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投稿論文 展望・レビュー論文
ミソフォニア研究の動向と本邦における今後の課題
榎本 理沙
1
,
菅原 大地
2,1
1筑波大学
2筑波大学
キーワード:
ミソフォニア
,
情動反応
,
身体反応
,
認知行動療法
Keyword:
misophonia
,
emotional response
,
physiological response
,
cognitive behavioral therapy
pp.497-504
発行日 2026年7月10日
Published Date 2026/7/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26040497
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- 参考文献 Reference
ミソフォニアは,咀嚼音などの日常的な音に対する激しい怒りや嫌悪感などの情動反応を特徴とする症状であり,QOLの著しい低下をもたらす。本レビューでは,ミソフォニアの症状,評価,および治療法に関する先行研究を概観し,本邦における研究動向を整理した。その結果,ミソフォニアは情動・身体・行動の3側面から成る複合的症状であり,聴覚過敏や音恐怖症との鑑別が重要であることが示唆された。また,有症率には尺度やサンプル特性,文化的背景が影響することが示唆された。治療では,認知行動療法を基盤とした介入の有効性が示されており,近年はアクセプタンス&コミットメント・セラピーなど多様なアプローチの展開がみられる。一方,診断基準や評価尺度の標準化は未だ不十分であり,本邦における研究の蓄積も限られている。今後は,文化的要因を踏まえた症状理解の深化とともに,評価・介入方法の体系化および多層的な支援モデルの構築が求められる。

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