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特集 精神療法における治癒とは
内観療法における“治癒”を巡って
真栄城 輝明
1
1大和内観研修所
pp.686-690
発行日 2024年10月5日
Published Date 2024/10/5
DOI https://doi.org/10.69291/pt50050686
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はじめに
今回,企画・編集者は「内観療法」を標題に指名してきたようだが,じつは内観には「内観法」と「内観療法」という二つの呼び名がある。1978年に日本内観学会(当初は内観学会として設立)が設立されて以後,内観と言えば「内観療法」を意味するようになっているが,元々は,内観と言えば,精神修養法としての「内観法」を指していた。
ところで,テーマにある「治癒」とは何か,まずはその言葉の意味を確認するために『広辞苑』にあたってみた。そこには「病気やけががなおること」とある。英訳すれば,“cure”である。「治す」ことの意味は元の健康状態に戻すことであり,「完治」という意味が含まれるが,一方,治療には「癒す」意味もあり,“healing”という英訳があてられる。内観でも“cure”がないわけではないが,それは副産物と考えてよい。内観療法における治療は,“cure”よりもむしろ“healing”がふさわしいように思われる。

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