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下肢運動器疾患の診かた・考えかた
関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ
筆頭著者 中図 健 (編)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62419-0
電子版発売日 2016年8月29日
ページ数 248
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-02419-8
印刷版発行年月 2016年5月
書籍・雑誌概要
理学療法士・作業療法士が治療を行ううえで、関節機能解剖学および生理学の知識は必須である。本書は、2011年に発刊し好評を博した上肢版と同様、下肢(腰椎/股/膝/足)の代表的疾患により生じる症状を関節機能解剖学的観点および生理学的観点から捉え、各々の臨床症状に応じた疼痛の解釈のしかた、そして可動域改善を得るためのアプローチ方法など、適切な治療を行うためのポイントをわかりやすく解説している。
目次
I.腰椎
A.基本構造
1.脊柱の骨格
2.腰椎・骨盤を構成する骨格
3.腰椎・骨盤帯の基本構造
4.腰椎・骨盤帯を構成する筋群
5.腰椎・骨盤帯のバイオメカニクス
6.腰椎に生じる変性変化
7.馬尾神経
B.おさえておくべき疾患
1.腰椎椎間板ヘルニア
2.腰部脊柱管狭窄症
3.胸腰椎圧迫骨折(高齢者を中心に)
4.腰椎分離症(成長期を中心に)
5.梨状筋症候群
6.骨盤骨折
C.臨床症状の診かた・考えかた
1.初診による臨床症状の捉えかた
2.椎間関節・仙腸関節・筋筋膜性腰痛の診かた
3.腰椎が股関節に与える影響(hip-spine syndrome)
D.治療方法とそのポイント
1.腰椎・骨盤の可動性改善に対するアプローチ
2.骨盤底筋群に対するアプローチ
3.腰椎由来のアライメント不良に対するアプローチ
E.ケーススタディ
1.梨状筋症候群により殿部痛が疑われた症例
2.脊柱管狭窄症により腰痛症状が出現した症例
II.股関節
A.基本構造
1.股関節の骨格
2.股関節の基本構造
3.股関節を構成する筋群
4.股関節のバイオメカニクス
5.股関節に生じる変性変化
B.おさえておくべき疾患
1.股関節唇損傷
2.大腿骨頚部骨折
3.変形性股関節症
C.臨床症状の診かた・考えかた
1.疼痛・可動域制限の解釈
2.股関節が腰椎に与える影響(hip-spine syndrome)
D.治療方法とそのポイント
1.股関節の可動域制限に対するアプローチ
2.股関節由来のアライメント不良に対するアプローチ
E.ケーススタディ
1.変形性股関節症に対する人工股関節全置換術後に内転制限による
荷重困難が問題となった症例
2.大腿骨転子部骨折に対する骨接合術後の股関節内側部痛および
外転筋力低下による荷重困難が問題となった症例
III.膝関節
A.基本構造
1.膝関節を構成する骨格
2.膝関節の基本構造
3.膝関節を構成する筋群
4.膝関節のバイオメカニクス
5.膝関節に生じる変性変化
B.おさえておくべき疾患
1.大腿骨骨幹部骨折
2.膝蓋骨骨折
3.変形性膝関節症
4.鵞足炎
5.腸脛靱帯炎
6.半月板損傷
C.臨床症状の診かた・考えかた
1.可動域制限の責任組織と病態の推察方法
2.荷重ができない原因の推察方法
D.治療方法とそのポイント
1.損傷および炎症組織への対応方法
2.浮腫への対処方法
3.筋攣縮,癒着,短縮組織への対処方法
4.extension lagへの対処方法
E.ケーススタディ
1.骨化性筋炎を起こした大腿骨骨幹部骨折後の症例
2.膝蓋骨骨折に対してtension band wiring法での骨接合術を施行した症例
IV.足関節
A.基本構造
1.足関節を構成する骨格
2.足関節・足部の基本構造
3.足関節を構成する筋群
4.足関節のバイオメカニクス
B.おさえておくべき疾患
1.脛骨骨幹部骨折
2.足関節果部骨折
3.踵骨骨折
4.有痛性足部疾患
5.足根管症候群
6.距骨骨折
C.臨床症状の診かた・考えかた
1.背屈可動域制限の責任組織と病態の推察方法
2.荷重時痛の責任組織と病態の推察方法
D.治療方法とそのポイント
1.浮腫への対処方法
2.有痛性足部疾患に対する足底挿板療法の考えかた
E.ケーススタディ
1.有痛性踵パッドとシンスプリントを合併した症例
2.足関節後方部痛を呈した競泳選手-病態把握におけるエコーの有用性
索引