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健康行動理論による研究と実践

健康行動理論による研究と実践
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筆頭著者 一般社団法人 日本健康教育学会 (編)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63635-3

電子版発売日 2019年7月15日

ページ数 288

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-03635-1

印刷版発行年月 2019年6月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260636353

書籍・雑誌概要

「健康日本21(第二次)」で取り上げられている生活習慣・社会環境の改善の研究・実践に活用できる、健康教育・ヘルスプロモーションの理論・モデルを、日本国内の事例とともにコンパクトに紹介する。さまざまな理論が、個人内、個人間、集団レベルに分けて歴史的な変遷をもとにわかりやすく整理されている、初学者や実務者必携のハンドブック。

目次

序章 健康行動理論とは
  A 健康行動理論とは?
  B 健康行動理論と健康教育・ヘルスプロモーション
  C 本書の概要

第1部 健康行動理論の基盤
 第1章 健康行動理論の変遷
  A 浅い歴史,深い課題
   1 健康行動理論が扱う課題の歴史
   2 浅い歴史を支える理論
  B 健康行動理論における基本用語の定義と解釈
   1 パラダイム
   2 概念,コンストラクト,変数
   3 原則
   4 理論
   5 モデル
  C 健康行動概念・理論・モデルの系統図
   1 系統図づくりの材料
   2 系統図の特徴
   3 個人レベルの概念・理論・モデル
   4 個人間レベルの概念・理論・モデル
   5 集団レベルの理論・モデル・フレームワーク
   6 系統図の効用と限界
  D 理論の発展事例
   1 失敗があればこそ
   2 態度と行動をつなぐ糸
   3 集団レベルの理論・モデル・フレームワーク批判
 第2章 個人レベルの理論・モデル
  A 個人レベルの理論とは
  B KAPモデル
   1 基本的考え方
   2 KAPモデルの活用例
   3 KAPモデルの限界
  C ヘルスビリーフモデル
   1 基本的考え方・モデルの概要
   2 モデルの提案と進化
   3 各コンストラクトの詳細
   4 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用例
   5 モデルの限界
  D 合理的行動理論・計画的行動理論・統合的行動モデル
   1 基本的考え方・モデルの概要
   2 モデルの変遷
   3 TRAとTPBの詳細
   4 IBMの詳細
   5 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用
   6 モデルの限界
  E トランスセオレティカルモデル
   1 基本的考え方・モデルの概要
   2 モデルの変遷
   3 ステージの詳細
   4 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用例
   5 モデルの限界
  F 予防行動採用モデル
   1 基本的考え方・モデルの概要
   2 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用例
  G 個人レベルの理論・モデルに関する基本的概念
   1 自己効力感
   2 ヘルスリテラシー
   3 恐怖アピール
   4 文化資本/ソーシャルクラス
   5 他の関連理論
  H 個人レベルの理論の限界と適応
 第3章 個人間レベルの理論・モデル
  A 個人間レベルの理論・モデルとは
   1 個人レベルから個人間レベルの理論・モデルへ
   2 本章で扱う個人間レベルの理論・モデル
  B 社会的認知理論
   1 社会的認知理論の背景
   2 社会的認知理論の諸要素
  C ストレスと健康への力に関する理論とその文脈
   1 ストレスと健康への力の考え方
   2 ストレス理論の歴史的変遷
   3 心理社会的ストレッサーの諸相
   4 ストレスと対処のトランザクショナルモデル
   5 対処戦略
   6 ストレスと疾患―ストレスプロセスの統合モデル
   7 健康生成論とその背景
   8 健康生成モデルと首尾一貫感覚(SOC)
   9 環境とコントロールに関する理論
   10 外傷後成長・逆境下成長・ストレス関連成長
  D 社会関係に関する理論とその文脈
   1 社会関係と健康の研究の系譜
   2 社会関係に関するコンストラクトの整理
   3 ソーシャルサポート
   4 社会関係の評価
   5 ソーシャルサポートと健康との関係に関する理論・モデル
   6 ICTとソーシャルサポート
  E 健康とコミュニケーションに関する理論とその文脈
   1 患者―医療者関係の理論とその変遷
   2 医療コミュニケーションに関する課題
   3 セルフヘルプグループとピアサポート
   4 対人関係ヘルスコミュニケーションとアウトカムの間の緩和因子
  F 個人間レベルの理論から集団レベルの理論へ
 第4章 集団レベルの理論・モデル
  A 集団レベルの理論・モデルとは
   1 コミュニティ
   2 多様なレベルのアプローチ
  B コミュニティオーガニゼーションとコミュニティビルディング
   1 コミュニティエンゲージメント
   2 コミュニティエンゲージメント研究の変遷
   3 連合とパートナーシップ
   4 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用
   5 CBPRとCFIRの限界
  C イノベーション普及理論
   1 イノベーション普及理論の概要
   2 適応の過程
   3 健康教育・ヘルスプロモーションへの適用
   4 限界
  D 計画モデル
   1 介入の計画
   2 PRECEDE-PROCEEDモデル
   3 ソーシャルマーケティング
  E ヘルスコミュニケーション
   1 ヘルスコミュニケーションの概要
   2 変遷
   3 健康教育・ヘルスプロモーションへの応用―マスコミュニケーション理論
  F 集団レベルの理論・モデルの限界と課題
   1 どのモデルを使うか?
   2 限界を規定する要因
   3 限界を克服するために―ロジックモデルによる合意形成

第2部 健康行動理論の研究と実践
 第5章 個人レベル
  A 計画的行動理論
   1 計画的行動理論研究の特徴
   2 日本における計画的行動理論に関するおもな書籍
   3 日本人を対象とした計画的行動理論を用いた研究
   4 今後の展望
  B トランスセオレティカルモデル
   1 日本におけるトランスセオレティカルモデルの普及と発展
   2 トランスセオレティカルモデルに関する書籍
   3 トランスセオレティカルモデルに関する用語
   4 変容ステージの測定項目
   5 日本人を対象としたトランスセオレティカルモデルを用いた研究
   6 日本人を対象としたトランスセオレティカルモデルを活用した実践
 第6章 個人間レベル
  A 環境とコントロール・健康への力に関する理論
   1 環境とコントロール・健康への力に関する研究
   2 健康生成論とSOCに関する研究と実践
   3 ストレスと成長に関する研究と実践
  B ヘルスコミュニケーション
   1 日本における患者-医療者関係とコミュニケーションの変化
   2 患者-医療者関係とコミュニケーションの評価
   3 関係性,コミュニケーションに影響を与える患者,医師の特性
   4 コミュニケーションのもつ影響
   5 教育・介入の試み
   6 日本における医療コミュニケーション研究の課題
 第7章 集団レベル
  A コミュニティ組織とコミュニティビルディング
   1 コミュニティビルディングの概念
   2 日本における健康に関連するコミュニティ組織の発展
   3 健康に関連するコミュニティ組織の役割
   4 コミュニティ組織のかかえる課題とコミュニティビルディングの可能性
   5 アクションリサーチ(実践型研究)によるコミュニティビルディング
   6 コミュニティビルディングの実践例
   7 コミュニティビルディングを目ざして
   8 今後の研究に向けて
  B ソーシャルマーケティング
   1 ソーシャルマーケティングの基本的な概念
   2 ソーシャルマーケティングの活用事例
   3 防煙・禁煙キャンペーンでのソーシャルマーケティングの実践例
 第8章 多様な介入レベル
  A ヘルスリテラシー
   1 ヘルスリテラシーの歴史
   2 日本におけるヘルスリテラシー研究
  B 行動経済学
   1 行動変容は重要,しかし……
   2 行動経済学とは
   3 二重過程理論
   4 ヒューリスティックの具体例
   5 健康行動の変容に対する行動経済学への期待

索引

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