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非特異的腰痛の運動療法
症状にあわせた実践的アプローチ
筆頭著者 荒木 秀明 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61971-4
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 160
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-01971-2
印刷版発行年月 2014年5月
書籍・雑誌概要
ひと口に「非特異的腰痛」といっても、前屈時の痛みと、後屈時の痛みではメカニズムが異なる。本書は、こうした腰痛のメカニズムを詳細に解説。主に非特異的腰痛を対象に理学療法評価を行い、それぞれの症状に応じた運動療法とホームエクササイズの方法を具体的に述べる。特に運動療法については、豊富なイラストおよび写真でビジュアルに解説。
目次
第1章 今なぜ腰痛が問題なのか?
I 腰痛の実態
1 疫学的観点から
2 腰痛にかかるコスト
3 腰痛の危険因子
II 腰痛治療の戦略
1 腰痛の自然経過
2 これからの腰痛治療
第2章 腰痛を理解する-構造と機能
なぜ,痛いのか?
I 椎間板
1 疼痛発生のメカニズム-神経解剖学的観点から
2 臨床解剖
3 椎間板のバイオメカニクス
II 椎間関節
1 疼痛発生のメカニズム-神経解剖学的観点から
2 臨床解剖
3 椎間関節のバイオメカニクス
III 仙腸関節
1 疼痛発生のメカニズム-神経解剖学的観点から
2 臨床解剖
3 仙腸関節のバイオメカニクス
IV 股関節
1 疼痛発生のメカニズム-神経解剖学的観点から
2 臨床解剖
3 股関節のバイオメカニクス
第3章 腰痛をみわける-診断的トリアージ
I 腰痛の分類
1 腰痛のガイドライン
II 症例提示-red flags signに注意する
1 red flags sign
2 green light
3 yellow flags sign
第4章 非特異的腰痛を評価する-理学療法アプローチ
フローチャートでみる理学療法評価
I 問診
1 一般的な質問
2 病歴に関する特異的質問事項
3 疼痛により長期休職中,または心理的問題が示唆される場合
II 視診
1 前額面の観察
2 矢状面の観察
III 自動運動テスト
1 前屈動作
2 後屈動作
3 側屈動作
4 回旋動作
5 腿上げテスト
IV 疼痛誘発テスト
1 脊柱疼痛誘発テスト
2 仙腸関節疼痛誘発テスト
3 股関節疼痛誘発テスト
V 他動運動テスト
1 腰椎他動運動テスト
2 仙腸関節他動運動テスト
3 股関節他動運動テスト
VI 荷重伝達テスト
1 能動的下肢伸展挙上(ASLR)テスト
2 片脚立位テスト
3 歩行動作観察
第5章 非特異的腰痛の運動療法とホームエクササイズ
I 運動療法をはじめる前に
1 運動療法の目的
2 トレーニングの基本方針
II 運動療法の実際
1 骨盤帯正中化
2 過緊張筋に対するリリース手技
3 積極的安定化運動
III ホームエクササイズの実際
1 自己モビライゼーション
2 自己安定化トレーニング
付録 非特異的腰痛の治療理論の変遷とシステマティック・レビュー
I 脊柱の不安定性とは
1 機能的脊柱単位
2 機能的脊柱単位の不安定性
II 脊柱安定化運動の変遷
1 腹腔内圧理論
2 後部靱帯系理論
3 体幹深層筋制御理論
III 腰痛治療のシステマティック・レビュー
1 運動療法と他治療法との効果の比較
2 運動療法による身体機能と臨床結果間での効果比較
3 特異的安定化運動療法の効果分析
IV 深層筋群に関するエビデンス
1 多裂筋
2 腹横筋
V 表層筋を含めた筋膜系のエビデンス
1 胸腰筋膜(後部斜方向安定化システム)
2 腹部筋膜系(前部斜方向安定化システム)
3 大腿筋膜系(外側方向安定化システム)
VI まとめ
索引