を高める
Case 3.「座ると痛い!」に仙骨硬膜外エタノール注入法
Case 4.食事による痛みに内臓神経ブロック
Case 5.痛みはとってほしいけど,自動車の運転はしたい!
Case 6.なかなかとれない背部痛に腰内臓神経ブロック
Case 7.腹部の緊満感に胸部持続硬膜外ブロック
Case Ex.直腸テネスムス
Case 8.この激痛をどうにかしてほしい!─持続くも膜下鎮痛法
Case 9.小児の難治性疼痛には
Case 10.心臓腫瘍への放射線治療で症状緩和
Case 11.全肝照射で上腹部痛がなくなり食欲も改善
Case 12.全脳全脊髄照射で髄膜播種を治療しPS改善
Case 13.放射線治療で鼻出血を止血,腫瘍も縮小
Case 14.乳癌の出血を放射線治療で止血
Case 15.胃出血を放射線治療で止血
Case 16.進行性乳癌に動注化学療法で局所を制御
Case 17.卵巣癌腹膜播種による痛みにRFA実施
Case 18.指への転移による接触時の痛みにTAE実施
Case 19.ステント留置で上肢の浮腫が速やかに改善
Case 20.CIPNに円皮鍼で自己効力感アップ
COLUMN
1.あきらめない緩和照射~医師にも知ってほしいこと~
2.IVRによるルートの取り方
3.放射線治療の緩和効果は骨転移だけ?
4.鍼灸治療
5.アロマセラピー
6.認知行動療法
7.μオピオイド注射薬とトラマドール注射薬の併用
付録
1.緩和医療で実施されるIVR手技
2.略語一覧
索 引