Japanese
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特集 小児泌尿器外科疾患の手術
膀胱尿管逆流に対する手術治療
水野 健太郎
1
,
西尾 英紀
1
,
林 祐太郎
1,2
Kentaro Mizuno
1
,
Hidenori Nishio
1
,
Yutaro Hayashi
1,2
1名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野
2名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
pp.480-485
発行日 2026年5月25日
Published Date 2026/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001550
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はじめに
膀胱尿管逆流(vesicoureteral reflux:VUR)は,解剖学的・機能的異常が原因で尿管膀胱移行部の逆流防止機構が破綻したことにより,膀胱にたまった尿が尿管から腎盂腎杯あるいは腎内へ逆流する現象である1,2)。小児の0.4~1.8%に発生すると推定されているが,症状を伴わない症例も含めた正確な頻度は不明である。有熱性尿路感染症(febrile urinary tract infection:fUTI)を発症した小児の36~56%にVURが認められ,発症年齢が低いほどVURの発見率が高いことが報告されている3)。VURの存在はfUTI発生のリスクとなり,反復する尿路感染症は不可逆的な腎実質障害をきたすことから,小児泌尿器科領域のなかでも重要な疾患の一つである。VURは成長とともに自然軽快することが知られており,性別,年齢,VUR grade,両側例かどうか,機能障害性排尿(dysfunctional voiding:DV)の有無,腎瘢痕(renal scar)の有無,などによって影響を受ける4)。VURに対する手術適応を考える場合の大前提として,こうしたさまざまな患者側因子を考慮する必要がある。複雑なVUR診療に対する指針として,日本小児泌尿器科学会により『小児膀胱尿管逆流(VUR)診療手引き2016』1,2)が作成され,さらに『小児膀胱尿管逆流(VUR)診療手引き2025アップデート』5)が発刊された。

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