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がん薬物療法における曝露対策 第2版

がん薬物療法における曝露対策 第2版
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筆頭著者 一般社団法人日本がん看護学会 (監)

その他の著者等 平井 和恵/飯野 京子/神田 清子

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-64181-4

電子版発売日 2020年3月16日

ページ数 184

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-04181-2

印刷版発行年月 2020年2月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260641814

書籍・雑誌概要

薬学的基礎知識にはじまり、抗がん薬の調製・投与、投与後の体液やリネン類の取り扱い、スピル時・曝露時の対応などを看護業務の流れに沿って解説。CSTD(閉鎖式薬物移送システム)やPPE(個人防護具)の選択肢とその特徴をさらに充実、CSTDを用いた局所投与などの新項目も追加。曝露を防ぐための手技やケア方法が写真・イラスト・web動画でひとめで“わかる”。

目次

序章 看護師にとっての曝露対策の重要性および必要性
 A 看護師とがん薬物療法における曝露対策
  1 HDの曝露対策に関する国内の動向
  2 看護職における多様な曝露機会と曝露対策の必要性
   1 患者・看護師にとっての抗がん薬治療の意味
   2 HDの危険性
   3 看護業務における曝露の機会
  3 適切な曝露予防で健康へのリスク低減

第1章 曝露対策の基礎知識
 A がん薬物療法において曝露対策が必要な薬:
     Hazardous Drugs(HD)とは何か
   1 ハイリスク薬
   2 Hazardous Drugs(HD)
 B 医薬品開発と非臨床試験
  1 医薬品開発の流れ
   1 非臨床試験
 C HDの形態別にみたリスク
  1 注射薬
   1 容器の違いによる曝露の危険性
  2 内服薬
   1 剤形の違いによる曝露の危険性
   2 包装による曝露の危険性
 D HDの薬物動態 代謝と排泄
  1 薬物体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)
   1 代謝
   2 排泄
 E HDが医療従事者の健康に及ぼす影響
  1 生物学的影響
  2 健康に及ぼす影響
   1 急性症状
   2 長期的影響
 F 職業性曝露の経路・機会とその対策
  1 HD曝露の経路
   1 経皮吸収による曝露
   2 吸入による曝露
   3 経口摂取による曝露
   4 飛沫による眼からの曝露
   5 針刺し事故による曝露
  2 HD曝露の機会
   1 調製後の運搬と保管時の曝露対策
   2 気化薬剤による曝露の対策
   3 HD取り扱いエリアの管理
   4 薬液飛沫による曝露の対策
   5 針刺し事故による曝露の対策
   6 事故時(HDをこぼした時,破損した時)の曝露対策

第2章 看護師が行うべき曝露対策
 A ヒエラルキーコントロールの考え方
  1 ISOPPの考え
  2 ONSの考え方
   1 物理的に危険を排除(elimination)
   2 危険の置換(substitution)
   3 危険から人々を隔離(engineering controls)
   4 組織管理的コントロール(administrative controls)
   5 個人防護具(PPE)
 B 安全のための環境整備・物品 ①生物学的安全キャビネット
  1 生物学的安全キャビネット
   1 エンジニアリング・コントロールの1つ
   2 安全キャビネットの種類
   3 適切な手技での調製は必須
  2 抗がん薬調製ロボット
 C 安全のための環境整備・物品 ②閉鎖式薬物移送システム(CSTD)
   1 調製用のCSTD
   2 投与用のCSTD
   調製・投与用 ChemoClave® 株式会社パルメディカル,ニプロ株式会社
   調製・投与用 ケモセーフ® テルモ株式会社
   調製・投与用 ネオシールド 株式会社ジェイ・エム・エス
   調製・投与用 BDファシールシステム
             日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
   調製・投与用 エクアシールド 株式会社トーショー
   投与専用 Safe AccessクローズドC 日本コヴィディエン株式会社
   調製専用 ユニテクト 大和製罐株式会社,ニプロ株式会社
   3 CSTDを用いた局所投与
   4 参考―CSTDの導入にあたって
 D 安全のための環境整備・物品 ③個人防護具(PPE)
  1 適切なPPEの選択と使い方
   1 手袋
   2 呼吸器防護具
   3 眼・顔面防護具
  2 適切なPPEの着脱と廃棄の方法
   1 適切なPPEの着用の仕方
   2 適切なPPEのはずし方
 E 看護師側と患者側の準備状況
   1 看護師側の準備
   2 患者側の準備
 F 病院/クリニックにおける曝露対策 ①調製/調剤
  1 注射薬
   1 環境の整備・物品
   2 個人防護具(PPE)の装着
   3 手技
  2 経口薬
   1 環境の整備
   2 PPEの装着
   3 簡易懸濁法
 G 病院/クリニックにおける曝露対策 ②運搬・保管
  1 運搬
   1 組織としての運搬に関する管理
   2 運搬担当者の注意事項
  2 保管
 H 病院/クリニックにおける曝露対策 ③投与管理
  1 静脈内投与
   1 準備〔個人防護具(PPE),物品〕
   2 投与
  2 経口投与
   1 患者指導内容
   2 患者自身での内服が困難で,介助を要する場合
   3 後片付け
  3 経管注入
   1 準備(PPE,物品)
   2 注入~廃棄
  4 局所投与
   1 準備(PPE,物品)~廃棄
 I 病院/クリニックにおける曝露対策 ④廃棄
   1 組織としての廃棄に関する管理
   2 医療従事者個々人の廃棄行動
 J 病院/クリニックにおける曝露対策 
     ⑤患者の排泄物・体液/リネン類の取り扱い
  1 曝露対策の必要な期間
   1 投与後最低限48時間が目安
   2 長期間注意すべき薬剤も存在
  2 取り扱い時のPPE
  3 場面ごとの曝露対策
   1 施設内での対策
   2 患者・家族への指導
 K 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑥スピル時(HDがこぼれたとき)
  1 スピルキット
  2 HDがこぼれたときの対処
   1 HDのこぼれに遭遇したら
   2 スピルキットが到着したら
   3 こぼれ処理
   4 PPEの除去,後片付け
   5 通常清掃の依頼
 L 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑦曝露時
  1 曝露直後の対応
  2 曝露後数日間の対応
 M 在宅における曝露対策
  1 インフューザーポンプの管理
  2 内服管理
  3 排泄時の注意
  4 洗濯物の取り扱い
  5 その他
 N 曝露のモニタリング
   1 環境モニタリング
   2 生物学的モニタリング
   3 環境の評価指標

付録 がん薬物療法の調製時および投与管理時の曝露対策一覧

索引

COLUMN
 ・ミリ,ナノ,ピコについて─HDを1滴こぼしたら
 ・調製に伴うエアロゾルとは
 ・バイアルの調製に使用するシリンジと注射針について
 ・コメットアッセイ法
 ・労働災害事例
 ・クラス100とは?
 ・CSTD
 ・小児への投与時の問題点とクローズドCの活用
 ・ASTM規格
 ・コアリング発生の要因
 ・ジッパー付きプラスチックバッグ

経験談紹介
 ・その① 投与CSTD導入までのプロセス
 ・その② 投与CSTD導入後のプロセス
        (すべての抗がん薬に投与CSTDを導入した施設)
 ・投与時の長袖ガウン導入後のプロセス

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