書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ
がんのリハビリテーション 第1版
本文を見る
  • 有料閲覧
≪標準理学療法学・作業療法学・言語聴覚障害学 別巻≫

筆頭著者 辻 哲也 (編集)

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室・准教授

その他の著者等 高倉保幸 編集協力/髙島千敬 編集協力/安藤牧子 編集協力/篠田裕介 執筆/黒岩澄志 執筆/大澤彩 執筆/田尻寿子 執筆/井上順一朗 執筆/大森まいこ 執筆/國澤洋介 執筆/宮越浩一 執筆/飯野由恵 執筆/佐藤恵子 執筆/小川佳宏 執筆/島﨑寛将 執筆/岡村仁 執筆

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63440-3

電子版発売日 2025年3月21日

ページ数 272

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-03440-1

印刷版発行年月 2018年4月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260634403

書籍・雑誌概要

がん患者の増加に伴い、身体機能の維持や改善に欠かすことができないリハビリテーションの必要性が認識されているなか、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の果たす役割は益々大きなものとなっている。本テキストは、養成施設における「がんのリハビリテーション」の授業での使用はもとより、基礎から周術期リハ、合併症、リスク管理、緩和ケアに至るまでをまとめた入門書として、療法士をはじめとした多職種チームの日々の診療に役立つ内容となっている。

目次

第1章 がんのリハビリテーション概論
 1 がんの基礎知識
  (1)がん=悪性腫瘍とは何か
  (2)がんの治療
  (3)がんの疫学
 2 がんのリハビリテーションの基礎知識
  (1)がんと共存する時代へ
  (2)がんのリハビリテーションの目的と定義
  (3)わが国におけるがんのリハビリテーションの動向
  (4)病期別分類
  (5)対象となる障害
  (6)評価
  (7)がんのリハビリテーション実施のポイント
  (8)がんのリハビリテーションの実際
  (9)リスク管理

第2章 周術期リハビリテーション
 1 開胸開腹術
  (1)開胸開腹術の対象となる疾患・術式
  (2)リハビリテーションの目的
  (3)周術期リハビリテーションの効果
  (4)術後呼吸器合併症の定義,リスクを高める要因
  (5)周術期リハビリテーションの実際
 2 乳がん
  (1)疫学
  (2)リハビリテーションの目的
  (3)治療法
  (4)術後に生じる問題
  (5)術後のリハビリテーションの効果
  (6)周術期リハビリテーションの実際
 3 脳腫瘍
  (1)脳腫瘍による神経脱落症状の発生頻度
  (2)生命予後
  (3)治療
  (4)リハビリテーションの目的
  (5)周術期リハビリテーションの実際
 4 頸部リンパ節郭清術(頭頸部がん)
  (1)術式と対象となる疾患
  (2)術後の症状とリスク管理
  (3)副神経麻痺(僧帽筋麻痺)による肩の症状と機能予後
  (4)術後のリハビリテーションの目的
  (5)リハビリテーションの効果
  (6)リハビリテーションの実際
 5 原発性骨軟部腫瘍・脊髄腫瘍
  (1)疫学
  (2)基本的な治療体系
  (3)リハビリテーションの目的
  (4)手術症例に対するリハビリテーションの実際
  (5)リハビリテーションの効果・エビデンス

第3章 化学療法・放射線療法
 1 化学療法・放射線療法中・後のリハビリテーション
  (1)リハビリテーションのポイント
  (2)化学療法・放射線療法に伴う患者の負担や障害
  (3)リハビリテーションの効果
  (4)有害反応
  (5)血球減少とリスク,対応のポイント
  (6)がん治療に伴い生じる心合併症とその対応
  (7)進行がん患者のリスク管理
  (8)リハビリテーションの実際
 2 造血幹細胞移植前後のリハビリテーション
  (1)移植の対象となる疾患とその治療法
  (2)移植患者に対するリハビリテーションの目的
  (3)移植治療と生じうる機能障害(筋力,運動耐容能など廃用症候群)
  (4)リハビリテーションの効果
  (5)リハビリテーションプログラムの立案(リスク管理)
  (6)リハビリテーションの実際
 3 骨転移
  (1)疫学
  (2)骨転移により生じる問題
  (3)画像評価
  (4)骨関連事象の予測方法
  (5)治療
  (6)リハビリテーションの目的
  (7)リハビリテーションの実際

第4章 摂食嚥下障害,コミュニケーション障害
 1 頭頸部がんの病態と治療
 2 摂食嚥下障害
  (1)摂食嚥下に関与する構造・領域
  (2)周術期の対応(舌がん,食道がん,脳腫瘍)
  (3)頭頸部がんに対する放射線療法中・後の病態
  (4)緩和ケア主体の時期の病態
  (5)評価
  (6)リハビリテーションの実際
 3 頭頸部がん術後の発声障害と構音障害
  (1)発声と構音
  (2)喉頭・下咽頭がんの治療法
  (3)リハビリテーションの目的
  (4)口腔咽頭がん術後の構音障害
 4 高次脳機能障害
  (1)高次脳機能障害を生じる疾患や治療
  (2)リハビリテーションの実際
  (3)失語症の評価・介入

第5章 リンパ浮腫
 1 リンパ浮腫へのアプローチ
  (1)リンパ浮腫とは?
  (2)疫学
  (3)がん治療後の病態
  (4)診断
  (5)予防指導
  (6)リンパ浮腫複合的治療
  (7)まとめ

第6章 緩和ケアが主体となる時期
 1 緩和ケアが主体となる時期のリハビリテーション
  (1)緩和ケアとは
  (2)リハビリテーションのポイント
  (3)症状・病態に合わせたリハビリテーションアプローチ
  (4)在宅支援とリハビリテーション

第7章 心のケアとリハビリテーション
 1 がん患者の精神的負担とコミュニケーションスキル
  (1)留意すべき精神的負担(適応障害,うつ病,せん妄)
  (2)がん医療におけるコミュニケーション

参考図書
Check Sheet
索引

Advanced Study
 ・人工物による乳房再建術
 ・柔軟なリハビリテーション計画の変更
 ・「有害反応」と「副作用」
 ・最大心拍数を予測するGellishの式
 ・1日1万歩の根拠
 ・IPAQ日本版とPASE日本版
 ・造血幹細胞移植における合併症
 ・多職種チームによる介入
 ・気管切開のチューブの種類
 ・嚥下障害に対する手術
 ・間歇的口腔食道経管栄養法
 ・口渇について
 ・せん妄と認知症の違い
 ・リンパ浮腫の手術治療
 ・リハビリテーション前のレスキュー使用

Topics
 ・個別化医療
 ・ICU-AW
 ・ICU-ASD
 ・乳がん検診
 ・介護保険の活用
 ・ERASプロトコル
 ・CRF(がん関連疲労)
 ・がん患者の就労状況
 ・FITT
 ・造血幹細胞移植患者に対するリハビリテーションの介入効果
 ・舌接触補助床(PAP)
 ・胸部食道がん患者に対する頸部屈曲位嚥下の有効性
 ・化学放射線療法中の嚥下リハビリテーション「Pharyngocise」
 ・嗅覚リハビリテーション
 ・ケモブレイン
 ・リンパ浮腫複合的治療料
 ・むくみの原因

書籍・雑誌を共有

ツール

お気に入り登録
書誌情報ダウンロード

関連書籍