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がん感染症診療マニュアル

がん感染症診療マニュアル
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筆頭著者 倉井 華子 冲中 敬二 伊東 直哉 中屋 雄一郎 (編)

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98595-0

電子版発売日 2025年5月28日

ページ数 320

判型 B6変型

印刷版ISBN 978-4-525-42211-0

印刷版発行年月 2025年5月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525422110

書籍・雑誌概要

がん患者は,化学療法による免疫不全,手術による解剖学的構造の変化,そして様々なデバイスの使用などにより,感染症を発症することが多い.また,がん患者の感染症は,健常人が罹患するのとは異なり,がんの治療や予後に大きな影響を及ぼす.したがって,感染症のコントロールは,がん診療において非常に重要である.本書は,がん患者の感染症診療を体系立てたマニュアルとして,エビデンスに基づいて記載しており,また,長年,がん感染症診療に携わっている著者の豊富な経験から導き出された診療エッセンスが随所に輝いている.がんの診療に携わるすべての人に役立つ書籍である.

目次

第1章 感染症診療のロジック
感染症診療のロジックの基本

第2章 場面ごとの感染症診療のポイント
 1. 手術と感染症
  ❶手術部位感染症(SSI)
  ❷SSIの予防
  ❸術後の発熱の鑑別疾患
 2. デバイス関連感染症
  ❶デバイス関連感染症とは
  ❷カテーテル関連尿路感染症の予防
  ❸血管カテーテル関連血流感染症
 3. 化学療法
  ❶発熱性好中球減少症(殺細胞性化学療法)
  ❷ステロイドと感染症
  ❸免疫チェックポイント阻害薬と感染症
  ❹その他(分子標的治療薬)
 4. 放射線治療と感染症
 5. 緩和ケアと感染症
 6. 予防接種
 7. 造血幹細胞移植における感染症
  ❶移植後経過と感染症
  ❷感染対策
  ❸予防投与
  ❹移植後ワクチン

第3章 特殊な微生物
 1. ヘリコバクター・シナジー
 2. ノカルジア
 3. ステノトロフォモナス・マルトフィリア
 4. 結核菌
 5. 非結核性抗酸菌
 6. 迅速発育型抗酸菌
 7. カンジダ
 8. アスペルギルス
 9. ムーコル
 10. その他の糸状真菌
 11. ニューモシスチス
 12. クリプトコックス
 13. COVID-19
 14. サイトメガロウイルス(CMV)
 15. B型肝炎ウイルス(HBV)
 16. 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)

第4章 非感染性の発熱
 1. 非感染性疾患の鑑別
 2. 薬剤熱
 3. 腫瘍熱

第5章 腫瘍のある臓器・部位別の感染症診療のポイント
 1. 中枢神経系
  ❶中枢神経系悪性腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷術後髄膜炎
  ❸デバイス関連感染症
 2. 頭頸部
  ❶頭頸部悪性腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷化膿性耳下腺炎
  ❸薬剤関連顎骨壊死
  ❹深頸部感染症
 3. 肺・食道・縦隔
  ❶肺がん患者でよくみる感染症
  ❷食道がん患者でよくみる感染症
  ❸院内肺炎・医療介護関連肺炎
  ❹閉塞性肺炎
  ❺膿 胸
  ❻縦隔炎,食道瘻
 4. 乳 房
  ❶乳がん患者でよくみる感染症
  ❷乳房再建後の感染症
 5. 消化管系
  ❶消化管系悪性腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷腹膜炎
  ❸Clostridioides difficile感染症(CDI)
 6. 肝・胆道,膵臓系
  ❶肝・胆・膵がん患者でよくみる感染症
  ❷胆囊炎,胆管炎
  ❸肝膿瘍
  ❹膵液瘻感染
 7. 泌尿器系
  ❶泌尿器系悪性腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷腎盂腎炎
  ❸前立腺炎・膿瘍
  ❹尿路変更術後の感染症
  ❺BCG関連合併症
 8. 婦人科系
  ❶婦人科系悪性腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷術後骨盤内感染症
  ❸子宮留膿腫
  ❹リンパ囊胞感染
  ❺リンパ浮腫による蜂窩織炎
 9. 骨・軟部腫瘍関連
  ❶骨・軟部腫瘍患者でよくみる感染症
  ❷椎体椎間板炎
  ❸人工物の感染
  ❹壊死性軟部組織感染症

第6章 抗菌薬の投与方法
 1. 経口抗菌薬の投与方法(成人)
 2. 腎機能障害時の経口抗菌薬の投与方法
 3. 静注抗菌薬の投与方法(成人)
 4-1.静注用バンコマイシンの初期投与量
 4-2.静注用アミノグリコシドの初期投与量
 5. 腎機能障害時の静注抗菌薬の投与方法
 6. 持続透析時の静注抗菌薬の投与方法
 7. 「抗菌薬と抗微生物薬」および「抗菌薬と抗がん薬・免疫抑制薬」の相互作用
 8. 薬剤添付文書に記載されている併用禁忌・注意薬剤(抗がん薬・免疫抑制薬,抗菌薬)
 9. 簡易懸濁法(経口投与が不可能な患者に対しての投与方法一覧)
 10. β-ラクタムアレルギーにおける代替薬選択

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