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絵でまるわかり 分子標的抗がん薬 第2版
筆頭著者 石川 和宏 (著)
北陸大学薬学部 実践実学系実務実学系分野 教授
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98443-4
電子版発売日 2022年6月6日
ページ数 124
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-42362-9
印刷版発行年月 2022年5月
書籍・雑誌概要
「分子標的抗がん薬」は2000年初頭に登場し,そのごものすごい勢いで増えています.本書では,新しい作用が増え,理解しづらい分子標的薬を「細胞外,細胞内,核内」と3つに整理してわかりやすく解説.「免疫チェックポイント阻害薬」についてもわかりやすいイラストで解説した.「分子標的抗がん薬」にはじめて取り組む方・整理して俯瞰したい方にもおすすめの「みてわかる」解説書です.
目次
第1章 がん細胞にはたらかない抗がん薬ってあるの?
【1】分子標的抗がん薬の新しい考え方
・殺細胞性抗がん薬とのちがい
・分子標的抗がん薬とは
・作用機序からみた抗がん薬のちがい
・抗体薬と小分子薬
・抗体薬
【2】がん細胞に対する免疫応答と免疫チェックポイント分子標的薬
【3】抗がん薬がはたらく細胞はがん細胞の他にあるの?
─イメージする細胞は4種類が基本─
・抗がん薬がはたらく細胞とは…
がん細胞
がん細胞の増殖のしくみ
がん細胞の浸潤・転移のしくみ
血管内皮細胞
血管内皮細胞のはたらき
がん細胞による血管新生のしくみ
・薬剤のちがい
免疫細胞1:樹状細胞
免疫細胞2:T細胞
第2章 分子標的抗がん薬の特徴とメカニズム
【1】細胞外で作用する薬
・抗体薬:リガンド標的薬
VEGF阻害薬
・抗体薬:膜受容体標的薬
EGFR阻害薬/HER2阻害薬/VEGFR-2阻害薬
・抗体薬:免疫チェックポイント分子標的薬
PD-1阻害薬/PD-L1阻害薬/CTLA-4阻害薬
・抗体薬:膜上分化抗原標的薬
CD20標的薬/CD22標的薬/CD30標的薬/CD33標的薬
CD38標的薬/CD52標的薬/CD79b標的薬/CCR4標的薬
・SLAMF7標的薬/CD3・CD19標的薬/GD2標的薬
【2】細胞質内で作用する薬:受容体型分子を標的にした薬
・小分子薬:受容体型チロシンキナーゼ標的薬
上皮成長因子受容体(EGFR)/EGFR遺伝子変異とEGFRチロシンキナーゼ阻害薬
EGFR遺伝子検査/EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
EGFR/HER2チロシンキナーゼ阻害薬/血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)
VEGFRチロシンキナーゼ阻害薬/FLT3阻害薬
TRKおよびROS1チロシンキナーゼ阻害薬/METチロシンキナーゼ阻害薬
FGFRチロシンキナーゼ阻害薬
【3】細胞質内で作用する薬:非受容体型分子を標的にした薬
・小分子薬:非受容体型チロシンキナーゼ標的薬
BCR-ABLチロシンキナーゼ/BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬
ALK融合チロシンキナーゼ/ROS1融合チロシンキナーゼ
ALK融合チロシンキナーゼ阻害薬/JAK阻害薬/BTK阻害薬
・小分子薬:セリン・スレオニンキナーゼ等標的薬
BRAF阻害薬/MEK阻害薬/mTORセリン・スレオニンキナーゼ
mRNA/細胞周期/mTORセリン・スレオニンキナーゼ阻害薬
PNP阻害薬/BCL-2阻害薬
・小分子薬:プロテアソーム標的薬
ユビキチン-プロテアソームタンパク質分解系
プロテアソーム阻害薬
【4】細胞質内で作用する薬:受容体型・非受容体型両分子を標的にした薬
・小分子薬:マルチキナーゼ標的薬
単一から多標的阻害へ
【5】細胞核内で作用する薬:核内分子を標的にした薬
・小分子薬:細胞核内分子標的薬
Cdk4/6セリン・スレオニンキナーゼ阻害薬/PARP阻害薬
HDAC阻害薬/EZH2阻害薬
【6】分子標的抗がん薬どうしの併用療法
第3章 各論を踏まえたがん化学療法総論
【1】遺伝子情報とがん化学療法
【2】投与された抗がん薬の作用に関連した因子
【3】支持療法とがん化学療法
【column】
薬効にかかわる遺伝子型理解のコツ
コンパニオン診断薬
殺細胞性抗がん薬の作用機序
抗体薬と小分子薬の語尾
リキッドバイオプシー
文献
索引