Japanese
English
特集 漏斗胸の治療
Nuss手術を安全に行うための工夫
Nuss法における術中胸骨挙上の有用性
浜島 昭人
1
,
佐々木 淑恵
1
,
中野 京
1
Akito Hamajima
1
,
Yoshie Sasaki
1
,
Kei Nakano
1
1群馬県立小児医療センター形成外科
pp.359-363
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001518
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はじめに
1998年にNussにより報告された漏斗胸に対するNuss法は,低侵襲の術式(minimally invasive repair of pectus excavatum:MIRPE)であり,現在標準術式として広く行われるようになっている1)。この術式では彎曲したバーを胸腔内に挿入・反転して陥凹した胸骨を挙上するため,前縦隔を剝離してバーを通す必要がある。胸腔内の手術操作を安全に行うために胸腔鏡の導入,イントロデューサーなどの器具の改良が行われてきたが,胸腔鏡の導入後も手術時の合併症として胸腔内臓器に対する損傷が報告されており,わが国においても術中の心臓損傷の報告がある2)。また最近では,開胸術や開心術後などの胸腔内の癒着剝離操作が必要となる症例に対してもNuss法が施行されるようになっている3,4)。Nuss法の安全性を向上させるためには,陥凹している胸骨を術中に挙上し,より良好な視野を確保して胸腔内の手術操作を行うことが重要である。

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