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特集 花粉症治療の最新情報――「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版」を踏まえて
花粉症・アレルギー性鼻炎とLAR
-――「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版」に掲載のLARの意義
Pollinosis, allergic rhinitis and LAR(local allergic rhinitis)
松根 彰志
1,2
Shoji MATSUNE
1,2
1大森赤十字病院耳鼻咽喉科
2日本医科大学名誉教授
キーワード:
局所アレルギー性鼻炎(LAR)
,
鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版
,
疾患概念
,
診断と治療
Keyword:
局所アレルギー性鼻炎(LAR)
,
鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版
,
疾患概念
,
診断と治療
pp.491-494
発行日 2025年8月16日
Published Date 2025/8/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294060491
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最初に欧州で提唱された局所アレルギー性鼻炎(LAR)は,日本のスギ花粉症やダニによる通年性アレルギー性鼻炎でも存在する.血液中の抗原特異的IgE抗体や皮膚テストで陰性であっても,鼻粘膜局所で即時型アレルギー反応に基づく鼻炎症状を起こしうるという疾患概念である.日常診療でLAR診断に必要な検査は,問診,鼻内所見,採血,鼻誘発試験である.治療は通常のアレルギー性鼻炎に対するものが有効である.病態メカニズムについては,現時点では未詳である.

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