Japanese
English
第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
予防・検診
遺伝性腫瘍におけるがん予防
Cancer prevention in hereditary tumors
岡 知美
1
,
中島 健
2
Tomomi OKA
1
,
Takeshi NAKAJIMA
2
1京都大学医学部附属病院遺伝子診療部
2大阪国際がんセンター遺伝子診療部遺伝性腫瘍診療科
キーワード:
遺伝性腫瘍
,
一次予防
,
二次予防
,
ワクチン
Keyword:
遺伝性腫瘍
,
一次予防
,
二次予防
,
ワクチン
pp.696-700
発行日 2026年5月30日
Published Date 2026/5/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297090696
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- 参考文献 Reference
遺伝性腫瘍は腫瘍発症に単一のがん易罹患性遺伝子が強く関与する疾患群であり,多数の種類が存在する.遺伝子ごとに易罹患臓器や腫瘍発生頻度は異なり,それらを加味して発生しうるがんの予防法が検討される.遺伝性腫瘍におけるがん予防法は,一次予防である外科的予防,化学予防と,二次予防であるサーベイランスに大別される.さらに,海外ではワクチンによるがん予防研究も進められている.わが国でも推奨される予防法は,保険診療で行われるものから,まだ研究段階のものまでさまざまである.本稿では,代表的な遺伝性腫瘍である遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)とリンチ症候群(LS)における予防法を取り上げ,さらにわが国で予防法研究が進められている家族性大腸腺腫症(FAP)についても整理する.また,特にLSで研究が進んでいるワクチン予防について触れたい.

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