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特集 不整脈
各論 遺伝性不整脈
不整脈原性右室心筋症
蔵本 怜
1
Ryo Kuramoto
1
1帝京大学医学部附属病院小児科
pp.1241-1243
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000003156
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はじめに
不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)は,右室を中心に心筋細胞の脱落,脂肪変性,線維化が進行し,右室拡大,収縮能低下,心室性不整脈をきたす遺伝性心筋症である。典型的には若年成人で診断されることが多いが,小児期から発症する例もある。小児での頻度は高くないものの,心室頻拍(ventricular tachycardia:VT)や心室細動(ventricular fibrillation:VF)による失神,心停止,突然死をきたしうるため,早期診断と継続的なリスク評価が重要である。心機能異常が明らかになる前に,心電図異常やホルター心電図上の不整脈が先行することがあり,学校心臓検診や小児科外来で反復する心室期外収縮,運動時失神,原因不明のけいれん様発作,若年突然死の家族歴を認めた場合には,本疾患を鑑別に挙げる必要がある。

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