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医療・福祉職のための量的研究入門
研究構想から統計解析,論文執筆まで
筆頭著者 三田寺 裕治 (著)
淑徳大学短期大学部 健康福祉学科 教授
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98521-9
電子版発売日 2023年9月11日
ページ数 174
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-525-04041-3
印刷版発行年月 2023年7月
書籍・雑誌概要
「量的研究」とひとことで言っても,統計解析のほかに,解決したい疑問の発見や,先行研究の探索,研究計画書の作成,調査票の作成・配布・回収,論文の執筆など,必要な手順は多岐にわたります.量的研究を始めたいけど,具体的に何から手をつければいいのかわからない,という方も多いのではないでしょうか.そこで本書は,リサーチクエスチョンの検討から,データの収集・統計解析を経て,論文の執筆に至るまで,量的研究のプロセスをまるごと解説しました.「研究ってそもそも何をすればいいの?」から「研究結果をどうやって論文にまとめたらいいの?」まで,量的研究に関する疑問をつぶさに解決し,実際に研究を始めるための手引書です.
目次
chapter 01 量的研究の方法と基本的プロセス
Ⅰ データの種類による研究方法の分類
Ⅱ 仮説探索的研究と仮説検証的研究
Ⅲ モデルの構築
Ⅳ 量的研究のプロセス
chapter 02 リサーチクエスチョンの検討
Ⅰ 研究の出発点
Ⅱ リサーチクエスチョンを設定する際のヒント
Ⅲ リサーチクエスチョンの構造化
Ⅳ FINER によるチェック
Ⅴ 新規性(独創性)とは何か
column 01 研究を通して身につく力とは
column 02 再現性の危機とは
chapter 03 先行研究の探索
Ⅰ 先行研究探索の必要性
Ⅱ 文献を芋づる式に探索する
Ⅲ データベースを利用した文献検索の方法
Ⅳ 代表的な文献データベース
Ⅴ 論理演算子を用いた検索
Ⅵ 論文の基本的構造の理解
Ⅶ 先行研究の整理方法
chapter 04 研究デザイン
Ⅰ 研究デザインの種類
Ⅱ 介入研究
Ⅲ 観察研究(非実験研究)
Ⅳ 交絡バイアスとは
Ⅴ 交絡因子の影響を排除する方法
Ⅵ その他のバイアス
column 03 バイアスはゼロにできるか
chapter 05 研究計画書の作成
Ⅰ 研究計画書を作成する意義
Ⅱ 研究計画書の構成
column 04 STROBE声明
chapter 06 調査票の作成
Ⅰ 質問紙調査とは
Ⅱ 質問紙調査の長所と短所
Ⅲ 質問紙調査の種類
Ⅳ 概念の操作化
Ⅴ 尺度の活用
Ⅵ 調査票の基本構成
Ⅶ 回答方法の種類
Ⅷ ワーディングと質問紙作成上の留意点
chapter 07 データ収集
Ⅰ 全数調査と標本調査
Ⅱ 標本抽出(サンプリング)とは
Ⅲ 無作為抽出法の種類
Ⅳ サンプルサイズ
column 05 サンプルサイズの算出方法
chapter 08 データの基礎集計
Ⅰ エディティング
Ⅱ コーディング
Ⅲ データの入力とデータクリーニング
Ⅳ データの種類
Ⅴ 量的データの分布の記述(記述統計)
Ⅵ 質的データの分布の記述(記述統計)
Ⅶ データの代表値
chapter 09 確率分布と推定
Ⅰ 確率分布
Ⅱ 正規分布と確率
Ⅲ 母集団と標本,推定
Ⅳ 標本誤差
Ⅴ 点推定・区間推定
Ⅵ 母平均の区間推定
Ⅶ 母分散未知のときの区間推定
Ⅷ 母比率の区間推定
column 06 正規分布における確率の求め方
column 07 国勢調査とコンピュータ
chapter 10 統計的検定
Ⅰ 統計的仮説検定の考え方と検定の手順
Ⅱ 統計的仮説検定の例(母平均の検定)
Ⅲ 第1種の過誤と第2種の過誤
Ⅳ 代表的な検定の例
chapter 11 相関と回帰
Ⅰ 相関係数
Ⅱ 回帰分析
chapter 12 分析方法の選択
Ⅰ 群間比較
Ⅱ 2変数の関連
Ⅲ 影響
column 08 統計学と機械学習の違い
chapter 13 論文の基本構成と執筆方法
Ⅰ 研究成果を公表する意義
Ⅱ 学術論文の書き方
Ⅲ 引用義務と引用の方法
column 09 質の高い研究を行ううえで必要なスキルとは
付録 標準正規分布表
索引