カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
花粉とアレルギー性鼻炎
蔣 中山
1,2
1横浜市立大学耳鼻咽喉科
2横浜船員保険病院耳鼻咽喉科
pp.474-475
発行日 1977年7月20日
Published Date 1977/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208518
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アレルギーとは一種の抗原抗体反応によつて成立する過敏症であり,抗原に食餌性ならびに吸入性のものがある。アレルギー性鼻炎をおこす吸入性抗原の中でもっとも多いのがハウスダスト(ダニが主)で,次がカンジダなどの真菌類であるが,最近花粉症(とくに帰化植物)が注意されるようになつた。
元来花粉の媒介(第1表)に自然物と動物が関与するが,アレルギー性鼻炎では,もつぱら風の媒介によるものが主である(第7図)。花粉はハウスダストなどと違って,季節性抗原(第2表)に属し,地域的にも異なる。
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