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特集 医療的ケア児を支える・つなぐ─医療・教育・福祉の最新事情
各論 地域を知る
生活の現場から─訪問看護・ヘルパー,仕組みと具体的な支援例の紹介
島津 智之
1
Tomoyuki Shimazu
1
1認定NPO法人NEXTEP穂っぷこども在宅&心身クリニック
pp.1080-1083
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000003106
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はじめに
医療の進歩により,人工呼吸器や経管栄養,喀痰吸引などの医療的ケアを必要としながら地域で生活する子どもたちは年々増加している1)。新生児集中治療室(NICU)などで救命された子どもたちが,退院後も自宅で家族とともに暮らし,成長し,学び,地域社会のなかで生活することが可能となってきたことは,医療技術の進歩がもたらした成果の一つといえる。しかしながら,医療的ケア児の生活は退院をもって完結するものではなく,むしろ地域生活の出発点に立つことを意味する。日々の喀痰吸引,経管栄養,人工呼吸器管理,体調変化への対応など,家庭内には継続的な医療的ケアが存在し,家族には常に高い緊張感と責任が求められる。とりわけ主たる介護者である保護者の負担は大きく,睡眠不足,就労継続の困難,きょうだい児への影響,社会的孤立など,多様な課題が生じやすい。このような状況のなかで,訪問看護やヘルパーといった在宅支援サービスは,子ども本人の健康と安全を守るだけでなく,家族が安心して生活を継続するための基盤として重要な役割を担っている。医療と生活の両面から支えるこれらの支援は,地域で暮らす医療的ケア児にとって不可欠な社会資源である。

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