画像診断 41巻10号 (2021年8月発行)

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特集　妊孕性・機能温存のための画像診断―Keep the QOL of Women―

序説竹内　麻由美 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1059-1059

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妊孕性や生殖器の機能を温存する低侵襲治療の発達は，婦人科疾患に罹患した患者のQOL（quality of life）の維持・向上に寄与し，適切な診断や治療方針を決定する上で，画像診断に求められる情報の質や正確さも高まってきている．

婦人科悪性腫瘍に対する妊孕性・機能温存治療の実際西村　正人 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1060-1066

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晩婚化により，妊孕性温存が必要な症例が増えている．早期子宮頸癌では円錐切除や広汎子宮頸部切除が考慮される．筋層浸潤のない類内膜癌Grade 1の子宮体癌に対して黄体ホルモン療法が行われる．卵巣胚細胞腫瘍は妊孕性温存手術が基本であり，上皮性卵巣癌でもⅠ期の一部では妊孕性温存が可能である．

子宮頸癌に対する妊孕性・機能温存治療のための画像診断尾谷　智史 , 木戸　晶 , 山口　建 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1067-1076

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都合により，掲載できません．

子宮体癌に対する妊孕性温存療法のための画像診断藤井　進也 , 椋田　奈保子 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1077-1085

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子宮体癌に対する妊孕性温存療法の画像診断では，筋層浸潤の有無を評価することが重要である．単純MRIよりもダイナミックMRIを併用した方が有用であり，subendometrial enhancement（SEE）は重要な指標となる．その他に卵巣腫瘍の評価も重要であり，拡散強調像で結節状の高信号域が認められた場合には考慮する必要がある．

子宮筋腫に対する低侵襲治療の適応と効果判定のための画像診断市川　新太郎 , 大森　真紀子 , 荒木　拓次 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1086-1096

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子宮筋腫に対する低侵襲治療として，子宮動脈塞栓術や腹腔鏡下子宮筋腫核出術，子宮鏡下筋腫摘出術があり，実施施設が増えてきている．これらの適応や治療前画像で評価すべき点を知っておくことで，治療法の選択や合併症の予測につながるレポートを作成することができ，臨床に寄与することが可能となる．

子宮温存のための子宮筋層病変の鑑別診断國近　瑛樹 , 高濱　潤子 , 岡田　博司 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1097-1106

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妊娠可能年齢に好発し，また妊孕性温存が可能かどうか判断に迫られる可能性がある代表的疾患について，日常的に認める良性疾患から鑑別が必要な稀な腫瘍までの画像所見を述べる．しかし，鑑別が難しい症例も多く，所見作成時には診断名が一人歩きしないように配慮し，時に臨床医と直接意見交換することが重要である．

妊孕性・機能温存が可能な卵巣腫瘍の病理診断柳井　広之 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1107-1113

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卵巣腫瘍のうち妊孕性・機能温存治療の対象となるものは意外に幅広い．その一方で，それらの腫瘍と組織像が類似しているが妊孕性・機能温存治療が許容されない腫瘍があり，確実に鑑別しなければならない．年齢，身体所見，検査データ，既往歴などの患者情報と免疫染色の所見も参考にして鑑別診断を進めていく必要がある．

卵巣腫瘤に対する妊孕性温存治療のための画像診断北井　里実 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1115-1130

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都合により，掲載できません．

妊孕性・機能温存治療のためのadvanced MR techniques 竹内　麻由美 , 松崎　健司 , 原田　雅史 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1131-1138

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腫瘍の正確なサイズや進展範囲の評価に有用な高精細画像（reduced FOV DWI，3D-T1強調像/T2強調像），良悪性の鑑別や組織型の推定に有用なシーケンス（ダイナミックMRIによる血流評価，高b値computed DWIによる拡散低下域の描出，磁化率強調シーケンスによる出血の検出，MR spectroscopyによる代謝物の評価）など，妊孕性・機能温存治療の適応決定に有用と考えられるadvanced MR techniquesについて概説する．

すとらびすむす

めぐり合わせ谷川　昇 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1055-1055

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3年前に日本医学放射線学会秋季臨床大会開催の打診があった．

画像診断と病理

混合性胚細胞腫瘍菅井　康大 , 鹿戸　将史 , 清野　学 , 樺澤　崇允 , 大江　倫太郎 , 二口　充 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1056-1057

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30歳台，女性．検診で卵巣腫大を指摘され，卵巣腫瘍が疑われたため当院を紹介受診した．

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

消化管のCTとMRI 岡田　吉隆 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1144-1146

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癒着性腸閉塞のCT：保存的治療の転帰の予測

直腸癌のMRI：粘膜下層に注目したT0〜T1とT2の鑑別

Dual-energy CTを用いたradiomicsによる胃癌リンパ節転移のリスク予測

CASE OF THE MONTH

Case of September 小池　将隆 , 喜馬　真希 , 後藤　眞理子 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1147-1147

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■ 症例

40歳台，女性．主訴：左乳房腫瘤．現病歴：3年前に他院で右乳癌治療後．1年前まで他院でフォローされていた．転居に伴い当院へ紹介．当院初診時に左乳房腫瘤を指摘された．

The Key to Case of July 金山　大成 , 赤澤　健太郎 , 山田　惠 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1148-1150

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■ 症例

0歳5か月，男児．主訴：嘔吐．

General Radiology診断演習

神出鬼没井上　明星 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1151-1153

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第12胸椎圧迫骨折のため入院中．嘔吐が続いていた．9か月前のCT（非提示）では食道裂孔ヘルニアがみられたが，胃に腫瘤を認めなかった．

他科のエキスパートにお尋ねします−ここを教えていただけますか？

肝臓編山下　竜也 , 小林　聡 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1154-1156

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Q 非アルコール性脂肪性肝疾患とはどのような病気なのでしょうか？

Q NAFLDの中からどのようにしてNASHをみつけ出すのでしょうか？

Q 偶発的に脂肪肝をみつけた際の取り扱いについて教えてください.

AI画像診断は，いま

AI の認証を取得するための方法と課題大塚　裕次朗 , 中村　優介 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1157-1159

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●未承認AIでも臨床利用できる方法がある．

●AIは本質的には認証基準範囲内に収まるはずだが，機能面において承認の必要がある場合もありうる．

投稿症例

腎盂へ鋳型状に進展した腎粘液管状紡錘細胞癌の1例寺田　理沙子 , 安部　能崇 , 後藤　修平 , 八木橋　祐亮 , 野口　哲哉 , 森木　利昭 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1160-1164

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粘液管状紡錘細胞癌（mucinous tubular and spindle cell carcinoma；MTSCC）は，2004年のWHO分類で新たに提唱された腎細胞癌の組織亜型である．今回，我々は，腎実質から腎盂にかけて鋳型状に進展したMTSCCの1例を経験した．その画像所見について文献的考察を加えて報告する．

Refresher Course

COVID 脳症森谷　聡男 , 黒川　遼 , 黒川　真理子 , 馬場　亮 , 太田　義明 , 永縄　将太郎 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1165-1171

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COVID脳症は多岐にわたり，成人では脳梗塞，脳出血から白質脳症，静脈洞血栓症，脳炎，嗅神経病変，急性（出血性）壊死性脳症，可逆性後頭葉白質脳症（PRES），脱髄性病変，視神経炎，脊髄炎，小児では可逆性脳梁病変，急性散在性脳脊髄炎（ADEM）様変化，MIS-Cなどの報告がある．その病態，メカニズムは複雑であり，未知の部分も多く，画像診断医が果たす役割は大きい．

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目次 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1053-1053

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英文目次 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1054-1054

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編集顧問・編集委員 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1058-1058

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写真一覧 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1139-1139

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KEY画像 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1140-1141

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Information 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1143-1143

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BOOK REVIEW 杉村　和朗 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1174-1174

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投稿規定 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1175-1175

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Back Numbers 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1176-1177

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奥付 41巻10号 , 2021年8月 , pp.1178-1178

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基本情報

画像診断
41巻10号
(2021年8月発行)

電子版ISSN：2432-1281 印刷版ISSN：0285-0524 Gakken

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