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第1土曜特集 日本における臓器移植の「青写真」――脳死ドナー300件時代に向けて
ドナー300件時代を迎える移植実施施設の課題
ICUへの負担と解決への道筋
The burden on Intensive care unit and the path to a solution
土井 研人
1
Kent DOI
1
1東京大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学
キーワード:
集中治療室(ICU)
,
臓器移植医療
,
病床不足
Keyword:
集中治療室(ICU)
,
臓器移植医療
,
病床不足
pp.53-55
発行日 2026年7月4日
Published Date 2026/7/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298010053
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集中治療室(ICU)は,生命の危機に瀕した重症患者に対し24時間体制で高度な医療を提供する,現代医療における “最後の砦” である.国内では約1万床のICU病床が必要とされる一方で,現状は約7,000床にとどまっている.特に臓器移植医療においては,超高侵襲な手術後の厳密な全身管理や集中治療後症候群(PICS)を予防する総合的な生命維持システムとして不可欠な役割を果たす.昨今,ICUの満床による臓器移植受け入れ断念が課題となっているが,これは物理的なベッド不足のみならず,医療安全を担保しつつ質の高い集中治療を提供できる専門スタッフ配置の問題であることを認識すべきである.持続可能な体制構築のためには,診療報酬などの支援拡充はもとより,専門人材の増員とタスク・シフト,さらに特定施設への過度な負担を避ける広域的な連携ネットワークの再設計が急務である.

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