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クライエント体験によるセラピー実践に対する価値生成――臨床家自身のセラピー経験についてのインタビュー
加藤 碧子
1
1お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
キーワード:
価値
,
クライエント体験
,
臨床家自身のセラピー
,
職業的成長
,
質的研究
Keyword:
value
,
client experience
,
therapist’s personal therapy
,
professional development
,
qualitative study
pp.487-496
発行日 2026年7月10日
Published Date 2026/7/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26040487
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心理臨床家のトレーニングの1つとして「臨床家自身のセラピー」がある。臨床家自身がセラピーを受けることで,臨床家としてのあり方を経験的に学習することが指摘されている。そこで,本研究はクライエント体験からどのようにセラピー実践の価値を再構成するのか検討することを目的とした。臨床歴5年以上の臨床家に対しインタビュー調査を実施し,社会構成主義の立場からグラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて質的に分析した。その結果,自己意識,日常場面,セラピー場面の3つの領域を関連させることで経験を意味づけていた。このような意味づけの過程から,セラピストとの関係性の構築,自分自身に対する諦めと受け入れ過程,日常とのつながりにおける居場所機能においてセラピー実践に対する価値が構成されていることが考えられる。クライエント体験は,臨床家の職業的成長に寄与することが示唆される。

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