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特集 アレルギー疾患
セミナー アレルギー疾患への具体的アプローチ
アレルギー性鼻炎・花粉症と花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
岡野 光博
1
1国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学
キーワード:
▶食生活の変化とともに,花粉症の増加がPFASの増加に繋がっている可能性がある.
,
▶花粉症では初期療法に鼻噴霧用ステロイド薬を用いることで鼻粘膜の最小持続炎症を抑制し,鼻症状のみならず眼症状の発症や増悪を抑える.
,
▶最近の報告では,小児においてスギ花粉症に対する舌下免疫療法を3年間行うと,新規喘息の発症率を約1/6に抑制する.
,
▶PFASは,吸入感作された花粉抗原と交差反応性を有する植物性食物を摂取することで発症する食物アレルギーである.
,
▶PFASでは,PR-10,profilin,LTP,TLP,GRPの5種が原因コンポートネントであることが多い.
,
▶PFASの診断には,新鮮な果物や野菜を用いたprick-to-prickテストが有用である.
,
▶PR-10によるPFASが疑われる場合にはGly m 4特異的IgEを測定することが補助診断として有用である.
Keyword:
▶食生活の変化とともに,花粉症の増加がPFASの増加に繋がっている可能性がある.
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▶花粉症では初期療法に鼻噴霧用ステロイド薬を用いることで鼻粘膜の最小持続炎症を抑制し,鼻症状のみならず眼症状の発症や増悪を抑える.
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▶最近の報告では,小児においてスギ花粉症に対する舌下免疫療法を3年間行うと,新規喘息の発症率を約1/6に抑制する.
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▶PFASは,吸入感作された花粉抗原と交差反応性を有する植物性食物を摂取することで発症する食物アレルギーである.
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▶PFASでは,PR-10,profilin,LTP,TLP,GRPの5種が原因コンポートネントであることが多い.
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▶PFASの診断には,新鮮な果物や野菜を用いたprick-to-prickテストが有用である.
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▶PR-10によるPFASが疑われる場合にはGly m 4特異的IgEを測定することが補助診断として有用である.
pp.1442-1447
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.10_011
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- 参考文献 Reference
はじめに
アレルギー性鼻炎・花粉症の増加は著しく,わが国で最も有病率の高いアレルギー疾患と言える.2019年に耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした全国調査では,アレルギー性鼻炎の有病率は49.2%であり,1998年と比較すると約20%,2008年と比較しても約10%増加しており,特に花粉症で顕著である1).食生活の変化とともに,花粉症の増加が花粉-食物アレルギー症候群pollen-food allergy syndrome(PFAS)の増加に繋がっている可能性がある.本稿では,アレルギー性鼻炎・花粉症とPFASについて概説する.

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