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PGT-A/PGT-SR実践ハンドブック
筆頭著者 京野 廣一 (他編)
その他の著者等 遠藤 俊明/笠島 道子
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64243-9
電子版発売日 2020年6月1日
ページ数 244
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04243-7
印刷版発行年月 2020年4月
書籍・雑誌概要
いよいよ実臨床でも始まる新たな着床前診断-PGT A/PGT SRについて、実際に役立つように分かりやすく解説。生殖医療に携わる産婦人科医師、胚培養士、看護師、臨床検査技師、臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーなどの入門書として、また患者さんへの説明資料としても役立てて頂くことを願って。
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目次
A 総論:PGT-A/PGT-SRにあたって,まず知っておくべきこと
1 PGT-A/PGT-SRに必要な遺伝の基礎知識
―減数分裂から腕間逆位まで
I なぜ反復着床不全症例にPGT-Aが必要なのか
II 染色体の均衡型構造異常に対してPGT-SRを考慮した夫婦に対する
遺伝カウンセリング(GC)について
2 着床前遺伝学的検査でわかること
I PGTの種類
II 最後に
3 PGT-A/PGT-SRを始めるにあたって
I 日本の生殖補助医療(ART)の現状とPGT-A/PGT-SRの必要性・基礎知識
II 医療機関でPGT-A/PGT-SRを受ける流れ:患者への説明から移植・妊娠管理
B 技術編:生検から解析の実際
4 胚盤胞におけるTE生検・チュービングのプロトコールと実際
I 透明帯開口とバイオプシーのタイミング
II 材料および機器類
III バイオプシー用ディッシュ作製
IV マイクロピペットのセッティング
V バイオプシー方法と実際
VI バイオプシー細胞洗浄用ディッシュ作製
VII バイオプシー細胞の洗浄とチュービングの実際
VIII バイオプシー後の胚凍結のタイミング
IX 再バイオプシー
X バイオプシー後の細胞片に変性細胞やフラグメントが含まれる場合
XI バイオプシー検体の凍結保存
XII ARTによる異数性,モザイクの要因(ラボ側から)
5 検体の取り扱い―搬送から解析の実際まで
I 検体輸送の管理・注意点について
II 解析手法
III 測定原理とデータの見方
IV おわりに
C 臨床編:事前説明から臨床の実際
6 患者への説明(遺伝カウンセリングとして)
I 実施前の説明
II 検査報告書の解釈と移植胚盤胞の選択
III モザイク胚の取り扱いを考える
IV 最後に患者さんに把握しておいてほしいこと
7 TTLB短縮のための卵巣刺激法
I shortening time to live birth(STTLB)の重要性が増している
II shortening time to live birth(STTLB)実現のために
III 採卵数と妊娠率の関係
IV 排卵誘発方法選択の実際
V 最後に
8 ART laboの高い技術とPGT
I piezo ICSI,紡錘体の確認とその位置参照,IMSIによる厳密な精子選別
II 培養システムの改善(TLC観察と培養液の比較検討)
III TLCを用いて最適なタイミングでの胚盤胞の栄養外胚葉生検
IV ガラス化低温保存,融解ステップ
V どの胚をbiopsyするかの選別(胚盤胞に達した胚すべてを
細胞生検すべきではなく,患者の希望やその他の状況から選別すべき)
VI まとめ
9 PGT-A/PGT-SRで正倍数体獲得後,より生産率を高める着床検査
I 子宮内の検査
II その他の検査
10 出生前診断
I スクリーニング検査(非確定検査)
II 遺伝学的診断検査(確定検査)
III TE・ICMと絨毛・胎児・羊水との関係
IV TE生検によるPGT-A/PGT-SRでモザイクが出た場合
V PGT-A/PGT-SRモザイク例における羊水細胞での遺伝学的検査法
VI 筆者の施設におけるPGT-A/PGT-SR施行された例の取り扱い
11 着床前診断後のフォローアップと出生児の長期予後
I ART で出生した児の健康・発育調査
II PGTの臨床統計
III 今後の展望
IV まとめ
D トピックス
12 わが国/世界のARTにおけるPGT-A/PGT-SRの現状
I PGDの誕生と世界の現状
II PGDからPGT-A/PGT-SRへの発展:世界の現状
III 世界のPGT-Aの現状の総括
IV PGSの日本の現状
V PGT-Aパイロット試験の具体的内容
(正式名称:日本産科婦人科学会PGT-A特別臨床研究)
VI PGT-Aパイロット試験結果
VII 日本産科婦人科学会PGT-A特別臨床研究
VIII 検査結果の判定と報告
IX おわりに
13 niPGT-Aの可能性
I 胚の染色体(遺伝子)検査方法の変遷─FISHからNGSへ,細胞から培養液へ
II 胚盤胞の栄養外胚葉を用いたPGT-A(侵襲的PGT-A)
III 非侵襲的PGT-A
IV niPGT-Aの可能性
Q&A
1 PGT-Aを実施後,NIPTは必要ですか? 羊水検査は必要ですか?
2 PGT-Aを実施した場合,モザイク胚の割合はどのくらい?
どのように対応しますか? 優先順位は?
3 倍数体の場合は通常のNGSでみつかりますか?
4 PGT-Aで正倍数体(euploid)を移植したときの臨床的妊娠率・生産率は?
流産した場合,絨毛検査をする意味はありますか?
5 PGT-Aを実施することで,本来移植可能な胚まで廃棄することもありますか?
6 PGT-Aが有効な年齢は何歳から何歳まででしょうか?
7 PGT-SRの方法とPGT-Aの方法は違いますか?
8 PGT-SRはご夫婦の血液の染色体検査でどちらかに転座を認めた
場合にするのですか? 絨毛検査で異常がでたとき,する意味はありますか?
9 絨毛検査やPGT-Aをして,異常があっても治療できないと聞きます.
実施する意味はどのくらいありますか? 将来,ゲノム編集は有効ですか?
10 卵巣予備能力が低く,なかなか胚盤胞まで発育しない場合,
どうするのが良いですか?
索引