Clinical Engineering 30巻2号 (2019年1月)

特集 高気圧酸素治療の再確認と創意工夫

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高気圧酸素治療(HBO)は,高圧下での酸素吸入により適応疾患患者の病態改善を図る治療である.患者や治療上の安全を確保し,さらに病態を改善させるには,その物理的作用を理解することが必須である.本稿では,HBOの物理的作用とその展開応用について解説する.

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2018年4月の診療報酬点数の改定において,保険診療における高気圧酸素治療の適応疾患の一部見直しが行われた.(一社)日本高気圧環境・潜水医学会や,国際的にはUHMSやECHMがエビデンスに基づく適応疾患を発表している.本稿では,国内外の適応疾患の現状と今後の方向性について概論する.

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本邦の医学教育において高気圧酸素治療(HBO)がとりあげられることは皆無に近いため,医師の認識は非常に低く,(一社)高気圧環境・潜水医学会の専門医を中心に啓発を行ってきた.しかし,実際に治療に携わる臨床工学技士の協力の下,さらなる啓発を必要と考えており,本稿ではHBOの今後の展望について報告する.

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高気圧酸素治療(HBO)装置を操作するに当たっては,各関連団体から出されている安全に対する規定1)~3)や装置の添付文書をはじめ,取扱説明書,操作手順書,運転操作マニュアルを遵守することは最低限の条件である.本稿では,患者1人を収容して治療を行う第1種装置について,操作担当者の役割と安全運用について述べる.

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第2種高気圧酸素治療装置を使用する高気圧酸素治療を安全に施行するために必要な我々臨床工学技士の役割は,治療前後の点検や操作技術の習得はもとより,医療機器特性の把握や患者管理など多岐にわたる.本稿では,当院での合併症対策や重症患者への治療,安全への取り組みを例に,臨床工学技士の役割について述べる.

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高気圧酸素治療(HBO)を安全に行うには,適応を判断し,リスクマネジメントを行い,患者および患者家族などの理解と協力を得ることが必要となる.また,施行するスタッフの知識・技術の標準化を図ることにより,質の高い医療を提供することができると考える.

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当院のマニュアルの基礎は学会の安全基準であり,高気圧酸素治療の安全を確保するためには安全基準の遵守が必須である.過去の事故は,安全意識の希薄から安全基準の遵守を怠り発生している.操作者は安全基準を遵守し,気を引き締めて治療に臨まなくてはならない.

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平成30年度の診療報酬改定により,高気圧酸素治療領域は変革期を迎えた.本稿では,第1種装置設置施設の立場から,高気圧酸素治療の未来を見据え,どのような人材育成を行うべきかの判断について考察する.

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第2種高気圧酸素治療装置は,同時に多人数の患者を治療するほか,重症度の高い患者の場合には医療スタッフが同時に入室して治療することも可能である.高気圧酸素治療(HBO)では,臨床工学技士の業務は装置操作が基本であるが,患者に治療内容について説明したり,危険な物品は持ち込み禁止であることなどを理解してもらうための対応も必要である.そのため,HBOを担当する者は,治療の特徴を理解したうえで業務に取り組む姿勢が大切になる.また,学生や新入職員の教育では,治療の安全が第一であることを伝え,起こり得るトラブルを想定させながら行うことが必須となる.

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高気圧酸素治療では,装置内の圧力を2.0~2.8 ATAまで加圧する.加減圧時の気圧変化により鼓膜の内外に気圧差が生じると,患者は耳痛を訴える.その際は,唾を飲み込んだり口を大きく開ける動作を行ってもらい,治療に支障がないようにするが,そもそも高気圧酸素治療は気圧変化を利用するので,一時的に中耳・内耳腔内不均衡が起こり,加圧時には鼓膜が内側に押された状態に,減圧時には鼓膜が外側に引っ張られた状態になり,耳閉感や圧迫感,耳鳴りが出て患者は耳痛を訴えることがある.また,耳抜きができない場合には,耳の中で出血したり,鼓膜が破れたり,あるいは内耳に影響して耳閉塞感や耳鳴りが続いたり,ときにはめまいや吐気が起こることもある.そのため,耳痛の予防策として,治療開始前に患者へ耳管内腔の圧調整をする「耳抜き動作」について十分説明することは非常に重要である.

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基本情報

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Clinical Engineering
30巻2号 (2019年1月)
電子版ISSN:2432-1265 印刷版ISSN:0916-460X 学研メディカル秀潤社

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