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救急超音波診療ガイド[Web動画付]

救急超音波診療ガイド[Web動画付]
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筆頭著者 一般社団法人 日本救急医学会 (監修)

その他の著者等 日本救急医学会Point-of-Care超音波推進委員会 編集

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-65346-6

電子版発売日 2024年1月15日

ページ数 392

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-05346-4

印刷版発行年月 2023年11月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260653466

書籍・雑誌概要

本邦初 日本救急医学会監修による救急超音波診療テキスト
 
 「日本救急医学会救急point-of-care超音波診療指針」に準拠した救急超音波診療テキスト。指針をもとに実践的な内容を解説し、上級者向けのPOCUSや、知識として知っておくべきことについても適宜言及。手技や病態・疾患に関する画像・動画を豊富に盛り込み、独学でも知識と技術の習得に役立つ内容とした。救急科専門医・専攻医だけでなく、研修医や急性期診療に従事する医師の手引きとして活用できる1冊。

目次

[主]:主要項目 [付]:付加項目
「日本救急医学会 救急point-of-care超音波診療指針」に設定の到達目標.詳細は「救急超音波診療の到達目標」の項参照.

第1章 総論
 1 救急超音波診療について
   1 歴史
   2 POCUSの概要
   3 本邦における救急超音波診療の発展に向けて
 2 救急超音波診療の到達目標
   1 救急科専門医の到達目標
   2 海外のガイドライン
 3 救急超音波教育
   1 救急診療におけるon-the-job training
   2 講習会
   3 遠隔ハンズオン教育

第2章 超音波検査の基礎
 1 音響工学 [主]
   1 音響工学を学ぶ意義
   2 Bモード画像の成り立ちと音響インピーダンス
   3 画像調整とパラメータ
   4 今後への提案
 2 プローブの取り扱いと画像表示 [主]
   1 プローブの選択
   2 画像表示の取り決め
   3 オリエンテーション
   4 プローブ操作法
   5 プローブの保守・管理
 3 装置本体の取り扱いとBモード画像の適正化 [主]
   1 モードの選択
   2 プリセットの選択
   3 深度・ゲイン・フォーカス・STCの調整
   4 空間コンパウンドイメージング
   5 フリーズ,シネ操作,静止画保存,動画保存
   6 超音波診断装置の保守・管理
 4 ドプラ法
   1 POCUSにおける位置づけ
   2 カラーフローマッピング法(カラードプラ法)
   3 パルスドプラ法
   4 連続波ドプラ法
 5 アーチファクト [主]
   1 音響陰影
   2 後方エコー増強
   3 多重反射
   4 ミラーイメージ
   5 スライス幅によるアーチファクト
   6 twinkling artifact
 6 超音波検査と医療安全 [主]
   1 超音波の生体作用と安全性
   2 超音波出力の強さとALARAの原則
   3 感染対策
   4 他の合併症・検査時の注意点

第3章 領域別活用
 1 気道 [主][付]
   1 正常解剖と画像描出
   2 気管挿管の確認
   3 輪状甲状靱帯の同定・切開
 2 頸動脈
   1 対象患者
   2 検査環境
   3 検査体位
   4 超音波診断装置の選択
   5 プローブ(探触子)の選択
   6 条件設定
   7 検査手順
   8 頸動脈超音波検査で判断したい代表的疾患
 3 肺・胸郭 [主][付]
   1 正常解剖と画像描出
   2 気胸
   3 心原性・非心原性肺水腫
   4 肺炎,無気肺
   5 胸水,血胸,胸腔穿刺
   6 横隔膜
   7 肋骨・胸骨骨折
 4 心臓
 (1) basic FoCUS [主]
   1 正常解剖と画像描出
   2 左室収縮能
   3 右室拡大(肺血栓塞栓症)
   4 心膜液(タンポナーデ),心膜穿刺
   5 下大静脈
   6 心腔内腫瘤(血栓,疣腫,腫瘍)
   7 慢性変化(心房・心室拡大,壁肥厚)
 (2) advanced FoCUS
  ① 弁逆流と弁狭窄の評価
   1 大動脈弁逆流(AR)
   2 大動脈弁狭窄(AS)
   3 僧帽弁逆流(MR)
   4 僧帽弁狭窄(MS)
   5 三尖弁逆流(TR)
   6 今後に向けて
  ② 急性冠症候群の評価
   1 急性冠症候群とは
   2 ガイドラインにおける心エコー図検査の位置づけ
   3 冠動脈の灌流領域と壁運動異常評価の基準
   4 壁運動異常を見逃さないために──解釈のポイントと検査のピットフォール
   5 急性冠症候群の急性期診断フロー──FoCUSによる専門医との効果的連携
   6 急性期合併症,併存症の診断(心不全,機械的合併症,右室梗塞)
   7 治療効果の判定に心エコー図検査を活用する
 5 大動脈 [主][付]
   1 正常解剖と画像描出
   2 腹部大動脈瘤・破裂
   3 急性大動脈解離(胸部)
 6 消化器・腹腔内液体貯留 [主][付]
   1 正常解剖と描出
   2 疾患・病態別,超音波画像の解釈
 7 尿路・男性生殖器 [主][付]
   1 正常解剖と画像描出
   2 尿管結石
   3 尿閉
   4 尿道カテーテル挿入時のガイド
   5 急性陰嚢症(精巣捻転,精巣上体炎)
   6 陰嚢外傷
 8 女性生殖器・周産期 [付]
   1 正常解剖と画像描出
   2 子宮・付属器疾患
   3 正常妊娠,異所性妊娠
   4 周産期救急
   5 産婦人科医との連携
 9 深部静脈 [主]
   1 正常解剖と画像描出
   2 下肢深部静脈血栓症(2部位法による評価,近位下肢全体の評価)
 10 皮膚軟部組織・運動器 [付]
   1 骨折
   2 関節液と関節穿刺
   3 腱・靱帯損傷
   4 皮膚軟部組織感染症,異物
 11 眼球・視神経鞘
   1 正常解剖と画像描出
   2 評価可能な眼科疾患(眼部外傷)
   3 眼外傷
   4 頭蓋内圧亢進
   5 施行時の注意点
 12 神経ブロック・腰椎穿刺 [付]
   1 神経ブロック概論
   2 肩関節:腕神経叢ブロック斜角筋間アプローチ
   3 前腕~手:腕神経叢ブロック腋窩アプローチ
   4 手~手指:wrist block
   5 股関節・大腿骨:大腿神経ブロック
   6 下腿:坐骨神経ブロック膝窩アプローチ
   7 多発肋骨骨折:前鋸筋膜面ブロック
   8 腰椎穿刺
 13 血管穿刺 [主]
   1 中心静脈穿刺〔内頸静脈,鎖骨下(腋窩)静脈,大腿静脈〕
   2 末梢静脈穿刺(末梢静脈挿入中心静脈カテーテル挿入,末梢静脈路確保)
   3 動脈穿刺
   4 REBOA,ECMO
 14 小児領域 [付]
   1 海外のコンセンサスと日本の現状
   2 成人との相違点
   3 消化器
   4 泌尿器
   5 皮膚軟部組織・運動器

第4章 症候別・領域横断的活用
 1 FAST・EFAST [主]
   1 外傷診療とPOCUS
   2 FAST
   3 EFAST
   4 FASTの実践的活用
 2 ショックと呼吸困難(ABCアプローチ) [主]
   1 ABCアプローチについて
   2 ショック
   3 呼吸困難
 3 急性腹症
   1 急性腹症におけるPOCUSの役割
   2 急性腹症診療におけるPOCUSの活用方法
   3 妊婦の急性腹症
 4 心停止 [主]
   1 心停止時に超音波検査で評価すべき病態
   2 心停止時の超音波プロトコル
 5 新型コロナウイルス感染症
   1 COVID-19肺炎における肺超音波検査
   2 COVID-19肺炎管理における肺超音波検査
   3 臨床での肺超音波検査の活用
   4 心血管合併症評価のためのFoCUS
   5 DVT超音波検査
   6 感染対策を意識したPOCUS
   7 超音波診断装置の感染対策
 6 rapid response system
   1 RRSにおけるPOCUSの活用法
 7 病院前救急
   1 病院前における超音波検査
   2 遠隔診療
 8 災害医療
   1 災害医療における超音波検査の位置づけ
   2 災害の種類による超音波診断装置活躍の場
   3 災害の時相と活動場所からみた超音波診断装置活躍の場
   4 災害医療における超音波検査のこれから

第5章 救急超音波診療と連携
 1 救急外来と集中治療室の連携
   1 想定される連携場面
   2 救急外来,ICUにおけるPOCUS診断,診断精度
   3 救急外来から,ICU,各診療科への連携
   4 POCUSを用いたモニタリング
 2 救急外来と手術室の連携
   1 周術期超音波
   2 救急医と麻酔科医,手術を行う各診療科との連携
   3 救急外来で取得した超音波所見を手術室で活かすために
   4 手術室は画像の目慣らしの場として活用する
   5 救急外来と手術室の連携の実際
 3 救急外来と超音波検査部門との連携
   1 超音波検査と資格認定
   2 救急外来と超音波検査部門との連携例
   3 展望
 4 看護師が行う救急集中治療領域の超音波検査
   1 看護師が行う救急集中治療領域の超音波検査の研究成果
   2 看護師がPOCUSを学び,実践していくには

索引