助産雑誌 71巻10号 (2017年10月)

特集 助産師は父親をどう支えるか

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父親学級の開催は増え,イクメンという言葉が世間に馴染んで久しいですが,母親の負担や産後うつはなかなか減りません。それはもちろん父親だけの責任ではありませんが,母親の負担を少しでも減らすためのキーパーソンが父親であることは間違いないでしょう。

子どもを迎える家庭において,母親の心身をよい状態に保つために,助産師はどのように父親にアプローチすればよいのでしょうか。

妻と夫の溝を埋めるための支援について考えます。

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「産後クライシス予防プログラム」を独自に開発・運用している立場から,産後夫婦の相互作用の視点で,産後クライシスが起こる仕組みを解説していただきました。仕組みと予防方法を知ったうえで,その知識を対象夫婦に効果的に伝える方法について考えます。

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夫がどんなに妊娠中の妻を気づかう言葉をかけていても,妻の望みが家事労働であれば,夫婦の溝は埋まりません。そこで,夫婦のコミュニケーションを良好にするために,「妊娠期の妻への夫の関わり満足度尺度」を用いて夫婦のずれを明確にしてみましょう。本尺度の開発過程と活用する際のポイントをお示しいただきました。

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滋賀県大津市「初めてのパパママ教室」の一部として実施されているプレママ・パパへのメンタルヘルスプログラムについて,研究・開発の経緯と,実際の手応えを解説していただきました。調査終了後のプログラムの展開にも期待がもたれます。

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助産師は,妊産婦はもちろん,その夫も含めた新しい家族の形成を支えるのが仕事です。日々,臨床現場で出会う多くの夫に伝えている,「父親になる過程を支えるアドバイス」をまとめていただきました。

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父親によるミルク授乳が,男女ともに社会に参画し,子育てと仕事を両立することになるのでしょうか。そこには大きな誤解があると考えられるため,わかりやすく解説していただきました。授乳以外の,父親ができる家事・育児が日常にはたくさんあります。

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家事と育児に関して,妻の負担感や不満がつのるのは,夫との分担率にとらわれていたからかもしれません。分担ではなく,シェア(共有)する。その際に大切なのは,夫のオーナーシップと妻のリーダーシップです。目からうろこの,家事シェア研究家から父親へのアドバイスです。

連載 私たちの仕事場・21

神奈川県助産師会立 とわ助産院
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助産師会立助産院として

 とわ助産院(以下,当院)が神奈川県助産師会立として開設されたのは2009年6月でした。それ以前は鈴木助産院,その前は船橋助産院として,横浜市鶴見区の現在地にありました。

 鈴木助産院の鈴木乙羽院長の,助産院としてこの場所を残したいという強い意向と,助産院の開設が困難なこの時代に後輩が引き継いでゆける助産院を残したいという県助産師会の思いが一致した結果でした。それが,永遠に引き継がれる“とわ”助産院と名付けた理由です。

連載 宝物,教えてください・21

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 2001年夏,ウィメンズヘルスの研修でカナダを初めて訪れました。ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーは,自然豊かな素敵な都市でした。

 2週間の研修ではさまざまな施設を訪問し,女性の健康が国の歴史や文化,経済などの社会的要因に影響されることを実感し,多くの刺激を受けました。多様な価値観のなかで,すべての女性の健康レベルを向上させていくことの重要性について,大きなヒントを得た研修でした。

連載 助産師スピリットを育てよう! 矢島助産院の実習調整会 助産院実習における学校との協働・7【最終回】

実習調整会の今後と展望 清水 幹子
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 今回で連載は最終回となります。矢島助産院(以下,当助産院)で助産所実習をお受けしている学校13校との実習調整会がどう始まり,どのような活動をしてきたのか,7回にわたって報告してきました。

 実習調整会を実施する前までは,指導者として,助産所実習を経て学生は何を受け取り,どう変化していくのか,有意義な実習にするにはどうしたらよいのかなど,これらが本当に永遠のテーマとも言える課題でした。それが,教員の方々との連携を通して,スタッフ同士の認識も変化し,今まで以上に有意義な実習や指導ができるようになったと感じています。

連載 ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方・16

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はじめに

 ある自治体で,保健師さん向けの「両親学級のつくり方」講座をさせていただいた時のことです。マタニティ期の“男性”限定の講座を開催している保健師さんから,質問をいただきました。

 自治体主催の講座なので集客は容易で,毎回30名近く男性が集まるそうです。

 「講座の冒頭に受講者の自己紹介タイムがあるのですが,30名もいるので,自己紹介だけで30分以上かかってしまいます。自己紹介タイムを廃止しようか迷っているのですが,どう思いますか?」

 講座時間は90分だそうです。皆さん,いかがでしょうか?

 いくつか検討事項があります。まず,保健師さんがおっしゃるように,「時間が取られすぎること」。これは致命的ですね。他人の自己紹介を聞きに来ているわけではないので,時間のことを考えたら,改善の必要はありますよね。

 ほかには,皆さん何か思い当たることはありませんか? 自己紹介タイムの是非について,ご自身の講座ではいかがでしょうか?

連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・31

新見公立大学 助産学専攻科
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心の豊かさを育み,勉強に専念できる最適な環境

 新見公立大学助産学専攻科(以下,本専攻科)は,2015年4月に設置されました。新見公立大学(以下,本学)は岡山県北西部,中国山脈の麓の新見市にあり,緑に囲まれたとても自然豊かな大学です。地域の方々も穏やかで,人情にあふれています。静かで落ち着いた環境で,心の豊かさを育み,勉学に専念できる最適な地域にあります。

 本学は,「誠実,夢,人間愛」を基礎理念とし,専門的な知識と技術の学修に基づく実践能力とともに,人間力の向上に力を入れています。本専攻科では,さらに,豊かな人間性と創造性,独自性の高い助産師の育成を目指しています。

連載 りれー随筆・393

「思い」をつなぐもの 林 雅代
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私は現在,武蔵野赤十字病院(以下,当院)の周産期センターで看護師長として働いています。新人看護師として入職してから,助産師を目指し一度は退職しましたが,再びこの病院に戻り,それ以来ずっとここで働いています。働き続けているのはこの病院が好きだという理由と,私と病院をつなぐ深い縁があるからです。

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平時の活動

 震災前,私は熊本市中央区(震度7を記録した益城町からは車で10分くらい)で,骨盤ケアと乳児の身体的ケアや相談ができるサロンを開業していました。震災で,サロンが入ったビルが大規模半壊になったのを機に退去しました。現在は,お客様のご自宅訪問や,大先輩助産師の臨時サロンを借りて仕事をしています。

 そのほか,8年ほど前から熊本市より熊本県助産師会を通して委託された「こんにちは赤ちゃん事業」の訪問(砂取・出水小校区)を請け負っています。

レポート

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はじめに

 2015年5月11日〜16日,現地滞在6日間の予定でスウェーデンの4つの産科施設を見学させていただいた。筆者は以前デンマークの産科施設を視察して以来,北欧諸国の医療福祉制度,産科施設,助産師のケアに関心をもってきた。今回の訪問を通じて学んだストックホルムの周産期システム,助産師メインの妊婦健診とお産,助産師の社会的立場について,「公平・平等・多様性」の視点から紹介したい。

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次号予告・編集後記

基本情報

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助産雑誌
71巻10号 (2017年10月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

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