特集 漏斗胸の治療
Nuss手術を安全に行うための工夫
オプティカル法を用いた胸膜外アプローチ
山根 裕介
1
Yusuke Yamane
1
1長崎大学病院小児外科
pp.364-367
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001519
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はじめに
漏斗胸(以下,本症)は小児期にみられる代表的な胸郭変形であり,整容面のみならず,重症例では縦隔圧迫に伴う胸痛や呼吸困難感などの症状が問題となることがある1,2)。本症に対する手術は,金属バーを用いた胸骨挙上術であるNuss法が広く普及し,標準術式として位置づけられている1,2)。Nuss法は胸骨後面にバーを通過させ,胸骨を前方へ挙上する術式であり,安全性向上を目的として胸腔鏡補助や心窩部からの胸骨挙上サポートの併用など多くの改良が加えられてきた1,2)。胸腔鏡を併用する目的は,胸腔内のバーの動きを視認し,安全性を担保することである。一方で,胸部手術の既往例など胸腔内癒着が存在する症例では,胸腔内スペースの確保が困難であり,癒着剝離による臓側胸膜損傷のリスクが高くなる1,2)。今回,乳児期に開胸手術による肺葉切除術を施行した症例に対して,胸腔内癒着を回避する目的でオプティカル法により胸膜外トンネルを形成し,Nuss法による胸骨挙上術を施行した症例を経験したので報告する。

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